2004年09月30日

転載[萬晩報]日本・中国・米国 国際関係を読む

日本・中国・米国 国際関係を読む(萬晩報)
http://www.yorozubp.com/0409/040930.htm

《一部抜粋》
中国と対立しても勝因はない。なぜなら13億の人口を有する中国と衝突し、毎年百万人の犠牲がでても完全に征服するまでは1300年の年月を要するのである。岡倉天心が百年前に述べたようにアジアの分裂を喜ぶのは欧米である。今、中国の発展を通じ、アジアが一つになる機運が生み出されようとしている時に、

 それを良しとしないのは米国であろう。北東アジアに冷戦構造が残存する中、日中や中韓の急激な接近を米国は警戒している。日本にとって日米同盟は大事である。しかし、アジアがヨーロッパのように一つとなるビジョンを掲げ、欧米とも協調できる発展の機運を生み出すための外交努力が本来の日本の役割であろう。

(中略)

非軍事分野の活動、例えば紛争が治まった後の活動や、大自然災害の復興等、日本が積極的に貢献できる。日朝国交正常化も数年以内に実現されると小泉総理が明言している状況においては、北東アジアの冷戦崩壊もそれほど遠くない。中国やロシアと協調した安全保障の枠組みも実現されるかもしれない。アジア版ホームランドセキュリティーも検討される日も来ると期待したい。ソフトパワーを通じた非軍事のアジア本土安全保障省も夢ではない。
《抜粋終わり》

※全文は上記リンクをご覧ください。
アジア共同体の実現が私の理想です。9条などは絵空事どころかその存在は当然のこと。始まりに過ぎません。
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2004年09月28日

転載/国防論を説くナショナリストへの返信

小林直樹著 憲法第九条 岩波新書
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4004201969/qid=1096380205/sr=1-2/ref=sr_1_10_2/250-3037461-6095430
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冒頭「序に代えて」より

国防論を説くナショナリストへの返信

Sさん(第九条批判の便りを寄せた未知の男性)

 非武装平和主義を”非現実的”だと批判するお手紙を拝読しました。国の独立と安全を願い、自由な秩序を守るために、ある程度の軍備をもつ必要は絶対にあるという論旨は、それなりに理解はできますし、何よりも真剣に物事を考えておられる点には、心情的にある種の共感さえ覚えました。しかし、”賊の侵入を防ぐためにカギを備えるのは当然だ”というような議論は、率直にいってあまりにも単純すぎて、現代のダイナミックな軍事と政治の脈絡をとらえるには程遠いものがあります。それに何よりも、「国防」を第一義とする軍事組織は、不動のカギなどでは決してなく、いつのまにか自己肥大の運動を始めて、母屋である国を壊したり乗取ったりする怪物になりやすい本性をもっています。続きを読む
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2004年09月27日

転載[天木直人・メディア裏読み]「戦前責任」という言葉

天木直人 9月26日 メディア裏読み
http://amaki.cocolog-nifty.com/amaki/2004/09/926.html

◇◆ 「戦前責任」という言葉 ◆◇
 
  9月26日付の毎日新聞「ひと」欄に、「戦前責任」を問いかける長崎大学の哲学者、高橋眞司教授の言葉が掲載されていた。なるほど、こういう考え方があるのだと感心した。続きを読む
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転載記事について

今後、転載記事についてはタイトル冒頭に「転載/」と記すようにします。また、カテゴリーも「私的注目記事」ということでアップいたします。
基本的に、私なりに気になった記事、伝えたい記事、共感を覚えた論評などなど「私の主観で」ピックアップします。コメントつけることもあればつけないこともあります。コピペ(あるいは本からの転載)の記事など読みたくないという方はスルーしてください。
もちろん原文のまま、記事によっては一部のみ抜粋という場合もあります。出典は明示します。

では宜しくお願いします。
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2004年09月26日

しょうもないブログですんませんm__m

昨日、厳しいご意見のトラックバックいただきました。ありがとうございます。

そして当ブログについて言及いただきました。

>時事系blogでうんざりするのは、どこかで拾ってきたネタを吟味せず、元情報にも当たらないで延々と元テキストをコピーして、ほんのちょっとのコメントをつける、「+++ PPFV BLOG +++」みたいなスタイルのところが目立つこと、でしょうか(今回はたまたま例に挙げてみましたが、そのようなblogはいくらでもあります)。そしてそれらはリベラルを気取り、政府批判の意見を述べているところが多いように、俺には思えます。

あらま〜、名指しで(^^;;;
かなり痛いとこ突かれましたがな。正直、記事のコピーにちょこっとコメント付けてという記事(コメント付けないこともある)多いですよ。これで意味があるんだろうかと随分悩んだ時期もありますが、色々事情もございます(笑)。
何しろここのところの労働強化(笑)で一日14時間以上の勤務状態、通勤時間差し引くと自由に使える時間などほとんど無く、本も読みたいし。昼休みとかちょっと仕事一息ついたときに、私なりに「これは」と思った記事をアップするわけです。「リベラルって何のこっちゃ?」という感じなので、そんなもん気取る暇などござんせん。だいいちそんな気取るような文章力ないし(爆)。そんなわけなので、ご指摘のようにウラを取ることなんぞできやしません。いや別に開き直っているわけではないですよ。じゃあ、ウラを取れないやつはブログなんかやるなってことですかね。だとするとこの世の中時事系ブログできる人どれぐらいいらっしゃるんだろうかと・・・フト思う。それに最近とくに気に留めてアップしている「チェチェン情報」なんかどうやってウラ取ればいいんだか・・・。

ただ、私としては「情報」を流すだけでもそれなりに価値があるものと思っています。あとはマスメディアでは流れない情報、そこは重要だと思っています。「そんなもんわかっとるがな」とか「取るに足らね〜」とおっしゃる方は「クソッ」と言いながらスルーしていただければ結構。「お、そんなことがあったのか。もうちょっと詳しく調べてみよ」という人が一人でもいらっしゃれば本望と言うわけです。すんませんね、しょうもないブログで。

と言いながら、やはり勉強させてもらうところはちゃんと勉強させてもらおうということで、貴重な自由時間を割いてすばらしいブログをしばらく拝見させていただきました。ふむふむ、うんうん、ん?、あれ・・・・。非常に緻密かつ論理的なご指摘受けましたが、右系の話には随分ユルユルな気がするのは、きっと私が偏ってるからなんでしょう。

まあ、ご指摘は真摯に受け止め今後の参考にさせていただきます、とともにしばらくはこのスタイルを続けます、続けられたら。
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2004年09月25日

スロヴァキア政府、チェチェン難民を強制送還?

エントリーが遅くなってしまいました。
現代に起こっているとはにわかに信じがたいような話です。
しかし、現実に起こっています。
私たちに出来ることは限られていますが、伝え、出来るだけの行動をしなくては・・・と思います。

チェチェン総合情報
http://chechennews.org/index.htm

チェチェンニュース Vol.04 No.33 2004.09.24

■スロヴァキア政府、チェチェン難民を強制送還?
 (渡辺やすお/ベルギー在住)

 悪いニュースです。9月22日、ウクライナから、スロヴァキア経由でベルギーに逃れようとしていた難民たちが、難民申請したにもかかわらず、スロヴァキアの警察官に拘束された上、23日午前2時(現地時間)発の列車で、ウクライナに向かって送り返されるとのことです。この難民のうち一家族の親類が、私の住むベルギーにいたため、この事件を知りました。人数などのディティルはまだわかっていません。続きを読む
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2004年09月24日

改憲派と護憲派の議論がとかく噛合わない理由のひとつ

>護憲派と呼ばれる意見の問題点は、(憲法9条を守って平和を維持するという)その具体的なシステム開発がまるで見えてこないことにあるんじゃないでしょうか。

その事は改憲派と呼ばれる方からよく受けるご指摘です。正直、特に「他国からの侵略」に対しては、その具体的なシステム開発というものは私も見えていません。
しかし、長期的な観点から見れば18世紀以降世界は「脱暴力」の方向へ向かっていました(カントの「常備軍廃止論」を受け継いだ日本国憲法第9条もそのひとつ)。向かっていました・・・と過去形になっているのは、その流れを一気に17世紀に引き戻したのは他ならぬブッシュ率いるアメリカだと思うからです。

とりわけ改憲派の方は、主に近隣諸国(主に中国、北朝鮮)による侵略を脅威と感じておられるようです。当然「攻めてきたらどうする」という国防論、軍事論?という議論になりますし、それを行使できないのは憲法9条という足枷があるからだいうことになります。
一方、護憲派の方は、主にアメリカの一国主義やむしろ国内の問題(政府や軍部の暴走、人権の侵害など要は民主国家の崩壊)について脅威と感じているのではないかと思います。したがって憲法9条が重要な意味を持ってきます。
もちろん人によって脅威と感じる対象の重きの置き方も変わってくるので意見も微妙に違ってくるかもしれませんが、いわゆる護憲派と改憲派の根本的な違いはそこではないかと思っています。

それぞれが、それぞれの土俵で語るので話がかみ合わない(あるいは相容れない)ということが多く見られます。
改憲派から見れば「他国の侵略に無防備な」護憲派は「平和ボケ」ということになりますし、護憲派から見れば「危険なアメリカにくっついて搾取され、国内においては基本的人権さえ脅かされかねない今の状況に気づこうともしない」改憲派は「平和ボケ」ということになります。

それぞれが、それぞれの危機感に基づいてニュースソースに注目します。そして互いのニュースソースには意識してか無意識のうちにか無視あるいは重きを置きません。したがって相手が脅威と思う事象に対しての意見を持ち合わせていないということも多々あります。それがまた意見がかみ合わない現象を助長します。

それでも護憲派ブログの中にも、改憲派の土俵に立って(軍事力に代わる国防という観点から)意見を述べられているところもあります。すばらしい(^^

勘繰り屋
ガンジー思想と9条 / 国際

それぞれが同じく平和を希求していながら、意見を対立させる(あるいはかみ合わない)のは望ましいことではありません。このことを意識すればさらに実のある議論ができそうな気がします。
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イラク占領ととスーダン包囲は中国囲い込みが狙い アラブ研究者の視点

[アラブの声][00051] イラク占領ととスーダン包囲は中国囲い込みが狙い アラブ研究者の視点

スーダン西部ダルフールで、アラブ系民兵による黒人住民への残虐行為が続いているとされる問題で、国連安保理は18日、スーダン政府が民兵組織の武装解除やアフリカ連合の停戦監視部隊拡大に協力しない場合、石油禁輸などの制裁措置を取ると警告する決議案を採択したが、イラク占領とスーダン包囲は、中国の囲い込みを狙いとしているとする論評を、18日付のネット紙、イスラム・オンラインが掲載した。続きを読む
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2004年09月23日

国連演説〜もっとも喝采を浴びたのはスペイン首相

NHKニュース〜国際
国連 スペイン首相演説に拍手

《引用》
国連総会は、21日から、各国首脳や外相の演説が始まりました。この中で、小泉総理大臣やブッシュ大統領、アナン事務総長らをしのいで、最もかっさいを浴びたのは、今年4月、スペイン軍のイラクからの撤退を訴えて新しいスペインの首相に就任したサパテーロ氏(43歳)でした。演説でサパテーロ首相は、今年3月におよそ200人の死者を出したスペインの同時爆破テロについて触れたうえで、「我々が長い間のテロとの戦いで学んだことは、テロと戦うことと引き換えに、民衆の自由を奪い、民主主義をゆがめ、先制攻撃の名のもとに軍事行動を行うことこそが、テロリスト達にとっての勝利だということだ」と述べ、先制攻撃の考えに基づいて、イラク戦争に踏み切ったアメリカを痛烈に批判しました。そのうえで、サパテーロ首相は、「人類の歴史は悲観的なことばかりだ。多くの国は未だ民主主義ではなく、拷問も行われ、500万人がエイズ感染者だ。しかし、この現実を何とか変えていこう」と呼びかけて、演説を締めくくりますと、議場は大きな拍手に包まれていました。
《引用終わり》

当家の二男の確認情報によると(笑)、この模様は(何故か)日テレ系「ザ・ワイド」でだけ?放映されたらしい。
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2004年09月22日

コイズミ&ブッシュの国連猿芝居よりこっちが遥かに大事

What's New & Occasional Diaryでのエントリー

シラク仏大統領とルラ・ブラジル大統領、国連で国際税を提案

何故ニュースでやらないんでしょう?

こちらでも取り上げられています。
天木直人・マスメディアの裏を読む
9月22日 ◇◆ 外遊の合間をみて片手間に開かれるこの国の国会 ◆◇ 安保条約を超越した構想を米軍が外務省に説明していた! ◆◇

《一部引用》
ところで私は知らなかったのだが、国連総会の前日の20日に国連本部で「貧困・飢
餓対策の首脳会議」が開かれて約50人もの首脳が参加したという(9月22日、朝日)。
この会議はテロの手に大量破壊兵器が入る事を最大の脅威とみなす米国などに対し、
貧困や疾病といったソフトな脅威を重視する国家元首の集まりで、ブラジルのルラ大
統領が呼びかけフランスのシラク大統領が賛同して実現したものという。対テロ戦や
安保理改革を最優先する国々への異議申し立てといえるものである。なんとフランス
のシラク大統領はこの首脳会議に出席した後、国連総会に出席することなく、ブッシ
ュ大統領の演説を聞かずに、さっさと帰国したという。他方日本はこんな首脳会議な
どどうでもよいと言わんばかりに、国連代表部の職員を出席させただけでお茶を濁し
ている。
《引用終わり》

この日本のビジョン思うとため息が出る。
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2004年09月21日

「ベスラン学校占拠事件に関する共同声明」への賛同のお願い

チェチェンニュースより「ベスラン学校占拠事件に関する共同声明」への賛同のお願いです。
早速、賛同のメールをお送りしました。微力ながら何かできればと思っています。しつこくこのことを書き続ける事もそのひとつです。
「共同声明」はこの一連の流れ・疑問・問題点を非常にわかりやすく端的にまとめられています。ぜひご覧ください。

以下、転載します。

チェチェンニュース Vol.04 No.32 2004.09.21

<転送歓迎!>

Webサイト: http://chechennews.org/

■共同声明への賛同のお願い

 こんにちは、チェチェンニュースの大富亮です。18日に、東京・文京区で緊急報告会「チェチェンで何が起こっているのか」を開きました。初めてチェチェンの集会に参加される方々を中心に80人以上の方が参加され、ベスランでの事件が、かえってチェチェン問題への注目を一度に高めたことがよくわかりました。

 チェチェン情勢の概略説明(大富)と、人権侵害とジャーナリズムに対する抑圧についての報告(林克明)を受けて、会場からは、「私たちにできることは何か」、「国際テロ組織との関連は」など、さまざまな質問が寄せられました。詳しい内容については、今後に。ご参加くださった皆さまの感想など、お聞かせいただければ幸いです。

 さて、今回のニュースでは、報告会場で公表した、<ベスラン学校占拠事件に関する共同声明>をお送りします。この内容は、これまでチェチェン問題に関心を持ち、平和的支援活動を続けてきた私たちの、現在の考え方と情勢分析をしめすとともに、紛争当事者と、国際社会に対して、必要な行動をとることを求めるものです。少し長いものですが、どうぞご一読ください。
質問も ootomi@chechennews.org でお受けします。また、ご賛同くださる方は、末尾の用紙にご記入の上、返送をお願いします。

 9月24日(金)を、第一次集約日とします。集約し終えた段階で、在日ロシア連邦大使館、諸国際機関、日本政府(外務省)にファクシミリで送付します。署名はその際、肩書と氏名のみ公開されます。ネット上での公開は「する/しない」を選ぶことができます。

 今後もチェチェン問題について、関心を持ってくださるよう、お願いします。チェチェンが世界から再び忘れられた一角になることが、もっとも危険なことだと思います。



■ベスラン学校占拠事件に関する共同声明続きを読む
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2004年09月20日

平和のための積極的構想

対テロ「EUに軍民混成部隊を」 専門家グループ提唱(朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/0920/001.html

とのニュース。アメリカとは一線を画した(というかアメリカのやり方じゃダメだということか)提案は評価できます。緊急を要することでもありますし、是非実現して欲しいと思います。しかし・・・

nanayaさんのブログnanayaのひとりごとでのエントリー
「人間の安全保障」・・・国境を越えた人間一人ひとりの生命や人権を重視した安全保障の考え方

の中で
>軍民混成部隊もひとつの案だろうが、その前段階のテロや紛争が起きるに至った原因を明確にして、問題解決を図らなければ、軍事で片付けたあとの「回復だ、人道支援だ」は根本解決にはならない。

との苦言。確かに根本原因への対策としては相変わらず目を背けている観は否めません。そして軍事侵攻、回復、人道支援それぞれにまつわる利権もそのままに。

>自衛のための戦力保持がいかに危険か。「じゃあ、攻め込まれたらどうするのか?」という問いかけにも、「最後まで非暴力で交渉せよ」が基本だと思う。

私も同じ意見です。具体的な構想として小林直樹氏の言説は今に活かせるのではないかと思っています。
以下、参考リンクおよびこれから読もうと思っている著書紹介しておきます。

小林直樹『憲法第九条』第8章「平和のための積極的構想」
http://www.eris.ais.ne.jp/~fralippo/demo/review/KBY040110_peace/#

憲法第九条 岩波新書 黄版 196
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4004201969/ref=pd_rhf_p_2/250-5251115-3998603
憲法と日本人 UP選書
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4130020579/qid=1095691002/sr=1-6/ref=sr_1_10_6/250-5251115-3998603
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2004年09月19日

「テロは許されない!」そりゃそうです

「テロは許されない」などと主張しても何の意味もありません。何故ならそれは周知の事実だから。
そのようなことを言っている暇があったら、その背景をしっかり見つめなければいけないとつくづく思います。
他人事ではありませんから。

学校占拠事件 狂気の背景(東京新聞/特報)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20040919/mng_____tokuho__000.shtml
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2004年09月18日

ロシア学校占拠事件に犯行声明

ロシア学校占拠事件についてチェチェン独立派バサーエフ司令官が声明を出しています。

ロシア連続テロ、チェチェン独立派司令官が犯行声明(朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/0917/011.html

チェチェンのバサエフ司令官、学校占拠などで犯行声明(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040917i407.htm

露学校占拠:チェチェン独立派バサエフ司令官が犯行声明(毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20040918k0000m030105000c.html

学校占拠 最強硬派が犯行声明 露政権、犯人側挑発か(産経新聞)
「中央集権」狙い政治利用
http://www.sankei.co.jp/news/040918/morning/18int001.htm

どうにも核心を避けているようにしか思えない「朝日新聞」に対して、もっとも突っ込んで報じていると思われるのが「産経新聞」というのも興味深いです。
しかし、いずれにしても次のような重要な情報はいずれの新聞からも伝わってきません。

アフメド・ザカーエフ バサーエフ声明を評す(Chechen Watch)
http://groups.msn.com/ChechenWatch/general.msnw?action=get_message&mview=1&ID_Message=1465

国営通信社チェチェンプレスは、アフメド・ザカーエフ文化出版情報相にベスランテロ事件の責任を負うというシャミル・バサーエフの声明についてコメントを求めた。

色いろな世界の通信社の問い合わせに答えたことの繰り返しになるが話そう。プーチンは、これまで再三、民主的に選出されたチェチェン共和国(イチケリア)大統領マスハードフとは、絶対に交渉を行わないとしてきた。ところが、ベスランの悲劇の後、我われの全てが、プーチンはマスハードフに隠れて、合法的なチェチェン政府とは全く無関係なシャミル・バサーエフと交渉を行っていたという事実の目撃者となった。これらの交渉の事実は、多くのロシアのマスコミ報道、ロシア連邦議会代議員たちとロシア連邦大統領顧問アスランベーク・アスラハーノフといったクレムリン高官の発言によって裏付けられている。我われは、このようなプーチン大統領とシャミル・バサーエフの一連の交渉が、子どもたちの大量殺戮によって終わったことの目撃者ともなった。 

これに関連してロシア社会、国際社会に対して、今回も、将来も、かようなプーチンとバサーエフの裏取引は、全く不法なものであって、いかなる結果がでようともチェチェン政府にとって全く法的根拠を持たないものだと強調しておきたい。 チェチェン政府指導部は、再三にわたりロシア・チェチェン紛争は軍事的には解決できないとしてきた。我われは、政治的問題の解決を暴力を持ってしようとする動きに厳しく反対してきた。ウラジーミル・プーチンとシャミリ・バサーエフが採っている、政治目的達成に暴力を用いる手法は採用できない。それは戦争を拡大し、チェチェンとロシア両国民の相互憎悪をより深めるだけである。我われは国際社会の介入なしには長期的なチェチェン平和の達成はありえないと確信する。

ここでウラジーミル・プーチンと違ってシャミリ・バサーエフは、国際法の遵守を訴えてきたことを指摘しておきたい。シャミリ・バサーエフは再三にわたりジュネーブ条約の戦争規定の遵守をプーチンに呼びかけてきた。そしてロシア連邦首脳が合意するなら、全てのテロ活動を止める用意があるとしてきた。またシャミリ・バサーエフは再三にわたって反テロリズム連合を組む各国政府首脳に対し、彼らの同盟者であるプーチンのチェチェンにおけるテロ行為を止めさせるよう呼びかけてきた。しかしながら、連合参加諸国首脳も、プーチンもこのシャミリ・バサーエフの呼びかけには反応しなかった。この結果がベスランの悲劇をもたらしたのだ。

チェチェン共和国(イチケリア)大統領アスラン・マスハードフは、一連の声明を通じてベスランでのテロ行為を厳しく糾弾し、プーチンのチェチェンにおけるジェノサイドを食い止めるのに、テロという方法をとることは不道徳的であり、絶対に容認できないものとしている。ロシアのコーカサス政策がプーチンによって執り行われている限り、チェチェンにもバサーエフ流の発想が出てくることは、不可避なのである。

2004.09.18. チェチェンプレス 政府情報部http://www.chechenpress.info/news/2004/09/18/01.shtml
訳: 岡田一男

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2004年09月17日

2001/9/12付NYタイムズ社説に見るアメリカの良心

Aquarian's Memorandumというブログに
「3年前,9/11翌日のNYT社説を読み直す」という記事を見つけました。

通称「同時多発テロ」翌日のニューヨークタイムズ社説を自ら訳されたものと思いますが、このような文章があったこと初めて知りました。驚きとともに非常に印象に残りましたので、後半部分引用させていただきます。

「ニュース解説者は、テロリストたちがどれほどの規模でこの計画を練っていたかを論じている。しかしそれ以上に大事なのは、これを実行するのに必要だった憎しみの深さを考えてみることである。その憎しみは通常の戦闘行為を超えているし、限度がなく、またいかなる交渉も成り立ち得ない。そんなにひどい憎しみの感情は、かえってテロリストたちの行為を誤らせ、不安定で非効率なものとし、成功しないだろうと仮想していた。しかしそれは歴史の分岐点の向こう側にわれわれがいた時期のことだった。」

「われわれは闘うべき相手国のない戦闘行為で被害を受けた。世界貿易センターの崩壊を伝えた同じテレビ画面上で、テロリストたちと思われるものたちが住んでいたところの人々の姿を映しだしている。彼らは普通の人たちで、彼らの生命は、私たちが失ったのと同じようにかけがえのないものだ。そのことで、とても重い気持ちにとらわれる。世界は慰めを必要としている。

事件直後の茫然自失そして混乱の中で、自らに向けられた「憎しみの深さ」に思いをめぐらすことが大事と述べ、さらには実行犯を輩出したと思われる(当時は思われていたというべきか)国の人々の喜々とする姿を見てもなお「彼らは普通の人たちで、彼らの生命は、私たちが失ったのと同じようにかけがえのないものだ。」と述べています。まことに思慮深い冷静な思考だと思います。

普通、何か思いがけない状況に遭遇すると、当初は感情的になり冷静な判断を失ったり、あるいは憎悪の思いで気持ちをいっぱいにすることもあるでしょう。しかし、時間が経つにつれ冷静さを取り戻し自分の気持ちを整理しながら状況を見つめなおそうとします。またその過程で相手のことをより理解しようと考えたり、その気持ちを汲み取る努力をしたりもするでしょう。

「怒り」から時間とともに「冷静・思慮」を取り戻す・・・一般的に見られる気持ちの推移です。ところが、状況はまったく逆でした。

その後のアメリカ政府の対応は周知のとおりで、「先制攻撃」さえも是とする「対テロ戦争」を強硬に推し進め、自国民も含め世界で多くの犠牲を生み出す結果となっています。そのアメリカに右へ倣えかのようにロシアにおけるチェチェン紛争への対応にもどこか共通性を感じます。またその「強硬姿勢」は世界に波及し、この日本も例外ではありません。

当初見られた「思慮深い冷静な思考」が失われたのは何故でしょうか。ニューヨークタイムズ社説の論調は「特異」だったのでしょうか。仮に「特異」だったとしてもそののち坂道を転がるように、かの国の命など一顧だにしない「対テロ戦争」一辺倒の論調に変わっていったのは何故でしょうか。

Aquarian's Memorandumさんは「この(社説の)考え方の延長線上で、アメリカの対応がとられていたら、世の中はまったく違ったものになっていたであろう。」と述べられていますが、全く同感です。

その後の色々な情報で「9.11そのものが欺瞞である」という話が信憑性を帯びてきました。もしそうだとすると、この社説は、事件直後という時間的制約の中で情報をコントロールすることがかなわなかった(間に合わなかった)がために、(アメリカ政府の意に反して)図らずも表明されてしまった「アメリカの良心」だったのではないかとも思えてくるのです。
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2004年09月16日

完全にダマされている『日本人』という不幸〜ビル・トッテン

ビル・トッテンからのレター(Our World)より転載
題名:No.646 「完全にダマされている『日本人』という不幸」
http://www.ashisuto.co.jp/corporate/rinen/totten/ow_text.php?A=1&B=655

 サンデー毎日(9月19日号)に掲載されたインタビュー記事を掲載します。サンデー毎日の堀記者が私に取材を申し込まれたのは、このOur Worldをお読みになったためだということです。弊社を訪れ、1時間半ほどお話しをしてこの記事を書いてくださいました。

(ビル・トッテン)

「完全にダマされている『日本人』という不幸」

 金メダルラッシュに沸いたアテネ五輪の余韻にひたるのもいいが、改めて「この国のかたち」を考える機会ではある。「日本はアメリカの奴隷に堕した」と言ってはばからない在日35年の米国人経営者の視点を借りて、自分ではわからないニッポン人の「素顔」を見つめたい。続きを読む
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2004年09月15日

転載[アラブの声]パウエルのスーダンで集団殺戮発言はデタラメ

[アラブの声][00041] 国境無き医師団:パウウェルのスーダンで集団殺戮発言はデタラメ

スーダン西部のダルフールで集団殺戮が行われていると、欧米が非難しているが実態はどうなのか? 国境無き医師団は、集団殺戮と表現したパウウェル米国務長官の発言を真っ向から否定した。14日付のスーダン紙、アル・サハーファが報じた。
 
 非政府組織(NGO)の国境無き医師団の幹部フランソワーズ・ブシェ・ソミエ女史は、ラジオ・フランス・アンフォに、「パウウェル発言は米国の個人的利益を目的としたもので、米国は集団殺戮に反対する強固な砦であるかのように世界に向けて演出することで、スーダンに圧力を強めている」と酷評した。
 
 「大統領選が近づいたことで米国は、世界が苦しんでいる悲劇を国内政治に関する目的に利用している。米国民だけでなく世界中の目が、米国の発言の信憑性に疑念を抱く危険性がある」
 
 「我が医師団がダルフール全土で調査したケースで、民間人がダルフールで、集団殺戮に晒された結果であると裏付けられるものは皆無であった」
 
 また同ラジオは、「米国がこの件で実施した調査は、ダルフールではなくチャドで実施されたにも拘らず、米国は、重大な集団殺戮という表現を使うという冒険をした」と暴露した。
 
 スーダン外務省はパウウェル発言を、「イラクが大量破壊兵器を保有している、という言いがかりと同じようなものだ」と評した。
 
http://alsahafa.info/news/index.php?type=3&id=2147492082&bk=1

《参考記事》

「スーダン住民迫害は集団殺害」米が国連決議求め声明(朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/0911/003.html

ダルフール紛争を「大量虐殺」と認定 米(産経新聞)
http://www.sankei.co.jp/news/040910/kok001.htm

9月8日付・読売社説(2)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20040907ig91.htm

国連がスーダンに共同視察団派遣へ(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040908id28.htm

スーダンでの住民殺害を「ジェノサイド」…米大統領(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040910i312.htm
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2004年09月14日

ロシア学校占拠事件をきっかけにして

恐れたことですが、ロシア学校占拠事件をきっかけにして、強権的政策が打ち出されています。
3年前のあの事件と同じシナリオ。犠牲者は多ければ多いほど好都合だったのか・・・。

露外務省、独立派サイト閉鎖を要請(産経新聞)

ロシア大統領、中央集権を強化 首長の直接選挙廃止へ(朝日新聞)
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イングーシ共和国前大統領・ルスラン・アウシェフへのインタビュー

ロシア学校占拠事件、主に突入時の模様を語るインタビュー記事です。
ロシア当局から流される情報よりはるかに信頼性高い情報であると推察できます。
銃撃のきっかけとなった「第三勢力」が単なる自警団なのかどうか気になるところではあります。

チェチェンニュースより転載

■イングーシ共和国前大統領・ルスラン・アウシェフへのインタビュー
ノーヴァヤ・ガゼータ紙第65号2004.09.06 取材:ドミトリー・ムラートフ

●記事について:チェチェンの隣国・イングーシ共和国は、わずか30万の
人口しかないにもかかわらず、一時期は20万人以上のチェチェン難民を受
け入れ、必死の国家運営を続けていた。そのときの指導者が、ルスラン・ア
ウシェフ前大統領だ。9月1日にイングーシの隣にある北オセチア共和国の
ベスランで学校占拠事件が発生したとき、アウシェフは現場にかけつけて犯
行グループとの交渉をし、15人の乳飲み子を含む26人の人質を解放させ
た。ロシアのノーヴァヤ・ガゼータ紙のドミトリー・ムラートフ編集長に
よるインタビュー。

 誠実な人柄で知られるアウシェフは、自分の答えられる、最大限の発言を
しているのだと思って読んでほしい。
このインタビューが公表されて以来、
ロシアのマスコミでは彼に対するバッシングが始まっている。「彼がすべて
の真実を語ったら確実に殺される。彼はそのことを十分知りつつ、この発言
をしている」とは、ある情報通の分析である。この13日、プーチン大統領
は地方知事の任命制(選挙の廃止)、下院選の完全な比例代表制への移行を
始めとする、中央集権体制の導入に向けた案を発表した。ロシアの民主化は
終焉を迎えようとしている。
(大富亮/チェチェンニュース)


ノーヴァヤ・ガゼータ(以下NV):聞こえますか? 9月3日の、17:00
ごろに交渉が行われるはずだったと言うことは本当ですか? テロリストに
対して、子どもたちを解放しろと言うマスハードフ(チェチェン共和国大統
領、独立派)の伝言を持って行こうとしていたというのは本当ですか? 

アウシェフ:時間的にはその通りだ。昼までは全て正常だった。死体を回収
に行かせた。21名の死体が横たわっていたから。グツェリーエフ(現地本
部の要員?)が彼らと(編集者注:テロリストたちと)話しあった。車に医
師を乗せて5人で行くことに合意したんだ。その時に、向こうの建物の中で
爆発音がした。女性が飛び出してきて、誰かが、何かに引っかかったと叫ん
だ。紐だか、電線だか、そんなものに戦闘員の一人が引っかかって、爆発が
起こったんだ。われわれの方も何が起こっているのか、確かめようとした。
そしたら、射撃が始まった。次々といろんなことがね。

NV:射撃というのは校内からですか?

 いや、校内で起こったのは爆発だ。そして子どもたちが飛びだしてきた。
それより前に私が校内に入って、見たときには、体育館内は女性と子どもが
すし詰め状態だった。爆発が起こって、人々が出口に殺到して、その後は大
混乱だ。

 われわれは射撃を止めさせようと思った。で、電話をした。彼らはこう
言った。「こっちは撃つのをやめた。撃っているのは、そっちだ」と。こち
らも「一切撃つな、射撃止めろ」と命令を出した。ところが、馬鹿なことに
軍でも犯行グループでもない、「第3勢力」がいたのだ。そんな連中が、一
体なぜあそこにいたのか、それは今、調べているところだが、自動小銃など
を手にした「自警団」の様な連中が、自分たちで人質を解放しようとした。
そして彼らが学校に向かって撃ったのだ。ということで、公式な部隊は撃た
なかったし、占拠者も撃たなかった。

 われわれは互いに怒鳴りあっていた。「誰が撃っているんだ?」学校の中
にいる連中は「もうダメだ、ならば自爆だ」で、自爆した。彼らは突入と解
釈したのだ。自爆があって初めて、こちら側でも突入命令が出た。

NV:あなたの計画では、どういう展開を考えていられたのですか?

 われわれはアスラハーノフの到着を待っていた。私はアスラハーノフと一
緒に校内に入ろうと思っていた。マスハードフの声明を持ってね。

NV:マスハードフはあなたに自分の声明を託したのですか?

 いや、われわれはインターネットに載ったものを出力した。とてもよい声
明だったから。「われわれは子どもを戦いに巻き込んではならない」とか
ね。チェチェンの戦士たちは独立のために戦っているのであって、女子ども
をそれに巻き込むことはない。アスラハーノフがこっちに飛んで来る間、ロ
ンドンのザカーエフ(文化相、独立派)を掴まえることができた。「アフ
メード、あんた、できることなら人々の解放を助けてくれないか?」「もち
ろんだ」「そしたら政治交渉は受けて欲しい」彼らは相談して、マスハード
フの声明が出たんだ。その声明を私は、占拠者たちに手渡そうと思った。

 この声明を私は読んで、彼らに声明を見せようと思ったんだ。というのも
彼らと話し合ったとき、聞いたんだ。「誰と交渉しろと言うんだ?」彼らは
「マスハードフとだ」と。だから私は彼らに、「当のマスハードフは、こう
言っているんだぞ」と見せておいて、「さあ、どうなんだ早く子どもたちを
解放しなさい!」と迫ろうと思っていた。

 でもアスラハーノフが着いた時には全てが終わっていた。(編集者注:ア
スラハーノフは、いったんモスクワに寄ってから、現地入りした)そして思
惑では、彼らにプーチン大統領宛の手紙を出させようと思っていた。

NV:彼らは手紙を手渡していたのですか、ルスラン・スルターノビッチ?

 私個人にはね。

NV:手紙には、特別な要求でもありましたか?

 いや、相変わらずの、ブジョンノフスク*の時みたいな。軍隊の撤退。
チェチェンの独立国家共同体諸国による管理などなど。それで、こちらも状
況の軟化を狙って、「あんたたちの手紙はロシア連邦大統領に必ず届けられ
るから」と。とにかくこんがらかったものを解く努力がいるんだよ。一番大
切なことは本当にそうなんだが、われわれは子どもたちを救いたいと思って
いたんだ。「他の宿題は後から家でやれるから」と。
(*南ロシア、ブジョンノフスクの病院を、チェチェンゲリラが制圧して約
千人の人質をとる。ロシア軍は4日目に攻撃するが失敗、交渉の末、人質120
人とゲリラをバスに載せ、チェチェンに移動後、人質全員が釈放された)

NV:まったくそうですね。

 彼らの方だって、校内に持ち込んでる自分たちの電話番号を教えて、ロシ
ア連邦の大臣クラスの高官が誰でも電話をかけて来られるようにしていたん
だ。それを誰だか判らん民間人連中の銃撃がふいにしてしまったんだ。とに
かく「突入の準備はできていた」などと言うのは嘘っぱちだ。誰も突入なん
て考えてもいなかった。私はその場にいて準備がないのを見ていた。全部が
水泡に帰してからだよ、軍人たちが動き出したのは。彼らは私に電話で叫ん
でいた。「突入してくるじゃないか!」、われわれは答えた「いや、突入は
ない。アルファ部隊の連中は、まだこっちで待機中だ。」彼らは「われわれ
に向かって撃ってくる。われわれに向かって突入してくる。もうわれわれは
自爆だ!」

NV:あなたはご自分の発意で現地入りされたのですか?

 現地本部の要請で私はあそこに飛んだ。

NV:なぜ、ジャジコフやザソーホフという彼らが望んだ人物たちは行かな
かったのですか?

 それは彼らに聞いてくれよ。ただ一つ言えることは、誰が交渉に行くのか
と言うことで、1日半を無駄にしていたということだ。将校の誇りにかけて
言っておくが、与えられた期限は3日間だった。3日で解決するか失敗する
か。それを誰にするかで、1日半を失っていた。

NV:彼らはあなたとは覆面をしたままで話し合ったのですか?

 いや、そんなことはなかった。そして彼らは全員ロシア語で喋っていた。
電話でもロシア語。校内でもロシア語。私は言ったんだ。「ワイナハ*の言
葉で喋ろうじゃないか」って。彼らの返事は「いや、ロシア語で話して下さ
い」と言うことだった。(*チェチェン民族・イングーシ民族のこと。隣接
しており、言語が極めて近い)

NV:何で2日間も、人質は2−300人だと言われていたのですか?

 そんなことわかりきってるでしょうが。数字には絶えず政治状況が絡むん
だ。私は体育館に入ったとき何とか人々を安心させようと思って喋ったん
だ。「皆さん、私が誰だか判りますか?」って。みんな言っていた「はい判
ります」それで私は言ったんだ。「私は何とかしようと思っていますか
ら」って。それでも、彼らは飛びださざるをえなかった。

NV:ルスラン、何と言っても本当にありがとう。とにかくアウシェフが
26人を救い出したと言うことに多大な感謝を!

 ディーマ、26人ではなく、本当に大切なのはそのことではなく、最も大
事なのは乳飲み子たちなんだ。15人の乳飲み子たちだよ! 彼らは大きく
なった時、きっと知るだろう。ワイナハのわれわれとオセット人の友好は永
遠でなくてはならないのだと。これを絶対に書いて欲しいんだ。

NV:絶対書きますとも。

追記:この質問を、私は彼には聞けなかった。
なんでこの子どもたちはこんな目にあわねばならなかったのか?

http://2004.novayagazeta.ru/nomer/2004/65n/n65n-s01.shtml
チェチェンニュース Vol.04 No.31 2004.09.14 ベスラン事件:インタビュー

人名:ルスラン・スルタノービッチ・アウシェフ:1954年 カザフスタン、
コクチェタフスカヤ州ウォロダルスコエ村に生まれる。機甲部隊の高級将校
であった。1980-86年アフガニスタンに従軍、何度か負傷、ソ連邦英雄。
1993-2002年、イングーシ共和国の大統領を務める。その間、多くのチェ
チェン難民の受け入れに努めたが、連邦中央の圧力で大統領職を辞任。現在
はモスクワでアフガン帰還兵協会議長を務める。

アスランベーク・アフメードビッチ・アスラハーノフ:1942年チェチェン、
ノブイ・アタギ村生まれ、1967年以来民警。内務省に勤務、90年以降政界入
り。2000年以降ロシア下院議員。2003年、プーチン大統領のチェチェン問題
担当顧問に任ぜられる。カディロフ政権には批判的で、マスハードフ政権と
の話し合いによる紛争解決に理解を示してきた。

マスハードフ:チェチェン共和国大統領(独立派)。元ソ連陸軍大佐。97年
の選挙で民主的に選出された。
ジャジコフ:アウシェフの後、イングーシ大統領となったFSBの将軍
ザソーホフ:北オセチア大統領

訳+補注 岡田一男
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2004年09月13日

チェチェン正常化でテロの基盤を崩せる

チェチェン正常化でテロの基盤を崩せる(9/10しんぶん赤旗)
ロシアの市民団体が声明
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 【モスクワ=田川実】「メモリアル」「市民社会のための基金」などロシアの人権・市民団体は九日までに、チェチェン問題と学校占拠・人質事件など一連のテロ事件の関連を指摘するとともに政府に新たなテロ対策を求める共同声明を発表し、インターネットなどを通じて賛同者を募りました。すでに諸団体代表二百人以上が共同声明に賛同を表明しています。

 声明は、プーチン大統領が打ち出した治安機関の新たな強化、改革について、国民的な議論を含め「社会に対し最大限、透明性を保って立案、実施を行う」よう注文。学校占拠事件に関する議会調査委員会の設置も提案しました。

 また声明は、特に治安機関の再編、強化だけではテロ対策は不十分であることを指摘。諸事件を国際テロ集団の犯行とする政府に対し、「テロの増大とチェチェンおよびその周辺の状況が密接に関連していることを認める時だ」と迫っています。

 声明は、「チェチェン共和国で法を順守した治安機関の行動、民間人への重大犯罪を犯したものの告発、見せかけでない真の社会、政治、経済状況の正常化が実現して初めて、テロの基盤を崩すことができる」と強調しています。
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ロシア政府の対応批判
国際人権団体が声明
 【ロンドン=西尾正哉】アムネスティ・インターナショナルやヒューマン・ライツ・ウオッチなどの五つの国際的人権団体と「人権のための全ロシア運動」などロシアの三つの人権擁護団体は八日、ロシア南部の北オセチア共和国の学校占拠事件でロシア政府は事件の真相を隠そうとしたと非難する国際共同声明を発表しました。

 声明は、武装グループが子どもを含む多数の人質を取り、多くの人々を犠牲にしたことを、「生存という最も基本的な権利への攻撃だ」とし、「最も強い言葉で非難する」と指摘しました。

 その上で、「ロシア当局が人質の人数に関し誤ったデータを提供するなど危機の大きさを隠ぺいしたことに重大な懸念を表明」するなど当局の対応を批判。続けて人質事件の真相究明のための調査を行い、その結果を公表するようにロシア当局に求めました。

 また声明は、テロ事件の首謀者などを裁判にかける際には国際的な人権基準に従うように求めました。
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解説
危険な先制攻撃の拡散
 ロシアのバルエフスキー参謀本部長は八日、北オセチア学校占拠事件を受け、外国のテロリスト拠点への先制攻撃の用意があると発言しました。これは、ブッシュ米政権が先制攻撃戦略を掲げたことにより、先制攻撃という主張が国際的に「拡散」しつつあることを示す重大な動きです。

 ロシアは、昨年十月に発表した新軍事ドクトリンで、先制攻撃を前面に押し出しました。地域紛争や国際テロに対し「戦略的抑止力の限定使用もありうる」とし、対テロ攻撃で核兵器を使う可能性も表明しました。

 これは、米国が二〇〇二年の国家安全保障戦略などで核先制攻撃を含む先制攻撃戦略を掲げたことへの対抗措置でした。

 米国の先制攻撃戦略の表明には、早くから他国も同じ路線をとる先例になるとの批判が出ていました。ロシアの態度表明は、この批判を裏づける、危険極まりない動きです。

 国連憲章は、安全保障理事会が措置をとるまでの各国の自衛権の行使を認めています。米国は、先制攻撃が自衛権に属すると強弁しています。しかし、この主張に基づいて強行した対イラク先制攻撃戦争に何の正当な根拠もなかったことは、国際的にも明らかになっています。

 先制攻撃の拡散を許してしまえば、「戦争のない世界」をめざし、武力不行使や国際紛争の平和的解決をうたった国連憲章の世界平和のルールと、国際政治での「法の支配」が崩壊してしまいます。アナン国連事務総長は〇三年九月、国連総会での公式演説で、先制攻撃戦略は、国連憲章のもとで「世界の平和と安全が依拠してきた原則への根本的挑戦だ」と厳しく批判しました。

 (坂口明記者)
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