8月24日―メデア裏読み
米国ジョン・ホプキンス大学ジョエル・アンドレアス助教授の言葉
米国がいかに好戦的な国であるかを漫画で風刺した「戦争中毒」(合同出版)の著者であるアンドレアス助教授が日本各地で講演したときの言葉が24日付の朝日新聞夕刊に掲載されている。
「米国はイラクでの戦争に既に負けている。大量破壊兵器が無かったとかテロを抑えられないといったことだけではない。米国がこの戦争で達成しようとした目的―イラクに親米政権をつくり、石油利権への特権的地位を固めるということに戦略的に失敗しているからだ。もともと開戦は危険な賭けだった・・・こんなにも多くの民衆が抵抗するとは米国内のタカ派は予想できなかった。日本に対する一番の疑問は憲法9条という武器がありながら、なんでこんなリスキーな戦争にかかわるのか・・・将来のイラク政権は確実に今より反米、反日になるだろう・・・」
これほど正確、端的に現状を言い当てた発言を私は知らない。
《参考》
戦争中毒―アメリカが軍国主義を脱け出せない本当の理由
ジョエル・アンドレアス著