2006年10月13日

沖縄靖国訴訟〜社説2題

沖縄靖国控訴審・なぜ憲法判断避けるのか(琉球新報社説2006/10/13)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-17980-storytopic-11.html

 なぜ憲法判断を避けるのか。政治的な問題だから判断を避けているとしたら、国民は司法に対する信頼を失ってしまいかねない。判断を避けたら、政治を追認していることにつながるからだ。そうであるなら、司法の役割を放棄することにならないか。


 政教分離原則に反するとの違憲判断を示した福岡地裁の亀川清長裁判長は、「首相参拝によって靖国神社が援助、助長される効果がある」との考えを示すとともに「憲法判断は裁判所の責務」とも述べた。


[沖縄靖国訴訟]憲法の番人たる判断を(沖縄タイムス社説2006/10/13)
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20061013.html#no_1

 司法が政教分離原則を緩やかに解し憲法判断を回避すれば、合憲の判断をしたわけでもないのに参拝に「お墨付き」を与え、首相の参拝を追認する政治的効果を持つ。裁判所に対する原告らの不信感が募るのは当然といえる。


 首相の靖国参拝に対する裁判所の判断の分かれ方は、世論が割れる要因にもなっている。原告側は上告する方針であり、最高裁が「憲法の番人」たる明確な判断を示してもらいたい。

posted by PPFV at 19:37| パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする