「創設100周年記念」 帝国陸軍を継承 津市(しんぶん赤旗2008/4/27)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-04-27/2008042701_02_0.html
同駐屯地司令兼第三三普通科連隊長の甲斐芳樹一等陸佐は、地元新聞に寄せた「創設百周年を迎えて」と題した一文で、陸軍歩兵三三連隊を「日露戦争、支那事変に参戦し数々の戦果をあげ精強部隊として名をとどろかせた」と持ち上げ、「輝かしい歴史と伝統を後世に継承したい」と発言しています。
「輝かしい歴史と伝統を後世に継承したい」とはまさに驚くべき発言、冗談じゃない。そんなもの全否定されたところからこの戦後は始まっているんだから。背中から亡霊に取り憑かれて目隠しでもされているのかどうかは知らないけれど、そんな人を救うためにも日本国憲法は存在してるんじゃないだろうかね。
ちょっと参考までに、そんな時代錯誤発言の背景のひとつが垣間見える「読売」の記事。
100年前のたたずまい今も 久居駐屯地(読売新聞 連載三重地域版:近代遺産)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/mie/kikaku/026/41.htm
現在、駐屯地の隊員は約1000人。3年ほど前から、資料館の管理や駐屯地を見学に訪れる人たちの応対に携わっている広報室の岩屋繁成さん(40)は、「多くの先輩たちの労苦のうえに今がある。その意味でも資料館などを大事に守っていきたい」と力を込める。
「多くの先輩たちの労苦のうえに今がある。」っておっしゃるけどどうだろうかね。「今がある」というのは「今の33連隊がある」ということだと思うけれども別に先達のおかげというわけでもなかろう。ひとえに「アメリカのご都合」のおかげなんじゃないかと思うわけだが。弱者へのまなざしが希薄な人ほど、どうもこういう話しになると情緒的になる傾向にあるのは何なんだろね。
先達が残してくれたものは唯一教訓である。