2009年06月30日

何のための政権交代か

何のための政権交代か(YamaguchiJiro.com2009/6/29)
http://www.yamaguchijiro.com/?eid=762

何か心境の変化でもあったんでしょうか山口二郎氏。日ごろ民主党に並々ならぬ期待を寄せ「民主党に票を集約せよ」とか「小異を捨て大同につけ」とか主張してきた氏ですが、ここへきて「何のための政権交代か」と疑問を投げかけておられます。ん〜、民主党の姿勢に疑問を持たれるのはもちろん結構なことですが、何も今頃という気がしないでもありません。民主党の本質的姿勢は良くも悪くも随分以前より変わってはおりません。
山口氏の真意は測り兼ねますが、いい風に解釈すれば「政権交代を前にした熱烈支持政党でさえ冷静に分析する大学教授」とか、逆に穿った見方すれば「政権交代失敗後の逃げ道を用意する大学教授」とか。
でも、山口氏の以下の主張には私も概ね同感です。

 民主政治の深化のために政権交代が必要だという議論は、一つの真理である。しかし、せっかくの政権交代が政党政治の浄化、自民党に対するお灸で終わってはもったいない。仮に、新しい政権が見るべき政策的成果を上げられないなら、国民の政治的欲求不満は一層大きなものになり、政党政治そのものが大きな危機に陥るかもしれない。


「政党政治の浄化、自民党に対するお灸」なるかどうかは怪しいものですが、政権交代(の失敗)の弊害については私もそう思います。
「何のための政権交代か?」これは私にとっても長年の「疑問」であり「文句」であるわけですが、山口氏は民主党の政策の具体性のなさに不安の原因があると述べています。
ん〜、はたしてそうでしょうか。私はもっと本質的なところに不安の原因はあると思いますけどね。たとえば「本当に国民の側に立とうとしているか」とか。そこをごまかしてしまっては「友愛」って言葉くらいは言えたとしても「具体的政策」「日本をどう造り替えたいのか」など言えないのではないでしょうかね。おそらく矛盾が露呈することになるでしょうから。
posted by PPFV at 21:26| パリ | Comment(1) | TrackBack(3) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月29日

自民もダメなら民主もね

横須賀市長に33歳新人 『小泉王国』の現職破る(東京新聞2009/6/29)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009062902000076.html

民主党支持者の中には「小泉王国」崩壊を喜ぶ向きもあるようですけど、残念ながら敗れたのは自民、民主、公明の全面支援を受けた候補です。自公に対決の姿勢を見せながら相乗りしてしまう民主党の節操のなさは今さら指摘するまでもないんですが、ここで注目せざるを得ないのは政権交代を争う自民そして民主の支援を受けながら敗れてしまったという両党にとってカッコ悪い事実ですね。
もはや「政権交代の他に道なし」という何とも一面的な空気にはうんざりしつつも、「政権交代」後、結果「自民もダメなら民主もダメ」となるんじゃと私はひそかに確信しておるのですが、そうなったらなったで今度は選挙民はいったいどんな選択をするんだろうかと大変に心配しておるわけです。つまらぬ第三極にすがりつきはしないかと。なので安易な「政権交代待望論」にはずっと文句を言ってきたんですが、そんな私としては、この状況は何だかな〜と複雑な心境でとらえざるを得ません。
早い話が「政権交代待望論」に私なんぞがつまらん文句言うまでもなく、「政権交代」を待たずして、世の選挙民は「民主党」に変わっても何にも変わらないことをうすうす感じつつ、すでに第三極を求めているんじゃないかと思ってしまうんですね。でもそこには「空疎な変革」を叫ぶ者がいたり「幸福を実現します」な人がいたりして、何だか危ない感じです。
東国原氏や橋下氏の動向を「巧妙な民主党つぶし」なんて言って批判している人たちがいますが、何かそんなのとは違うような気がします。機を見て敏なる方々ですからね、この方たちもうまく第三極を演じようとしてるのかもしれません。
posted by PPFV at 23:17| パリ ☀| Comment(11) | TrackBack(0) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月22日

私〜ココロ入替えて死に物狂いで頑張りまっす!あさってから

“企業献金ないと干上がる” 民主「禁止までご支援を」
経団連に要請(しんぶん赤旗2009/6/21)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-06-21/2009062101_01_1.html

「私〜ココロ入替えて死に物狂いで頑張りまっす!あさってから。」
ふつう、冗談以外でこんなこと言う人はおりません。

しかし冗談じゃなくてそんなことを言ってしまった民主党ですが、多方面から突っ込まれているようです。
「禁止まではご支援を」って、そりゃあ経団連にとってもこれでは何とも信用ならない態度です。

もっとも左派ブロガーにさえ「企業団体献金は悪にあらず」と主張される方もおられるようですから、その主張に従えば「企業団体献金全面禁止」などと言い出した民主党はこれまたけしからんということになりそうです。

まあこの直嶋氏は「企業・団体献金は全て悪いから禁止すると考えているからでもない」とのことですから、「すべて悪いわけじゃないけど全面禁止」「全面禁止まではどうぞよろしく」と何がなんだかわけがわかりません。

「消費税」についてもしかり。てんで信用できない。
posted by PPFV at 23:07| パリ ☁| Comment(4) | TrackBack(1) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月18日

案外、右派もウハウハなんじゃ

鳩山代表:「連立解消」発言に社民、国民新が反発(毎日新聞2009/6/16)
http://mainichi.jp/select/today/news/20090617k0000m010105000c.html

鳩山氏は16日の記者会見で「言葉足らずの中で誤解を与えた。本意を理解していただくべく努力する」と語った。


言葉足らずというか、十分に本意伝わってると思いますが。やっぱりという感じしかありません。どんな「本意」があるんでしょう?ぜひ聞いてみたいところです。
社民、国民新ともに抗議したとのことですが、いささか頼りない限り。左派の埋没は目に見えています。
そんなこと見抜いているところはハナから連立などしないのでしょうけど。
右派の方々にとっては何とも頼りない自民党よりもよほど頼りになるかもしれませんね、民主党。幸い左派の方々も応援しているようですし。
posted by PPFV at 21:16| パリ ☁| Comment(17) | TrackBack(1) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月09日

「中身のない政権交代には反対」ですよ、私も

こちら
http://www.asyura2.com/09/senkyo64/msg/789.html

で、えらい騒ぎですが、何の驚くことがあるんでしょうね。
「中身のない政権交代には反対」とは随分以前から私も主張しているところであります。
それにしても、この投稿にぶら下がる前後見境のないレスをご覧下さい。
いかがですか。私が「政権交代真理教」と申し上げる所以です。
posted by PPFV at 22:13| パリ ☁| Comment(8) | TrackBack(8) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月05日

ん〜政治の話はよくわからない

え〜と、シロートはシロートなりに本質は見極めたいなと思いつつまじめには取り組んでおるつもりですが、色々政治ブログ拝見してると何かむずかしい話ばかりでこんがらがってきます。もちろんわかり易く語ってくれているブログもあるにはあるのですが。しかし何ですね、やたらコアな話に突っ込み過ぎると、私のようなシロートに取ってはど〜でもいいような話が、何やら政党の存在価値さえ揺るがしかねないような大問題に変身してしまうようで、まことに良くわからん世界です。
それとかあとは、え〜とですね、政治にはお詳しいんだろうなあと思われる方のこんな発言。
http://www.asyura2.com/09/senkyo64/msg/690.html
ていうかこういうのって政治談議的には「批判」って言うんですかね。シロート的にはこれよりずっと恥ずかしい話は山ほどあると思うわけで、いや恥ずかしいどころか「たわけっ!」ということもたくさん。
こういうのを見てるといっそシロートのままでいいやとも思ってしまうのですが、そんなことよりもシロート的には目下のところの大問題は「政権交代するかもしれない民主党ってクワセ者じゃん」ということなんですね。またしても「いっぱい食わされるのか?」ということなんですね。

さて、その民主党に並々ならぬ期待をよせている山口二郎氏の記事ですが、やはりシロート的には大学教授の言う事はよくわからない。

鳩山民主党は政権を取れるか(YamaguchiJiro.com2009/6/4)
http://www.yamaguchijiro.com/?eid=758

 なぜ政権交代が必要かといえば、それは国民自身が政策を選択したという正統性を作り出すためである。選挙で国民が政権党とその政策を選択することで、信託を受けた政府は官僚機構の抵抗を排除して政策を実現できる。政権交代直後の政府こそ、政治主導を強力に発揮できるはずである。


そうだったんでしょうか、日本新党。ペンで記者を指すしぐさは新鮮だったけど、シロートのおぼろげな記憶でも言われるような変化はあったっけかあ。というかいいことなかったような気がするんですが。「いや民主党はあの時とは全く別の政党だ」ということであればそりゃ少しは望みも持てるかもしれませんが、別?なんですかね?かつての日本新党の議員の皆さんはどこにいったんでしょう?

鳩山氏が人間の尊厳や社会の連帯を言うなら、この数年間、人間をモノ同然に扱うことを助長してきた政策、地域社会のきずなを分断してきた政策、さらにそうした政策を推進してきた政治家に対して、怒り、糾弾するはずである。


確かに鳩山氏言ってますね。「友愛」。ちょっと恥ずかしいけど。でもまあそりゃ言うことはできるでしょう。むしろ無責任であればあるほど簡単に言えます。でもですね怒り、糾弾することができますかねぇ・・・シロート考えですが、それかなり難しそうに思えるのですが。だって民主党自身そのとんでもない政策に幾度となく賛成してきたんでしょう?自分で自分に怒り、糾弾しますか?シロート的にはそれかなり変です。

ん〜政治の話はやっぱりよくわからない。
posted by PPFV at 20:44| パリ | Comment(2) | TrackBack(1) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月04日

そもそも民主党は左派の思いに応える必要があるのだろうか

民主党の「突出部分」への疑問(マガジン9条/「マガ」と「ジン」のコラムリコラム)
http://www.magazine9.jp/koramuri/090603/

政権交代の負の部分も考えないといけなくなってきたような気がする。


と、最後はこう締めくくられてます。民主党の姿勢にようやく疑義がとなえられたことは喜ばしいことではありますが、こと「護憲・平和主義」の立場から見ればこれは「負の部分」というよりも「致命的」と言った方がふさわしいでしょう。
民主党内のせめぎ合いなどに期待してみても、あいにく民主党が政権交代を標榜できるのもこうした姿勢を維持し保守層の支持を集めているからこそという側面も大いにあるでしょう。そんな現状を考えれば、その姿勢を大きく「護憲・平和主義」へと転換する理由などありません。一定の護憲派の支持を取りつけるには幾人かの護憲派議員を取り揃えて置けば済む話のようですから。
そう考えると、現段階においては民主党に対し「護憲・平和主義の堅持を求めること」と「政権交代を望むこと」は残念ながら相反する要求と言わざるをえません。すなわち一方を実現するためには一方をあきらめなくてはならないということに他ならないと思うわけですが、そのようなことには意識なく(なさそうに見える)「政権交代」に期待をかけていていいのだろうかということが以前から申し上げている私の疑義です。
政権交代が実現すれば「護憲・平和主義」が実現するであろうという希望的憶測は、いち早く再考していただきたいと思います。「政権交代」を優先するあまり「護憲・平和主義」をあきらめるようなことがあっては「マガジン9条」の名前は意味を成しません。

これに関連したことは以前にも書きました。

理想の結晶「9条」を守るためには理想を捨てよ?(2007/3/22)
http://ppfvblog.seesaa.net/article/36587799.html

余談ですが、冒頭マガジン9条コラム中、「石破さんが、とてもリベラルに見えてくる」 という言葉がありましたが冗談にしろ考えさせられますね。いわば「まだマシ論」の落とし穴というか。ド〜ンと酷くなるたびに「まだマシ」選択ということを繰り返していけば「より悪く」なることは際限がなさそうです。やはり守るべき一線を明確にし、それに照らして「浅尾氏もだめなら石破氏もだめ」という結論を導き出さなければ悪い流れに歯止めをかけることは難しそうです。
posted by PPFV at 19:06| パリ ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月03日

シロートを政治から遠ざけてる人はだ〜れだ?

久々のネット復帰なもので普段から巡回させていただいていたブログの過去記事をツラツラと眺めていたんですが、こともあろうに「PPFVはlatter_autumnにダマされてダメになった」などと書き散らかしてるヲタヨタを発見。ダメになったもなにもわたしゃ昔から書いてることは変わっちゃおらんのですが。まあ私の信念などもともと大したものじゃありませんが、latter_autumnさんの名誉のためにも(そんなたいそうな(笑))、そんときの関連エントリーを上げときましょう。
私がダマされたのかどうか・・・お暇な方は下記エントリーのコメント欄をご覧ください。もちろん私は「下らないヨタ話コクのはよしなさい」と思っておりますが。

はたして民主党は「使える道具」だろうか(2008/7/23)
http://ppfvblog.seesaa.net/article/103396749.html

私信(2008/8/1)
http://ppfvblog.seesaa.net/article/104012971.html

ちなみに最近ではこちらで、曰く「自由闊達」な意見交換がなされたようでありますが・・・

おっはー!(長岡京市会議員小原明大氏のブログ)
http://blog.goo.ne.jp/ohara1095/e/a29e5f7df50923163538b11ad602933a

政治シロートの私としましては、これ現代人か?と思えるようなネタおよび言い回しで言いがかりをつけているとしか思えないんですが、管理人である小原氏の反応の方がはるかに人間的で実践的だと思いますね。「こんな話してる暇あったらもっとやらなくちゃいけないことたくさんあるぞ〜」みたいな気持ちがありあり見えて、私としてははるかに信用できる方に思えます。コメント閉じられて正解でしょう。
posted by PPFV at 23:43| パリ | Comment(8) | TrackBack(0) | 不定期日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月02日

憎き自民を追い詰めるために、ここはひとつ追求の声を

二階派団体は不起訴
パーティー券代 西松から838万円/東京地検(しんぶん赤旗2009/6/2)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-06-02/2009060215_02_0.html

 東京地検特捜部が、自民党の二階俊博経済産業相側への西松違法献金について「西松建設からの献金との認識がなかった」として関係者を不起訴処分としたことは、極めて不当な判断です。

 民主党の小沢一郎前代表の公設秘書を摘発した際、検察側は、ダミー(隠れみの)政治団体を利用して献金を受領する行為にたいして、政治資金規正法を踏みにじるものと指弾しました。二階氏側のケースもこれとまったく同様のはずです。


ん〜けしからんですな。こんな自民党には追求の声を結集し追い詰めねばなりません。民主党も「政治資金規正法改定案」を国会に提出したことですし、民主党支持者の方々もぜひ声を上げましょう。・・・。

西松違法献金の真相究明/企業献金受け取り中止
問われる民主の態度/市田書記局長が指摘(しんぶん赤旗2009/6/2)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-06-02/2009060202_02_1.html
posted by PPFV at 23:45| パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月01日

独自候補を立てる共産党が「自公の手先」なら自公に相乗りする民主党は何?

CMLに興味深い投稿。

松原市長選挙の教訓(CML2009/6/1)
http://list.jca.apc.org/public/cml/2009-June/000189.html

特にこの部分は、小難しい政治談議が多い昨今、政治シロートの私にもストンと納得できる話なのであります。

投票する民衆の立場からは、その候補が本質的に民衆の側(資本・財界・ファッショ志向ではなく)の人であるか、平和と民主主義(こういう言葉は自民党だって誰だって口にする)を断乎守る人か、という最も基本的なことを見極めなければなりません。安易に民主党(系・型)候補への合流を進めることは本当の平和・民主主義(国民主権)勢力の退潮を招くことになりかねないと思います。


私は民主党が独自候補を立てるというのであれば、それはそれで(政党の自主性を重んじるという立場で)よかろうとも思うわけですが、共産党が独自候補を立てれば「自公の手先」と言っておきながら、自公に相乗りする民主党に対し何も言わないっていうのが私にとっては大変小難しい話なのであります。
posted by PPFV at 22:07| パリ ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする