チェチェン・ニュースより
■BS世界のドキュメンタリー 「ロシア・相次ぐジャーナリストの殺害」
NHK-BS1 11月9日 22:10〜23:00
チェチェン・ロシア関係の番組紹介です。
ロシアではゴルバチョフがグラスノスチを提唱して以来100人を超える
ジャーナリストが殺害されている。今プーチン大統領のもとでテレビ・新聞に
対する統制が強化されるなか、時流に反して政府の汚職・企業の不正を追及す
る独立系の新聞社の記者の間に犠牲者があい次いでいる。そして現政権の検察
はジャーナリストの殺害の捜査に必ずしも積極的ではない。番組は、2代続け
て編集長が殺され独自の捜査に乗り出したシベリアの工業都市の地方紙と記者
に加えられた暴力に取材で対抗する全国紙「ノバヤ・ガゼッタ」という2つの
新聞の編集部を舞台に、真実を求め戦うジャーナリストの日常を追う。撮影は
2003年11月。
編集長の死は偶発か 検察と戦う地方紙
モスクワから南東に1000キロ、自動車産業を中心とした人口70万のトリアッ
ティ市は汚職の多発地帯、この7年で汚職に関係して300件の殺人事件が発生し
ている。この町の地方紙「オブザーバー」では2002年と翌03年2代続けて編集
長が殺害された。2003年の事件では、検察が殺害は偶発的でジャーナリストと
しての活動とは無関係と発表、これに対し新聞社は弁護士を雇って真相に迫
る。カメラは弁護士による調査を追う。
モスクワ・孤高の全国紙 編集部の苦闘
ロシアで発行される新聞・およそ22000紙の多くが大企業・政府に所有され
るなか、独立した経営のもと調査報道を展開してきたのがモスクワに本拠を置
く全国紙「ノバヤ・ガゼッタ」紙だ。編集長はゴルバチョフ元大統領の友人で
グラスノスチの精神にいまなお忠実であろうとしている。記者の中にはチェ
チェン紛争に疑問を感じた元軍人もいる。2003年、地方都市に駐在する記者が
地元の有力者を紙面で批判したところ、何者かによって重傷を負った。編集長
は実力 NO.1の記者を派遣、事件の背景を明らかにしようとする。
[制 作] フランス・ドイツ:2004年
[原 題] The Russian Newspaper Murders
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