そんな私と違い「健康」で結構な麻生首相だが、その卓越した「無教養・無知蒙昧」ぶりを見れば、はたしてこれを「健康」と呼んでいいものか甚だ怪しい。あるいはいっそのこと寝込んでてもらったらこんなばかげた話を聞かされることもないだろうことを思えば、社会にとって決してプラスにはならない「健康」もあるものだとしみじみ思う今日この頃である。
それにしてもこんな総裁をいただく自民党の懐の深さ(冗談です)にはほとほと感心するばかりだが、一部ちまたで揶揄されるところの「頭の固い共産党」では考えられないことである。もっとも政策で批判できぬものにケチをつけようと思えばそんな「揶揄」くらいしか思いつかないのだろうが、信念をもった態度も見る人からみれば「頭が固い」ということになる。
さて「麻生邸拝見リアリティツアー」についてだが、基本latter_autumnさんの意見に同感である。「護憲」を主張する以上「遵法」と言う点に関しては「守る」ことはもちろんのこと、上げ足を取られぬ細心の注意が必要である。「集団行進」の解釈如何に関わらず、そこにつけ込まれる可能性がないか吟味することは当然のことである。はたして今回のツアー企画段階でこのような警察の行動を予測し得なかったのだろうか。予想さえしなかったのであればそれはあまりに脳天気である。いくら「お気楽ツアー」を装っても実行者にとって何らかの意味を持つ以上、取り締まる側にも何らかの意味を与えてしまうのは当然のことなのである。シロートのふりをしてもダメなのである。一方、企画段階でこのような危険性が予測できていたとすればどうか。であれば許可を取れば済むことであるし、許可を取って失うものは何もない。にもかかわらず無許可で決行したとすれば言語道断、それでは抗議をするためのお膳立てをしたと訝られてもしかたあるまい。そのような示威行動には断じて賛同できない。
先のエントリーで「脇が甘い」と評したのは、せめて前者であってほしいと思うからである。
派遣労働の問題をはじめ、当初より地道に告発し続けた共産党の果たした役割は決して小さくはない。メディアも取り上げざるを得なくなった。「貧困問題」は深刻な問題として広く知れ渡ることとなりつつある。そんなことを知ってか知らずか今回の件に声を上げない共産党への疑問に便乗し「誹謗・中傷」に勤しむ輩もいたりして、まったく麻生首相も真っ青の「無知蒙昧」ぶりである。
それにしても今回の件にかつての「都知事選浅野氏擁立派」や「民主党政権交代待望派」の方々と同類の軽さを感じるのは私だけだろうか。