メールマガジン『ガンジー村通信』より
http://www.h2.dion.ne.jp/~hansuto/≪ ガンジー村通信 憲法記念日特集号 2007/5/3 vol.252 ≫
http://blog.mag2.com/m/log/0000131341/108513676.htmlより一部抜粋
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【3】お父さんは戦争に反対したの? 相良和彦
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何処かの新聞の読者の声欄に、子供から突然 「お父さんはこの前の戦争には反対したの?」と聞かれて、びくっとしたと云う投書がありました。 私にも同じことがあったかも知れませんが覚えていません。もし聞かれていたらこのお父さんと同じように、一瞬どきっとして、どうだったろうと考え、あの戦前、戦中のいろいろに思いを馳せ、それから今の日本の現状を冷静な目で見直したに違いありません。
結論から先に言いますと、あの戦争の時、私たちは戦争反対とか賛成とか考えたこともありませんでした。戦争はいとも静かに、誰も気が付かないままに忍び寄り、満州事変が支那事変、大東亜戦争と拡大して、自然と地獄の中に落とし込められました。国民はただただ、天皇陛下の御為、国の為で、死んでもこの戦争には勝たねばならぬ。ただそれだけで、幼子や老父母など家族のこともなど、考えることも許されませんでした。
それでは今の日本はどうでしょうか。平和憲法の下、言論、出版、集会は自由です。本屋、新聞、テレビ、インターネット等々情報は山ほど溢れています。ただし大手の新聞、テレビと言っても妥当でないものが沢山あるので、ごまかされないようにシカとご用心!自分で調べる気があれば、権力、宣伝、噂、情、などに左右されない、大局的から見た自分だけの正しい考え(信念)を持つ事ができます。そしてそれを自由に発表することが出来ます。
ここで戦時中を思い出すため当時の流行語を並べてみます。
“八紘一宇”“大東亜共栄圏”“ぜいたくは敵だ”“鬼畜米英”“神風”“進め一億火の玉だ”“若鷲”“空の神兵”、これが終に “轟沈”“戦陣訓”“一億玉砕”“ピカドン”“虚無状態”となり、“マッカーサーの命により”になります。
銃後の内地でも特に悲惨な、広島・長崎の原爆投下、東京大空襲、唯一国土上陸された沖縄の、軍民一体となっての死闘、ひめゆり部隊、がま、集団自決などの戦争の記録は、日本人として何時までも永遠に正しく語り継いでゆかなければなりません。
しかし残念ながら安倍政権は、この戦争の貴重且つ悲惨な事実を故意に歪曲し、日本帝国軍隊の他国への侵略を美化し、そのうえ目を覆うばかりの卑劣な劇場型選挙で、国民をだまして手に入れた無能なチュードレン議員たちと公明党の数を恃んで、ネオコン剥き出しに、今、戦争への道をまっしぐらです。
戦争を知らない皆さん!
もしかして、もしかして、貴方の不用意な一票によって、憲法を変える法案が国会で可決され、60年も私たちを護ってくれ、世界中からも尊敬されてきた日本国憲法が、このドサクサで変な風に書き換えられたら?
日本は何時でも、何所でも戦争が出来る国になります。そうなりますと、戦場へ遣られるので、軍人の志願者がなくなる、必定徴兵となります。徴兵令状は20歳(18歳になるかも)以上の男子で、健康でさえあれば誰にでもやって来ます。
ある日突然、貴方の息子さんの所に役場の課長がやって来て、「おめでとうございます!名誉なことです。お国のために敵を沢山殺してきて下さい。」と神妙な顔をして赤い紙を手渡します。
課長が帰ったあと、息子さんのお気持ちは如何がでしょう。貴方が手塩にかけて立派に育て上げた息子さんが貴方に
『お父さん! お父さんは “憲法を変える法案” に賛成したの?』
その時貴方はどう答えますか?まさか「誰かが今の憲法は古くなったので、変える方がいいと言ってたので、変える方に入れといたけど」なんて 赤紙を手にして苦悩している息子さんに貴方はこんな事が云えますか?
posted by PPFV at 20:32| パリ ☁|
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