2004年12月29日

[転載]反戦ビラ配り判決 手放し賞賛するな

ブログ「虎視牛歩」さんhttp://blog.livedoor.jp/devlin/で紹介されていたエントリーです。
非常に重要な問題だと思いましたので全文転載させていただきます。
こちら元記事↓
http://blog.livedoor.jp/devlin/archives/11333912.html

《これより転載》
No. 1395 # 平井克彦 2004/12/25 (土) 15:47:37
以下の文章は救援連絡センターの機関紙『救援』2005年1月号の連載コラム「ガサシリーズ - 心がまえ」の原稿として入稿したもの。控訴されたため、重要性に鑑み、ここにも掲載します(こちらには参考ページつき)。この記事を広く転載して下さるよう希望します。
== == == == == ==
反戦ビラ配り判決 手放し賞賛するな
== == == == == ==
自衛隊イラク派遣反対ビラ配布をめぐる立川テント村メンバーに対する刑事裁判は無罪、やれやれである。高く評価するむきがとても多いけれども、それほど賞賛されるべきだろうか。判決を読む限り、確かに被告側に対しよく配慮されている部分も読みとれ、弁護士の内田雅敏さんのコメント「裁判所は良識、勇気で応えた」も伝えられた。しかし果たしてそう言い切れるのか。
弁護側弁論要旨によれば「ビラ投函に伴うポストまでの平穏な立入行為が住居侵入罪とされた例は、戦後ない」。これは憲法学者の奥平康弘さんの証言から来ている。つまりこれまでビラ配布でポストまで平穏に立ち入ったことで住居侵入で起訴された例は皆無、商業的宣伝ビラの配布を含めビラ配布で起訴された例は一度もなかった、ということだ。警察が住居侵入で令状逮捕し、検察が起訴したこと自体、これまでの一線を踏み越えている。ちなみに防衛庁が自衛隊員募集の宣伝ビラを戸別配布した例も弁護側は述べた。
さて、判決理由の「被告人らの各立ち入り行為は住居侵入罪の構成要件に該当」するとした認定はどうなるのか。ここで商業的宣伝ビラの配布を含め、ビラ配布一般がすべて住居侵入に該当すると認定したことになる。判決理由の「ビラの投函自体は、憲法二一条一項の保障する政治的表現活動の一態様であり、民主主義社会の根幹を成す」を逆から読めば、それ以外の目的のビラ配布による逮捕・起訴を容認したにひとしい。この判断もこれまでの一線を踏み越えている。
従って、判決は、社会通念として認められている戸別ビラ配布一般を許容すべきだったのである。だから判決はやはり弁護側が主張する公訴棄却にすべきだったのではないか。「(公訴棄却は)公訴の提起自体が職務犯罪を横成するような極限的なものに限られる」などという屁理屈を到底認めることはできない。
なぜか。これからの弾圧手法として、ビラ配布した事実だけで住居侵入容疑の逮捕・接見禁止・長期勾留・起訴する道を開いたからだ。「検察官の職務犯罪を構成するような極限的な訴追裁量権の逸脱」さえなければ起訴してよろしい、とする判決理由は強く糾弾されるべきだ。控訴審ではこのあたりをさらに補強してくる可能性もあるから、注意を喚起しておきたい(この稿は無条件転載可)。
ガサ子ちゃん倶楽部
平井克彦
《転載ここまで》
posted by PPFV at 13:09| Comment(1) | TrackBack(3) | 不定期日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。