学校占拠事件の母親人質がロシア当局声明の嘘を暴露
北オセチア共和国の学校占拠事件では合い矛盾した様々な情報が乱れ飛んで
いるが、ロシアのガゼッタ・ルー紙はロシア当局の発表を大嘘だとする人質証
言を掲載した。5日付のイスラム・メモが、同紙とスペインのエル・モンド紙
から引いて報じた。
ガゼッタ・ルーの特派員は、10歳の息子の参観に学校に行き、その2分後
に人質となった母親のザリナさんにインタビューし以下の証言を得た。
戦闘員たちは話し合いを希望したが、当局は拒否した。公式発表は最初か
ら、現実に起きたこととは異なるように作られたものだ。戦闘員たちには人質
を殺害する意思は無かった。
学校占拠者たちは20人で、幾つかのメディアによる報道とは相違し、うち
2人の女性は自爆していない。占拠者たちは体育館で1000人以上の人質の
中から12〜20人を殺害した。
占拠者たちは、自分たちが何処に居るかも知っていなかった。彼らは我々に
「この町の名前は何だ?」と尋ねたほどだ。彼らはこうも言った。「我々に
もっと資金があれば交通警官たちに払い、もっと大きな都市で計画を実行でき
たのに」
人質は床に座り、それぞれの親に児童が2〜3人が付いていた。戦闘員たち
は緊張しており、叫び声が聞こえると怒鳴った。彼らは人質に発砲するぞと脅
し、実際に発砲もしたが、天井に向けての発砲で誰も殺していない。
拉致者たちは、人質に水を飲むことやトイレに行くことを許可したし、老人
にも気遣った。彼らは、仲介役を務めたイングーシのオシフ前大統領が、ビデ
オテープをプーチン大統領に渡すように、カメラで出来事全てを記録した。オ
シフ前大統領は拉致者に、テープの運搬だけを引き受け、何も語らなかった。
オシフだけが人らしく見えた。テロリストたちは、電話で4人の仲介者を要
求したが、やってきたのはオシフだけだった。彼らは我々にこう言った。「学
校内には多数居るが、ロシア治安軍は、モスクワの劇場事件のように突入する
かも知れない」
事態が悪化したのは、拉致者たちが、「ロシア当局は自分たちを馬鹿にして
いる」と気付いてからだ。彼らは我々の眼前で電話しようと試みたのだが、誰
も彼らと話そうとしなかった。人質に水を禁じたのはその時からだ。拉致者た
ちは、自分たちが専用に使っていた台所を私に任せた。そこで私は、水と台所
の担当者たちとその中のリーダーとも会話が出来た。彼らは私に「自分たちは
プーチンの辞任と軍のチェチェンからの撤退を求めている。我々は政府にとっ
て何の価値も無い存在だ」と語った。
女性校長も自ら、北オセチア大統領や政府代表者たちに何度も電話したが、
誰も電話口に出なかったのでショックを受けていた。通じても勝手に切られ
た。
私は台所に居たので、特殊部隊の突入には遭遇していない。拉致者の一人が
私を無事に小部屋に連れ出してくれた。外に連れ出したときに、他の拉致者た
ちが彼らの言葉で叫んでいるのを耳にした。
http://www.islammemo.cc/news/one_news.asp?IDNews=43165
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/message/24