しかし、何で今さらというのが率直な感想である。
そもそもの発覚の発端は何だったのだろう。
今の時代、問題の重大さに比して報道が過熱な時は要注意だ。
今回の問題も学校にその責任を求める論調が大勢を占める。
教育基本法改正に向けた追い風要素にもなりかねない。
はじめからそんな意図があったのではないか。
たとえばこのように↓
「補習出ない」「学校ふざけるな」 履修漏れ、受験生ら(朝日新聞2006/10/28)
http://www.asahi.com/life/update/1028/007.html
栃木県立小山の男子生徒は「学校ふざけるな、と言いたい。指導する立場の先生がこんなことするなんて信じられない。前から世界史をやらなくていいのかなとは感じていた。これから世界史なんてはっきり言って面倒」と怒りをあらわにした。
帰宅後4時間は勉強しているという福岡県の県立田川の男子生徒は「世界史を必修にしていることに問題があるのではないか。進学校には時間がなく、受験に必要ない科目はやるべきではない」と語った。
日本史「必修化」要望へ(読売新聞2006/7/22)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20060722ur21.htm
ただ、日本史の必修化は全国的な課題として、学習指導要領の変更を求めようと、まずは首都圏で足並みをそろえ、機運を盛り上げることにした。県教委は、すでに日本史の必修化について県立高校長会から大筋で同意を取り付けているという。松沢成文知事は県議会で「国際人として活躍するためには、日本人としてのアイデンティティーの確立が必要」と答弁し、県教委の方針を後押しする姿勢を示している。