2007年04月10日

一番の落胆「撫順の奇蹟を受け継ぐML」

今回の都知事選をめぐる議論のなかで多くの勇気をもらったが、残念ながら数々の落胆も感じてきた。そんなことでいくつかのエントリーも書かせてもらったが、実は中でも一番落胆したのは以下のMLである。

「撫順の奇蹟を受け継ぐML」http://groups.yahoo.co.jp/group/uketugu/

(注:ヤフーグループ内のMLのためリンク見ることができない方もおられると思うので全文引用しますが一応個人名の部分は削除もしくは伏字にしています)

基本、浅野氏出馬に好意的なやり取りである。石原氏三選に危機感をもってのことだろう。
しかしながら、というか当然だと思うが、それに異を唱える人がいる。
http://groups.yahoo.co.jp/group/uketugu/message/8937

別に共産党の肩を持つわけではありませんが、赤旗に書いてあることが事実であるとすれば、私は浅野氏を支持する気にはなれません。
石原氏より浅野氏の方がましであることはその通りでしょうが、だからといって共産党の候補より浅野氏の方がましだということにも、根拠を感じられません。

実際に浅野氏が宮城県知事としてどのように県政を行ってきたのか、赤旗の内容が事実無根なのか、またはそのこと(今までの宮城県政)と「石原氏との違い」とは別問題として片づけるのか、浅野氏を応援する人たちに聞いてみたいところです。

少なくとも宮城県において、浅野氏の県政に自民党が大きな反対をしてこなかったということは、大枠としては浅野氏は十分「自民党」的であり、したがって石原氏ほどひどくないにしても、日の丸君が代の強制や外国人への抑圧など、自民党の方針に「逆らう」可能性は低いのではないかと思います。そのへんはどうなのでしょうか。

このままではまた共産党候補や浅野氏や黒川氏に票が分散し、石原氏が勝つ可能性もあります。浅野氏が早くから立候補を表明していたのならとにかく、共産党候補を嫌ってわざわざ浅野氏に立候補を勧めたのであれば、その理由を共産党支持者にもはっきり説明するべきでしょう。

私はむしろ、なぜ共産党候補に支持を「統一」できないのか、共産党候補のどこに問題があるのかを具体的に問題にしていくべきではないかと思います。そうでなければ「常識ある」共産党支持者は、浅野氏を支持できないでしょう。


まったくその通りだと思う。
それに対し以下のレス。
http://groups.yahoo.co.jp/group/uketugu/message/8939

ご意見、全く正論です。極めて論理明快で反論はしません。
今はまだ、浅野さんのマニフェストが出ていない段階で,外野があれこれ言っても仕方がない段階です。
近いうちに出れば、具体的に生産的な論議ができるでしょう。

ただひとつだけ、すでにハッキリしていることがあります。4月8日の投票で共産党候補の方が最大票を得る可能性は完全にゼロであるという現実です。述べましたようにだから候補者を立てるななどとは主張しません。
政治性党なら独自候補を立てる権利があるからです。にもかかわらず、この際,わたしが浅野氏を支持したいのは、石原を阻止したいからです。

共産党は石原、浅野を同じ穴のムジナと決めつけていますが、そうではないでしょう。宮城県政で借金が増えたのは事実です。だからといって情報公開で汚職を一掃し、福祉を推進したのも事実です。保守的な県議会が日本一の議員立法の県議会になったのは、やはり彼の県政下で自民党議員をも含めて民主主義が促進されたからです。
オール野党の議会でここまでやったのは大したものです。現在,似た立場のブッシュとは反対に、保守的な議会をそれなりにコントロールしたのは、やはり大した政治力です。その実績と能力をわたしは買います。
もし彼が、知事として日の丸君が代問題をうやむやにするようなことが起これば、そのとき厳しく批判すれば良いのです。少なくとも石原より聞く耳を持っているでしょう。

残念ながら共産党の姿勢は、20年代末にスターリンがドイツの社会民主党を「社会ファシスト」と決めつけ、ナチ党と同列に置いた誤謬と同じです。結果は左派が分裂し、ナチが最大党になりました。
イタリアとドイツでファシスト政権が成立し、その後、人民戦線戦術をとりましたが,手遅れで世界大戦になりました。この史実から学ぶべきであろうと思います。毛沢東や周恩来が優れていたのは、そのような矛盾を当時すでに見抜いていたことです。だから二度に渡る国共合作を経て帝国主義を排除できたのです。

わたしは、おそらく黒川氏の立候補は、浅野陣営を割るための石原側の陽動作戦だと見ています。浅野マニフェストが出れば、それに対して限りなく近い政策を訴える作戦に出て、有権者をかく乱し、主要な敵を分裂させる(もちろん石原側と裏で話し合ってのことでしょう)作戦でしょう。その上で山本さんが危惧されるような相対的に石原の最大得票を確保するというものです。共産党ではなく、右派の方が中国共産党史から学んでいるとすれば喜劇ですね。だが、民主主義にとっては悲劇です。○○さん、みなさん、どうでしょうか?


これで「終わり」である。ほかの誰からも何の反論もない。時々、浅野支持の投稿があったり、共産党批判の投稿があるのみである。
確かに歴史に学ぶことは大切なことであろう。しかしながら、ドイツの例をすっぽりと当てはめて終わりでいいのだろうか。
少なくとも「阿修羅」や「AML」では誹謗中傷もありはしたが、注目すべき議論も活発で学ぶところは多かった。

結果、共産党のおかげで「ナチス党が最大党」になったわけだが、その後、どんなコメントが寄せられるのかと思ったら「残念でした。次に備えましょう」とのことだ。

そのようなことは百も承知で「日本共産党員」あるいは「その支持者」は活動されているはず。目先のことで安易に譲歩できることではないのだ。次に備えるべく。


posted by PPFV at 23:46| パリ ☀| Comment(16) | TrackBack(7) | 不定期日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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