2004年10月09日

こんどはイチロー叩きか?

昨日の記事イチローさらりと国民栄誉賞辞退にトラックバックをいただいた。

頭がスッキリするコラム
http://blog.goo.ne.jp/deputyminister
“まだ未熟者”のイチロー
http://blog.goo.ne.jp/deputyminister/e/96cfa3ac68f6f1971595050dabc884a2
と題する記事。

さして反応していただくほどの話でもないし、できれば他のもっと肝心な話に反応してほしいと思ったりもする。

>彼の云わんとする“未熟”が、“人間として”なのか、“技芸”に対するもの
>かは判然としない。彼が本当に発した言葉なのかも定かでないが。

「未熟」という思いは特に「技芸」に関してはおそらく彼の偽らざる思いだろう。
そもそも「熟練」などというのは回りにいる人間が評価することであって、当の本人が「熟練」などと思い込んだ時にはそれは単なる「老害」だ。
しかし前回の辞退理由同様、本来の辞退理由だとは思わない。
私が思うに彼はそんなものには何一つ価値など見出していないのだ。
従って、過去受賞者の年齢分析や千代の富士の人間分析?など何の意味もない。

輝かしい実績をもってして、なおも向上心を持つことが

>第一、こんな高みに達する可能性のない、他の大多数の選手たちの立つ
>瀬がない。

ことになるのか。そんなヒネタ選手が大多数なのかプロ野球界って。

>政治利用目的の授賞乱発は、栄誉賞の価値を低めることは間違いないが、

まさしくその通り。

>彼の発言は、“栄誉賞などそんな程度のもの”という意味でも取られかね

「栄誉賞などそんな程度のもの」なのだ。そんなものなくても国民はちゃんと評価している。

>ず、乱発以上に、歴代授賞者の功績を辱め、賞そのものを貶める危険を孕
>んでいる。

それでも「未熟だから」「モチベーションが・・・」などと言ったのは歴代受賞者への精一杯の配慮である。

>・貰えるものは、素直に貰っとけ!

貰った時点で「自らを貶める」ことになるのだ。あなたの忠告に従って大江が「文化勲章」受け取ってたらそりゃ大爆笑だ。だが「ノーベル賞」は貰うというちょっと姑息なところはある(話がそれた)

>・技芸はすでに円熟の境地だが、人間としてはちと未熟だね。

私は逆だと思うが。ますます技に磨きをかけてもらいたい。人間的には未熟だとは思わないし仮にあったとしてもそんなことはどうだってよろしい。他人がとやかく言う筋合いではないのだ。

>・言葉の重みを、もっと真剣に考えろ!

誰に対する重みなのだ。

>・言葉尻をとらえ、ねじ曲げて喧伝する人間がいることも知っておけ。

私のこと言われてるのか?私から見ればこの方がその「喧伝する人間」に見えるのだが。

しかし、どうしてこう「個」というものを前面に押し出すと叩きたがるものが出てくるのか。先のイラク人質事件を思い出して不愉快だ。
政府も国民栄誉賞なんかでゴタゴタする暇があったら、他にやること山ほどあるだろう。
叙勲制度などに何の意味があるのか。しいて意味があると言えば「あ、なんだこの人はこの程度の人だったんだ」と知るバロメータになることぐらいだ。
posted by PPFV at 02:59| Comment(15) | TrackBack(5) | 不定期日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする