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続きを読む11月9日、(益岡が)毎日新聞大阪本社社会部の方から電話によるインタビューを受けた。どうやら結局記事にはならなかったようだが、そのときに、ファルージャ攻撃をめぐって、概略、次のようなことを述べた。
1.大規模な民間人の犠牲が出る可能性が極めて高いこと。
2.民間人の殺害や病院の襲撃を含む戦争犯罪行為・国際法違反行為が伝えられない、あるいは伝えられても戦争犯罪行為として伝えられないこと。それにより、日本の社会の内部で、人を殺すことに理由はいらず、人を殺すのに反対することに理由が求められる雰囲気が出来てしまう恐れ。
3.米軍の残忍な暴力行為は、抵抗勢力過激派(上手い名前が見つからないので仮にこう呼ぶ)の人気を高める可能性があること。そして、米軍と抵抗勢力過激派の応酬(その中ではどちらの側も個別の戦争犯罪行為を犯すことになろう)だけが突出して伝えられることにより、占領という大もとの不法行為、その中での正統なレジスタンス、さらには、米軍と過激派抵抗勢力の暴力のもとで犠牲になる人々のことが忘れ去られること。また、個別の戦争犯罪行為の責任と「暴力の連鎖」が強調されることで、暴力行為の構造的原因が忘却されること。それにより、1と2とがさらに強化される悪循環が生じる。
残念ながら、こうした状況は現実化している。しかも、事実上、奇妙な「粉飾」とも言える事態を伴いながら。少しだけ、敷衍しておこう。