http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087200671/qid=1096809532/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/250-3204120-1910623
より、一部引用
戦前にも信念を貫く人々はいた
戦前は「統治権ヲ総攬」する天皇の立法権の行使を「協賛」する帝国議会であって、国民主権の議会ではない。建前上、あくまでも主権者である天皇が法律をつくるのに協力するという考え方でした。建前上はそうでありながら、帝国議会では、貴族院を含めて大変迫力のある議論が戦わされています。
(中略)
浜田国松代議士の「割腹問答」というのがありました。当時加速しつつあった軍部の政治介入を批判した彼の発言を、「軍部の侮辱」ととがめた寺内寿一陸軍大臣を向こうに回して、「封建思想や官僚独善主義から言えば、あなたは役人で私は町人かも知れぬけれども、さうぢゃありませぬ。私は公職者、殊に九千万人の国民を背後にして居る公職者である」「速記録を調べて僕が軍隊を侮辱した言葉があったら割腹して君に謝する。なかったら君割腹して謝せよ」と迫ったのです(1937年1月衆議院)
《参考》
三重県ホームページ
http://www.pref.mie.jp/index.shtm
代議士浜田国松と「腹切問答」
http://www.pref.mie.jp/BUNKA/TANBO/BUNKA/mieb0257.htm
※先の大戦を前にした議会での議論です。正直私のイメージとしては、大戦前の議会などには民主的とは程遠いような状況があり、だからこそ戦争へと突き進んで行ったのだという楽観的意識がありました。しかしそれは間違っていたようです。政治生命どころか文字通り「命」をかけた議論がなされていたんですね。それでもなお戦争に突き進んで行った・・・・。
振り返って、今現在、このような議論がなされたことがあったでしょうか。