もうひとつの反靖国(撫順の奇蹟を受け継ぐML2005/6/14)
http://groups.yahoo.co.jp/group/uketugu/message/5399《一部抜粋》
1885年に日本軍は台湾を侵略し、台湾に対する植民統治を始めた。
1896年に台湾総督府は「蕃地=無主地=国有地」の法令(日令26号)を布告して、台湾の原住民族が数千年来生活を維持してきた領域(土地)を強制的に没収しました。台湾の原住民からみれば、先祖から伝わった領土を異族に無理矢理に奪われたのです。
1910年から日本軍は、武力を集中して大規模に原住民族を攻撃し始めました。日本軍の攻め込んだ至るところで、原住民の戦士が皆殺しにされ、財産を全部奪われ、部落を全部焼き払われました。そして、幸いに災難から生き残った婦女や子供達も山林に追い込まれ、滅亡への道を歩まされたのです。
1910年6月21日に日本総督の佐久間が、日本軍が苦戦に陥っている消息を聞いて、台湾総督府宛に電報を出したが、その電文に「小泉少将を宜蘭方面の軍隊指揮官に命じる。若し糧食欠乏の報告があれば、蕃人の肉で飢えをしのげ」という命令を出しています。これを見てもわかるように、日本軍がいかに残虐な手段をとって台湾原住民を殺害したかが、はっきりします。
1941年に太平洋戦争が勃発したのち、日本軍は、台湾原住民を強制的に徴兵して「高砂義勇隊」を作り、二万余りの人をはるばる南洋の作戦に参加させました。「高砂義勇隊」は殆どの人が第一線に派遣されたため、死傷者が非常に多く、戦後の生還者は三分の一に過ぎませんでした。しかも、その大部分が戦傷者でした。
当時の年代で計算すれば、日本の軍隊は1910年から1915年までの間に台湾原住民を大量に虐殺し、その生き残った子や孫たちがちょうど青壮年に育ったころ、「高砂義勇隊」として強制的に徴兵し、南洋に送って、弾丸の灰焼と化さしめたのです。 当時の軍国主義者が台湾の原住民族に対して犯した罪は、いわば、「二代滅族」の許しがたい重罪です。(略) 私は、原住民を殺した人が神様になって祀られるのはおかしいと思います。また、歴史を歪めることになると思います。何故なら、日本の軍人は原住民を殺そうとして、反撃され死んだにすぎません。その人が何故神様になるのか分かりませんし、その人を神様にすることにより、原住民を殺そうとしたという事実が見えなくなってしまうからです。加害者を祀ることは歴史を歪めることです。靖国神社は歴史を正しく見直すことをしないばかりか、私たちの要求を拒否しました。さらに小泉総理大臣は加害者を祀っている靖国神社を参拝し、加害者のみたまを尊敬する行為をしたのです。このような小泉総理大臣の行為は、私の原住民としての誇りを侮辱するものです。
私は、タイヤル族の子孫として、靖国神社がタイヤル族をはじめとする原住民の戦死者の魂を合祀し続けていること、小泉総理大臣が反対を押し切って恥知らずな参拝をしたことによって、民族としての誇り、名誉が傷つけられ、侮辱されていると感じています。民族の先祖を殺した側が民族の先祖の魂を祀る。これが、民族に対する侮辱でなくてなんでしょうか。私は自分自身が強く侮辱されていると感じていますし、先祖の魂をなんとしても故郷に取り戻すことが私の責任であると思っています。 (靖国参拝違憲訴訟「意見陳述」より抜粋 チワスアリ)
分祀求める儀式を中止 靖国神社で台湾先住民(朝日新聞2005/6/14)
http://www.asahi.com/national/update/0614/OSK200506140040.html台湾先住民ら、靖国神社の訪問断念 衝突懸念で警察が要請(産経新聞2005/6/14)
http://www.sankei.co.jp/news/050614/sha035.htm台湾先住民が靖国訪問中止 分祀要求 右翼包囲、警官と衝突(東京新聞2005/6/14)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050614/eve_____sya_____003.shtml《追記2005/6/15》
台湾先住民が抗議 先祖を靖国にまつるな 植民地時代に徴兵(しんぶん赤旗2005/6/15)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-06-15/15_01_2.html《追記2005/6/16》
台湾先住民族、靖国神社に祖先の合祀取り下げ要求(人民日報2005/6/15)
http://www.people.ne.jp/2005/06/15/jp20050615_50953.html