2005年08月16日

[毎日新聞]戦後60年、「小泉翼賛政治」の亡霊=牧太郎(社会部)

戦後60年、「小泉翼賛政治」の亡霊=牧太郎(社会部)(毎日新聞2005/8/16)
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/kishanome/
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2005年08月15日

[朝日新聞]「憲法に戦争放棄を」 元外交官、終戦直後に首相へ書簡

「憲法に戦争放棄を」 元外交官、終戦直後に首相へ書簡(朝日新聞2005/8/14)
http://www.asahi.com/national/update/0814/OSK200508130084.html

9条の基になる考えが日米どちらから出たのかについては議論が分かれているが、非軍事国家を目指すことを憲法に明記する構想が、日本側にあったことになる。


とはいえ、9条がいずれから出されたものかということは、私にとって重要な関心事ではない。
戦後60年そして今現在9条が果たしている役割を良く認識する必要がある。
たとえばイラクへ派遣された自衛隊の皆さんが(政府の言うところではあるが)非戦闘地域までに留まる事ができたのは他ならぬ9条のおかげではないのか。
こうして国民の命は9条で守られている。
それを足枷と言う者は誰か。
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[しんぶん赤旗]郵政民営化 たとえるなら、これぞ天動説

主張 郵政民営化 たとえるなら、これぞ天動説(しんぶん赤旗2005/8/14)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-08-14/2005081402_01_1.html

 首相は、否決されても郵政民営化を主張する自分を、弾圧されても「それでも地球は動く」と言ったとされるガリレオになぞらえました。
 これでは科学者・ガリレオが泣きます。根拠をことごとく覆されても、とにかく「民営化ありき」の小泉首相は、頑迷な宗教観で「天動説」に固執し、ガリレオを弾圧した当時の為政者の方にそっくりです。


弾圧されるガリレオになぞらえる小泉氏のレトリックもなかなかのものだが、ここは赤旗の返しワザに一本。
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2005年08月14日

郵政民営化が争点なのではない

      ごまめの歯ぎしり メールマガジン版
  河野太郎の国会日記 2005年8月12日号
============================================================
私が大ポカをやりました。
総理をはじめ、皆様にご迷惑をおかけし、深く反省しております。

小泉総理はこれまで比例代表への重複立候補をしてこなかった。こ
の制度に対して反対していたからだ。
が、今回は郵政解散であり、民営化に賛成ならばこちらに投票して
くださいと呼びかけるならば、当然、そのリストのトップに小泉純
一郎の名前があるべきだと私が主張し、総理もその主張を受け入れ
てくれた。
が、公職選挙法の規定により、総理が重複立候補した瞬間に、総理
の顔を使った政党ポスターが、総理が比例で立候補する南関東ブロ
ック、つまり神奈川・千葉と山梨の三県には貼れなくなる。
そのデメリットを計算していなかった私の大ポカであります。
総理には大変、ご迷惑をかけてしまいました。

今日、神奈川県内18選挙区で与党候補者が確定した。
県連会長としては政見放送ほかまだ仕事が残っている。

やたらとマスコミが刺客だのくのいちだのと報道しているが、郵政
解散である以上、全ての選挙区に郵政民営化賛成の候補者がいなけ
れば、その選挙区の有権者は民営化賛成の意思表示ができない。
反対派をどうこうするというのではなく、賛成の民意を投票しても
らうために、全選挙区で民営化賛成の候補者が必要なのだ。
============================================================
■編集:河野太郎
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一部引用による転載は不可とのことなので全文引用しましたが、納得したのは最後の一文です。
ただし「郵政民営化が最大の争点だと思っている選挙民にとっては」という大前提を伴いますが。
色々な民意があります。そんな原則を無視した以下の記事には全く以って賛同しかねます。

共産党よ、勇気ある撤退を(JANJAN2005/8/8)
http://www.janjan.jp/government/0508/0508070502/1.php

仮にそうなった場合には私は白票を投じることになるでしょう。何しろ受け皿がないわけですから。
JANJANが言うところの「市民記者」にふさわしい記事は以下のブログにありました。

花のニッパチ、心のままに
総選挙、終わってみれば庶民大増税と憲法改定?
http://hana28.exblog.jp/3286812/
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[しんぶん赤旗]アジアの独立 日本が解放したのか?

戦後60年
記者がさぐる 戦争の真実
アジアの独立
日本が解放したのか?(しんぶん赤旗2005/8/12)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-08-12/2005081201_03_1.html
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2005年08月12日

『つくる会』支持の山田宏杉並区長、民間右翼テレビの宣伝に協力

『つくる会』支持の区長、民間右翼テレビの宣伝に協力(川中島合戦場2005/8/10)
http://otd8.jbbs.livedoor.jp/kawanakajima/bbs_plain?base=1647&range=1
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[しんぶん赤旗]太平洋戦争は「米国の強要」だったか

戦後60年 記者がさぐる戦争の真実
「米国の強要」だったか
「火事場泥棒式」天皇も語った
米の提案を“天の助け”と
太平洋戦争(しんぶん赤旗2005/8/10)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-08-10/2005081001_03_1.html
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2005年08月10日

平和宣言全文 長崎原爆の日

平和宣言全文 長崎原爆の日(西日本新聞2005/8/9)
http://www.nishinippon.co.jp/media/news/news-today/20050809/news001.html
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マガジンハウス「relax」今月号は平和特集

relax-200509.gif
「relax」マガジンハウス
http://relax.magazine.co.jp/top/index.jsp

マガジンハウス「リラックス」、今月は「平和」特集だ。
ちなみに表紙は仲條正義氏が制作による「ヒロシマアピールズ」ポスター。
こちらで購入できる。
社団法人日本グラフィックデザイナー協会/JAGDA
http://www.jagda.org/
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2005年08月09日

長崎原爆の日

「最後の被爆地に」祈り60年 長崎「原爆の日」(朝日新聞2005/8/9)
http://www.asahi.com/national/update/0809/SEB200508090009.html

きょう長崎被爆60年(しんぶん赤旗2005/8/9)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-08-09/2005080901_03_2.html

広島・長崎から謙虚に学べ IAEA事務局長が声明(しんぶん赤旗2005/8/7)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-08-07/2005080707_02_3.html

ナガサキ・ピース・サイト(長崎新聞)
http://www.nagasaki-np.co.jp/peace/index.html
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2005年08月07日

[中国新聞]ヒロシマの誓いと対立 「正戦」の論理

ヒロシマの誓いと対立 「正戦」の論理(中国新聞2003/7/11)
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/03abom/enolagay/031227.html

ちょっと古い記事ですが、エノラ・ゲイ一般公開に関する特集記事です。
このような論理には怒りを覚えます。被害国の立場であろうと、加害国の立場であろうと。
《2005/8/7補足》
このような論理に対する怒りを「被害国の立場」で語ることについては抵抗を感じる向きは少ないが、「加害国の立場」でこれを語ると一転「左翼」ということになってしまう。
しかし、それが理解できなければ以下の発言を非難する資格はありません。

《一部引用》

 コーレルさんは一九九四年四月、博物館がエノラ・ゲイの一部展示に合わせて計画した原爆展の内容を誌上で暴露。「米国人を人種差別と復しゅうに駆られた冷酷な侵略者に描いている」と書きたて、論争を巻き起こした。

 結局、空軍協会をはじめ退役軍人や議員らの猛攻撃で、原爆展は事実上の中止。当時のマーティン・ハーウィット館長は辞任に追い込まれた。

 原爆の被害をほとんど省いた展示は九五年から三年間続いた。「見学した約四百万人の大半が内容は公平だと思ったはずだ」と胸を張る。

 今回も、当時の二の舞いを恐れた博物館は、犠牲者の数など原爆被害の説明を一切省いた

 「原爆の犠牲者数を説明に入れるのなら、日本帝国が戦時中に殺した人々の数も入れるべきだ。繰り返してはならないのはヒロシマ、ナガサキだけではない。南京大虐殺も満州(現中国東北部)への侵略も同じだ」と語気を強める。

 同席した空軍協会の広報担当者ナポレオン・バイアーズさん(49)は「市民を殺す日本の軍部を倒さなければならなかった。敗戦のおかげで日本は自由と平和を手に入れただろ」と付け足した。

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2005年08月06日

広島原爆の日〜社説3題+秀逸1題

[広島・原爆の日]核廃絶への決意示そう(沖縄タイムス社説2005/8/6)
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20050806.html#no_1

原爆投下60年・第二の核時代憂う 国のエゴ捨て廃絶実現を(琉球新報社説2005/8/6)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-5100-storytopic-11.html

原爆被爆60年 核兵器廃絶の転機にしよう(しんぶん赤旗主張2005/8/6)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-08-06/2005080602_01_2.html

広島市平和宣言(中国新聞)
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/05abom/news/2005hiroshima.html
写真グラフ(中国新聞)
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/05abom/photo_index.html
秋葉市長の写真は掲載されていますが、一国の首相の写真は掲載されていません。当然でしょう。

個人的には最も秀逸と思う社説
「記憶」共有し核廃絶へ(中国新聞社説2005/8/6)
http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200508060039.html
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2005年08月05日

[東京新聞社説]原爆の日を前に 『還暦』の誓い新たに

原爆の日を前に 『還暦』の誓い新たに(東京新聞社説2005/8/5)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sha/20050805/col_____sha_____001.shtml
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2005年08月04日

[沖縄タイムス社説]歴史に向き合ってこそ

[戦後60年決議]歴史に向き合ってこそ(沖縄タイムス社説2005/8/4)
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20050804.html#no_1
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2005年08月03日

[人民日報]従軍慰安婦めぐる初の資料館、東京で開館

従軍慰安婦めぐる初の資料館、東京で開館(人民日報2005/8/2)
http://www.people.ne.jp/2005/08/02/jp20050802_52309.html

アクティブミュージアム 女たちの戦争と平和資料館
http://www.wam-peace.org/

西野瑠美子さんインタビュー 「つくる会」の出現と「慰安婦」問題(戦後責任dotcom)
http://www.sengo-sekinin.com/home/contents/kyoukasho/issue_nishino.htm
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2005年08月02日

[ビルトッテンからのレター]犯罪行為を行えば必ず反動

犯罪行為を行えば必ず反動(ビルトッテンからのレター2005/8/1)
http://www.ashisuto.co.jp/corporate/rinen/totten/ow_text.php?A=1&B=700

久々に鋭い論評。TV番組「ブロードキャスター」でも鋭いコメントされてます。必見。
一部引用。

 ロンドンが爆破された時、その北に位置する保養地で厳重な警備のもとG8サミットが行われていた。数千人の警察や警備員に守られる中でG8のリーダーたちが世界中で抑圧されている人々からの攻撃にいかに自分たちの身を守るかを話し合っている間に、抑圧されるイラクやアフガニスタンの人々と同じように、犠牲となったのは身を守るすべもない一般のロンドン市民だった。

 「9・11」も、そして今回のロンドンの爆破も、誰がそのような残虐な犯罪を犯したのか真実は分からない。しかし私たちは、ドイツのドレスデンや東京をはじめとする六十もの日本の都市に、爆撃を落として多くの民間人を殺傷したのが誰であるかを知っている。広島と長崎に原爆を落としたのが誰かを知っている。ベトナムで300万人、カンボジアでは200万人を殺し、グアテマラで10万人、エルサルバドルで7万5千人を殺したのが誰かも知っている。そして湾岸戦争とその後の経済制裁で一般のイラク人を苦しめ、アフガニスタン、現在イラクで行われている大虐殺を誰が行い支援しているのか、私たちは知っている。

 ロンドンで起きた爆破事件にこだわって、米国やそれに追随するイギリスが行っている犯罪行為を見逃したり、支援すべきではないということを私は一人でも多くの日本の人々に訴えたい。他者に対して犯罪行為を行えば、または属国としてその行為に加担すれば、いつかその反動が自分にも降りかかってくるということをわれわれは覚悟しておかなければいけないのだ。

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2005年08月01日

サンデープロジェクト〜安倍&志位対論

昨日のサンデープロジェクト。
自民党安倍晋三氏と共産党志位和夫氏の対論です。
興味深い内容でしたが、ありがたいことにしんぶん赤旗が大要として掲載してくれています。
まっすぐ見つめる志位氏に対し、なぜか目を合わさず(田原氏を見てるのか?)、じいさんのひざの上で聞いたのかなと思わせるような話を長々とする様は、はっきり言って時間稼ぎの印象。
対論後半部(赤旗の記事には言及されていませんが)、安倍氏の中国共産党批判に対する志位氏の反論を受けて、安倍氏は「共産党のことになると反応しますねぇ」と程度の低い言葉を吐いたのを私は聞き逃しませんでした。
対論の大要は下記リンクをぜひご覧ください。

靖国参拝―問題の核心は戦争観にある
テレ朝系討論番組 志位委員長が発言
安倍自民幹事長代理「歴史が判断下す」(しんぶん赤旗2005/8/1)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-08-01/2005080101_01_1.html

サンデープロジェクト 志位委員長の発言(しんぶん赤旗2005/8/1)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-08-01/2005080104_01_0.html
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[朝日新聞社説]教科書採択 こんなやり方でいいのか

教科書採択 こんなやり方でいいのか(朝日新聞2005/7/30社説)
http://www.asahi.com/paper/editorial20050730.html#syasetu2

都教委、「つくる会」教科書を採択 中高一貫校向け(朝日新聞2005/7/28)
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200507280214.html

「つくる会」教科書に不利な報告 校長指示で書き換え 東京・杉並 中学教員2人が会見(しんぶん赤旗2005/7/28)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-07-28/2005072815_01_2.html

「つくる会」教科書 都教委が採択強行
“都民不在”に批判 中高一貫校と障害児学校の一部(しんぶん赤旗2005/7/29)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-07-29/2005072915_01_2.html

「茶番だ」市民ら抗議 都教委の「つくる会」教科書採択(しんぶん赤旗2005/7/29)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-07-29/2005072915_02_0.html


《参考》韓国からの抗議声明

東京都教育委員会の「つくる会」教科書採択 即刻撤回せよ!

東京都教育委員会が中高一貫校4校、特殊学校25校、2006年度の中学校教科書として
「新しい歴史をつくる会(以下、つくる会)」の扶桑社版歴史教科書を採択したという
報道に憤怒と驚愕禁じえない。

東京都教育委員会のこのような決定は、2001年、東京都の養護学校、2004年、東京都
の中高一貫校に続くものとして再び韓国国民を愚弄する行為である。東京都教育委員
会による「つくる会」教科書の選択は、公正取引法に違反する不道徳な教科書を選択
したことに等しく、同時に、隣国への配慮のためにつくった近隣諸国条項を無視する
教科書を選択したという点において、日本の民主主義を後退させる重大な行為であ
り、韓国をはじめとするアジアの市民たちにとって、日本が信頼に値しない国になっ
てしまう愚かな決定である。

過去の侵略行為を栄光と捉える人々と共に暮らさなければならないことは全人類の不
幸である、という言葉のとおり、日本の次世代がこのような教科書で学ぶことになる
ということは、日本と共存しなければならない私たちにとって、大きな不幸にほかな
らない。故に、「アジアの平和と歴史教育連帯」では、東京都教育委員会による「つ
くる会」の教科書採択決定が、韓日友好とアジアの平和を脅かす重大な挑戦であるこ
とを警告し、この決定を直ちに撤回するよう強く求める。

「アジアの平和と歴史教育連帯」は、いま、日本全域で平和を願う市民たちが取り組
んでいる「つくる会」教科書の不採択運動に積極的に参加し、アジアにおける平和と
人権、民主主義の実現を早めるために連帯の努力を一層強める決意である。

2005年7月28日
アジアの平和と歴史教育連帯
共同代表: 徐仲錫、李秀浩、李龍得、李銖日、黄〓暎

《参考》中国からの抗議声明

東京都教育委員会へ抗議する

                           中国日本史学会
                           2005年7月28日 北京

今日2005年7月28日は、東京都民にとって恥ずべき日となるであろう。東京都の青少
年教育を担う教育委員会が、扶桑社歴史教科書をなんと満場一致で採択したのであ
る。とても良識ある教育委員の皆様の選択とは思えない。私たちは強い憤りを感じて
いる。

  ご存知のように扶桑社の歴史教科書は中国侵略、中国との戦争の責任をすべて中
国側にあるというような書き方をしている。歴史事実を無視し歪曲し、戦前の帝国主
義の観点や言論をそのまま教科書の中で再現し再生産しているまさに「危ない教科
書」である。このような教科書ではとても平和で文化的な社会の創造者に子供を育て
ることができないばかりか、自国の利益のみを追求し、狭隘なナショナリズムを植え
つけるこのような歴史教育を施行することのよって、東アジアの平和が脅かされるこ
とになることを指摘しておきたい。

東京都教育委員会の採択決定は、中国をはじめ近隣諸国の大衆と日本の良心的な市民
の平和を願い、正しい歴史をし、歪曲教科書不採択の要請に対する努力を徹底して踏
みにじるものであると言わざるを得ない。世界の平和に貢献し国連安全保障理事会常
任理事国への進出を積極的に挑戦しようとしていながら、実際には、自国の子どもた
ちに戦争と侵略の歴史を美化する教育を行おうとしているでは、近隣諸国から信頼が
得られないだろう。

 私たち東アジアの平和と繁栄は先の日本軍国主義の引き起こした侵略戦争と戦っ
て、3千万人の尊い生命によって勝ち取られたものである。この中日両国民の理解と
繁栄、さらに末永い友好のために、扶桑社教科書の採用を直ちに見直し、採択しなお
すことを強く希望します。「徳不孤、必有隣」(『論語』徳は孤荷ならず、必ず隣が
ある)皆さんの勇気ある行動を期待してやまない。

posted by PPFV at 17:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 不定期日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする