2005年08月31日

[AML]きくちゆみさんの「民営化されたら郵貯マネーは米国の戦争資金に」

きくちゆみさんの「民営化されたら郵貯マネーは米国の戦争資金に」(AML2005/8/31)
http://list.jca.apc.org/public/aml/2005-August/003205.html

さて、民営化したら郵貯と簡保の340兆円が米国債に流れるというのは誇張でもなんでもありません。小泉首相はこのお金を民間に流して、 日本経済を活性化する、といっていますが、いまの日
本に米国債より利 回りのいい投資先はありませんから、民営化された私企業だったら、当然米国債に投資するでしょう(あるいは日本国債の短期証券に投資して、それから為替介入で円売りドル買いをし、そして米国債を買う、というパターンもあり)。ファンドマネージャーは別に戦争を応援したいわけではありません。ただ利回りが一・いいところ、儲かるところに投資する。それにつきます。でもそれが結果として、アメリカの戦争資金になってしまう、というのが私の主張です。アメリカの国家予算の自由裁量予算の半分が軍事費ですからね。今は財投に回っている(『どうして郵貯はいけないの?』に詳しい)のが、国際資本に流れていくと思いますよ。そして、米財界はそれを大歓迎するでしょう。ウォールストリートジャーナルは郵政法案が参議院で否決されたときに「手取りが伸びた」と、よくぞはっきり言ってくれました。そこまではっきり言われているのに、殆どの日本人が気がつかない、というのはやはり日本のメディアの責任が大きいですね。

きくちゆみ@「戦争中毒」翻訳者/元米銀債券ディーラー

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