2007年03月03日

すべては「政権交代ありき、石原おろしありき」だけでいいのか?

「政権交代真理教」被害者の実態が垣間見れるスレッドいくつか。

「選挙は決断までが8割」 浅野流「当選の仕方」 [J-CASTニュース](阿修羅2007/3/2)
http://www.asyura2.com/07/senkyo31/msg/458.html

共産党志位委員長があらためて浅野史郎氏を攻撃「宮城県の“実績”は自民政治そのもの」(阿修羅2007/3/2)
http://www.asyura2.com/07/senkyo31/msg/450.html

共産党は「宮城の恥」「自民党より自民党型」と浅野史郎氏を攻撃(阿修羅2007/3/1)
http://www.asyura2.com/07/senkyo31/msg/408.html

世の中、右傾化右傾化と騒ぐけれども、危険なのはそれよりもむしろこのような「ドラステックな変革を渇望し、ヒーローを待ち望む」こんな声じゃないだろうか。普段、左翼だとかリベラルだとか呼ばれる人たちが「マスゴミ」と揶揄するメディアも浅野氏を盛んに持ち上げるが、この時ばかりは「マスゴミ」も真実を伝えているらしい。
全く冷静さに欠ける。
浅野氏の実績を何ら検証することなく(むしろ見ようとしていない)、とにかく「石原」よりまし(のはず)という教義に基づく。浅野氏の実績について苦言を呈すると「それは石原を応援することに他ならない」のである。
ついでに言えば、またぞろ共産党批判である。先の選挙にからみ噴出した共産党批判だったが、無党派層からの支持も集められない民主党のあまりの不甲斐なさもあってか沈静化しつつあったのだが、ここにきて「浅野氏」というネタを得てまたぼちぼち始まった。
何が「日本国憲法が大切だ」だ。何が「教育基本法が大切だ」だ。この有様では夜明けははるかかなたである。

あの天木直人氏もこの有様である。まったく失望した。

浅野史郎氏を応援したい(天木直人のブログ2007/3/3)
http://www.amakiblog.com/archives/2007/03/03/#000282

私の都知事選に関する唯一の関心は石原再選が阻止できるかどうかである。


これだけでいかに冷静を欠く文章かわかろうというものだ。「唯一の関心事は石原再選阻止」とのことだが再選阻止できればいかなる人物でも良いのか。そしてその理由は「石原氏の言動に不快感」「都政私物化の醜聞を見てこれ以上放置できない」からだそうだ。「言動」も「醜聞」も「根っこ」は同じ、いずれも行動として表出したほんの一部に過ぎない。それが最大の理由とは気楽すぎる。
ましてその「醜聞」は共産党が執念の末暴いたものだし、その「根っこ」も浅野氏とどれだけ違うのかはなはだ怪しいものなのである。

しかし対立候補がいつまでたっても出てこない。


吉田万三氏というまさに対立候補がとっくに出ている。むしろ浅野氏は対立候補と呼べるものなのか。

だからますます東京都知事選などどうでもいいと思っていた。


天木氏、以前から結構「投げやり」なところがある。

といっても浅野史郎氏の事を詳しく知っているわけではないし・・・・・・・・・(略)


このあたり、せっかく冷静に分析しているのに、何だか無理やりその思い振り払っている風情。そしてこう続く・・・

だから私は浅野氏の立候補が決まった後にやたらにネットで流される浅野氏に対する誹謗や批判については、まったく相手にしない。あの種の匿名の投稿は、特定の政党を熱烈に支援する者による意図的なものであるか、あるいはまったく無責任な批判の為の批判であるからだ。


これこそ全くの誹謗ではないのか。「特定の政党を熱烈に支援する者による意図的なもの」?????????
申し訳ないが「石原がマシ」と思えるくらい怒りを感じている。その発言の根拠を是非聞きたいものである。上で紹介しているスレッドでも天木氏と同レベルの根拠のない共産党批判が行われている。

 それにしても日本共産党の対応には驚いた。石原都政打倒のためにてっきり候補者を下ろすのかと思っていたら、浅野知事を自民党政治と同じであると批判し、日本共産党が推薦する候補だけが正しいと志位和夫委員長がまじめ顔で話していたのだ。私の共産党に対する評価はこれで決定的に失われた。かつて自民党と連立を組んで安保条約を容認した社会党に対する私の評価が地に落ちて再び戻る事がないのと同様である。


極めつけはこの一文である。浅野氏を批判する理由は昨日の拙エントリーで紹介しているしんぶん赤旗の記事http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-03-02/2007030202_03_0.htmlでも明確に述べられている。「私の共産党に対する評価はこれで決定的に失われた」とのことだが、天木氏はその理由を明確に述べる必要がある。
「自民党と連立を組んで安保条約を容認した社会党」に対する評価と同じなのだそうだが、何かむちゃくちゃではないか。どこをどう捻ればそのような結論が導き出されるのか私には理解できない。これも明確な理由を聞かせていただきたいところだ。
すべては「政権交代ありき、石原おろしありき」だけで物事考えるからこうなるのだ。根拠の曖昧なそして過度な期待は危険だ。
posted by PPFV at 17:00| パリ ☔| Comment(8) | TrackBack(49) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする