2009年07月29日

仲間内だからこそ通用する「オマエは引っ込んでろ」

09総選挙 国民の声が届かない二大政党制で本当にいいの?(わんばらんす2009/7/27)
http://wanbalance.blog75.fc2.com/blog-entry-1270.html

先日、TBいただきそのエントリー中で拙ブログのエントリーを取り上げていただきました。ありがたいことです。多少なりとも考えるきっかけにしていただければ、それは何より嬉しいことです。エントリーのタイトルにもあるように「二大政党制」に関して少なからぬ危機感を持っておられるようでしたが、翌日、次のエントリーをTBいただきました。

09総選挙。自公落として明るい未来。!(わんばらんす2009/7/28)
http://wanbalance.blog75.fc2.com/blog-entry-1271.html

思いなおされたようです。結局、私のエントリーは単に惑わせてしまっただけのようで、まことに申し訳ないことです。二大政党制に対する疑念をいかに払拭されたのか、先のエントリーにつけられたコメントがそれを払拭するに十分だったのか、あるいはその疑念は払拭されたわけではないが、まず第一の目的は「自公を落とす」ことにある、そのために疑念には目をつぶるということなのか、私にはわかりません。いずれにしても私には理解を超えたところではあります。

とはいえ、わんばらんす氏の決意は決意、その自由は保障されております。私もそれに対する意見があれば表明するだけのことでありますが、決して「民主党は立候補するな」とか「民主党は消えてなくなれ」などという批判(と言えるのかどうか)はありえないわけで、というか自ら民主主義を否定していると同時に批判として意味を成しません。

で、本題ですが。

ところが、共産党に対してはそんなことが平気で語られるのですね。自民党支持者からそんな批判が浴びせられることはありません。そりゃそうです、名実ともに敵対する関係ですから、「オマエは引っ込め」だの「オマエは消えろ」などという批判は「オマエノカアサンデベソ」レベルの批判でしかありません。しかし、民主党との関係においては共に自公と対決するという名目で、そんな批判が平気で語られるのですね。人によってはそれが一見もっともらしく聞こえるようです。共産党と民主党、「名」はさておき「実」のところでは敵対していると思わざるをえないと考える私には、それはひどく滑稽な批判に映ります。

敵対関係では成り立たない批判も、一見仲間内と見える関係では批判らしく聞こえるという・・・これも民主党が左派政党の議席減に貢献できる役割のひとつとも思えるわけですね。

参考スレッド:http://www.asyura2.com/09/dispute29/msg/444.html
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2009年07月25日

民主党に投票することは「白地小切手」を振り出すに等しい

民主党のひとり勝ちを心配する声が大きくなりつつあるようだが、正直申し上げて、「何をいまさら」といわざるを得ない。もはや、「ブレる」というよりも「翻る」という方が正しいようだ。思えば、民主党の態度はいつも「そう」だった。今回に限っていつもと違う態度を期待したのがそもそもおかしな話なのだ。
マスコミ共々一気にこのような流れになった以上、残念ながら次期衆院選において共産党が議席を減らす可能性は非常に高いように思う。政権交代を望むあまり結果そうなってしまうことを何より恐れていたわけだが、この流れはどうにも収まりそうにない。そしてそうなれば政治状況はほぼ間違いなく悪い方向にまた一歩すすむことになる。
自民党の失政、そこに世界同時不況に端を発する国民生活の窮乏など、「政権交代」を掲げる民主党にとっては願ってもない追い風となったわけだが、「二大政党制」は何より保守陣営の悲願である。その実現の可能性を前にしてメディアの論調が一気に民主党側に流れることは十分予想できたことだ。せめてブログ界ぐらい民主党批判に集中してもバランスとしてはまだまだ足りないくらいだ。民主党は「自民党と変わらぬ」どころか、より危険な側面を持っていることも多くの人たちは自覚している。ましてや「政権交代」が実現した後には自民党にさえできなかったことをも実行できる環境におかれることになる。何しろ「国民の信託」を得ているのだから。
民主党に投票することは「政権交代」と引き換えに「白地小切手」を振り出すに等しいと自覚すべきだ。

拙ブログ関連記事
いよいよ「保守二大政党制」ができ上がりつつあるということ
http://ppfvblog.seesaa.net/article/123641040.html
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2009年07月23日

民主党ぼちぼち衣装替え?

民主が海賊対策に海自容認、外交で現実路線(読売新聞2009/7/23)
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090722-OYT1T01253.htm

予想されたこととはいえ、何ともあっさりですね。あの公明党北側氏さえもこうあきれ返ります。

衆院選:麻生首相、民主の海賊対策などを批判(毎日新聞2009/7/23)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090724k0000m010063000c.html

「現実路線に転換というなら、今まで非現実的な国会対応をしてきたことを自白したことになるのではないか」


悔しいけど、まあ正論です(けど、あんたに言われたくない)。現実路線、現実路線といいつつ限りなく自民党と近づいていくのでしょうが、それは保守二大政党制の宿命じゃないでしょうかね。
左派・リベラルな方々は、こんなことも「政権交代」のためには目をつぶるのでしょうけど、まだこれはほんの始まりに過ぎません。一体どこまで譲歩されるつもりでしょうか?

民主政策集の要旨(時事ドットコム2009/7/23)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009072300395

【憲法】改めるべき点があれば改めることを国民に提案。国民の多くが改正を求め、国会内の広範かつ円満な合意形成ができる事項があるかどうか慎重かつ積極的に検討

posted by PPFV at 23:49| パリ ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月22日

衆院解散総選挙に向けて各社社説

衆院解散総選挙に向けての各社社説です。ざっと並べてみました。

「民主党の敵であるマスゴミ」だったはずですが、朝日、東京、毎日は「政権交代」に力がはいっており、タイトルにもその姿勢が良く現れております。早い話、政権交代マンセー。

衆院解散、総選挙へ―大転換期を託す政権選択(朝日新聞2009/7/22)
http://www.asahi.com/paper/editorial20090722.html

政権交代か否か 衆院解散 8・30総選挙へ(東京新聞2009/7/22)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2009072202000108.html

社説:衆院解散 総選挙へ=政権交代が最大の焦点だ(毎日新聞2009/7/22)
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/
20090722k0000m070118000c.html


一方、読売、産経については「政権担当能力」を力説しております。早い話、それぐらいしか話すことない。

衆院解散 政策本位で政権選択を問え(読売新聞2009/7/22)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090721-OYT1T01049.htm

【主張】衆院解散 国のありよう競い合え 政権担当能力が判断の基準(産経新聞2009/7/22)
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090722/elc0907220254003-n1.htm

総じて、地方紙は政権選択選挙であるという視点は同様ですが、少数野党に配慮する視点も多少あります。沖縄タイムスは二大政党一辺倒に対する疑義も。

衆院解散 政権選択が最大の焦点/問われる自公政治の評価(琉球新報2009/7/22)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-147409-storytopic-11.html

衆院解散、政権選択選挙へ 歴史的審判に堪え得る論争を(西日本新聞2009/7/22)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/110406

[衆院解散]政権選択のときが来た(沖縄タイムス2009/7/22)
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-07-22-M_1-005-1_001.html

やたら「政権交代」を煽る大新聞と比べ、総じてましな地方紙ですが、そんな中で最も冷静と思われる社説は中国新聞でした。

衆院解散 危機脱出へ政策を競え(中国新聞2009/7/22)
http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200907220209.html
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2009年07月18日

何かありそうな期待、期待、期待

実績より「今後の期待」で投票76% 朝日新聞世論調査(朝日新聞2009/7/18)
http://www.asahi.com/politics/update/0718/TKY200907180281.html

政党の「これまでの実績」と「これからの期待」では、「期待」を重視する人が76%と、「実績」の20%を圧倒した。


ある意味、予想通りの世論調査結果とでもいいましょうか。
私としては「これまでの実績」の評価なくしては「これからの期待」はありえないと思っているのですが(たとえこれからどれくらいすばらしいことをやる!と宣言しているとしてもです)、「これからの期待」というものがいかに根拠薄弱あるいはムードに流されているのかを改めて示す結果といわざるを得ません。「政権交代」による何かわからないけれども何らかの変化がありそうという期待、期待、期待。

投票した政党が政権を担当し、実績が期待外れだったとき、次の選挙では「別の政党に投票」が59%で、「同じ政党に投票」の24%を大きく上回った。


実績を評価しない人にはたして「実績が期待外れだった」と評価できるのかはなはだ疑問ですが、また政界再編などによって、また新たな党名が与えられれば、また新たな期待をもって「投票先」に加えられることになるのでしょうか。
posted by PPFV at 23:32| パリ ☀| Comment(23) | TrackBack(2) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月16日

いよいよ「保守二大政党制」ができ上がりつつあるということ

「政権交代」がいよいよ現実のものとなりつつあるようです。自民党の右往左往ぶりと相まって、長年待ち望んだ「政権交代」を前に、盛り上がる気持ちも解らないではありません。しかしながら「民主党への政権交代」によってそんな国民の思い(ましてや左派・リベラルの思いなど)が報われるかどうかについては残念ながら私は悲観的です。
結局、「小選挙区制」「二大政党制」の檻に入れられたということでしょうか。小選挙区制は導入当初から数々の問題が指摘されてきました。しかしそんなことも忘れたかのように「勝てる候補に票を集中せよ」の声とともに、見事なまでに小選挙区制度の機能を果たさせることになりました。それに呼応するかのようにメディアは二者択一的報道に徹しました。中選挙区である都議会選挙においてもその影響は如実に現れたと思います。そんな中で共産党は議席を減らしましたが当然のことです。こと多勢になびくことの多い国民性にあっては、それを跳ね返すことは至難の業です。私は党員でも支持者でもありませんが、おそらく支持者である人はそれを理解し支え続ける人であろうと思います。

「二大政党制」において民主主義は機能しません。

「民主党」の役割、ひいては「二大政党制」の役割、さらに言えば「小選挙区制」の役割、これらすべては国民の選択(意思)を「自民党的政治」へと収束させることにあると思います。その実現に向けては、「今は右往左往しているように見える自民党」を中心に着々と準備が進められてきたという経緯があります。そうした一連の流れの中で有権者自ら多様な意見を排除しようとする姿勢を取り続ければそのシステムはさらに磐石なものとなります。「自民党」も「民主党」もそのシステムを構成する一要素なのですから、「自民も民主も同じ」あるいは「単なる派閥争い」という指摘は決して投げやりな態度でも何でもなく、ある意味的を得た指摘であると言えます。むしろ「自民」と「民主」の細かな違いを探すことなどはその本質を見ない無駄な作業です。
民主党は左派・リベラルの支持だけでなく多くの保守層の支持を得ているからこそ二大政党の一翼を担えるのであって、残念ながらこの国はその保守層が多数派を占めるということを忘れてはいけません。少なくとも左派・リベラルの方々には今一度「小選挙区制」「二大政党制」の檻から抜け出し、望むべき政党を支持されることを望みます。
posted by PPFV at 21:20| パリ | Comment(8) | TrackBack(7) | 不定期日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月15日

共産党の場合、「風」による楽勝は絶対にありません

都議選は結局、自民惨敗、民主躍進、共産は5議席減という結果でした。
一部、民主党支持者ブロガーの「マスゴミは民主党の敵だ」などという声などどこ吹く風、多くのメディアは中身を問うことなく「自民民主対決」「政権交代」ばかりをクローズアップしてきたわけですから、さもありなんという結果ではあります。
多くの国民が怒りや不満・不安を抱きつつ、そして政治を何とか変えたいという思いが投票率引上げに少なからず寄与したものと想像しますが、これだけ「自民か民主か」という圧倒的な声の中、多くの無党派層(あるいは初めて選挙に参加したであろう人たち)が民主党に希望を託したとしてもそれは無理からぬことではあります。政治にひとかたならぬ関心を持つブロガーの間でもそういう考えが多数を占めている現状ですから。そんな民主党の勝利を受けて(というか勝っても負けても結局は文句があるみたいですが)早速こんな共産党批判スレッドhttp://www.asyura2.com/09/senkyo67/msg/274.htmlが立ち上がります。「雨後のタケノコ」ならぬ「選挙後のセイケンコウタイダケ」。「路線変更しないと社民党の二の舞だぞ」なんだそうですが「路線変更して国民の信頼失った社民党」だと思っている私としてはこんな忠告は間逆で論外。ましてや「共産党など消滅しろ」なんつう人と一緒に盛り上がってるスレッドの「共産党への忠告」など説得力あるわけないのであります(そもそも説得しているんじゃないだろうが)。とはいえ個人的には「国民の側に立つ代弁者」である5議席を失ったことはとても残念なことであります。「風」を生かしきれなかったことに対する批判も散見されますが、この点に関しては以前毎日新聞に特集されていた記事での不破氏の発言が示唆に富んでいます。そもそも「風」と呼べるほどのものなのか。かりに「風」だとしてもそのようなものによる勝利ほど頼りないものもまたないわけですから。

特集ワイド:愚問ですが 今「マルクス」が売れるわけ 共産党・不破哲三さんに聞く(毎日新聞2009/6/26)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090626dde012010079000c.html

 −−このところのマルクスや「蟹工船」の人気は、共産党への期待とも受け取れます。衆院選で躍進しますかね。

 不破さん うちの場合、「風」による楽勝は絶対にありません。最後はこじ開けなければ開かないものですね。



さて、まずは都議会における今後の民主党の対応が注目されるところですが、そもそも「二大政党制」そのものが国民の選択(意思)を「自民党的政治」へと収束させるためのしくみだと思っています。民主党はその役割を担っているに過ぎません。おのずと結果は見えているのではないでしょうか。
posted by PPFV at 20:37| パリ ☀| Comment(10) | TrackBack(2) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[NHKニュース]「核持ち込ませず」見直しも

「核持ち込ませず」見直しも(NHKニュース)
http://www.nhk.or.jp/news/t10014264081000.html

民主党の鳩山代表は、記者会見で、核兵器を搭載したアメリカの船が日本に立ち寄ることを黙認する密約があったとする報道に関連し「必要性があったから、現実的な対応がなされてきた側面がある」と述べ、いわゆる非核3原則のうち、「持ち込ませず」については、現実を踏まえたうえで見直すべきではないかという考えを示しました。

この中で、鳩山代表は、外務省の事務次官経験者が核兵器を搭載したアメリカの船が日本に立ち寄ることなどを黙認した密約の文書の存在を認めたと報道されたことについて「政府の答弁に矛盾が生じており、政府の統一見解をしっかり作り出していくことが肝要だ」と述べました。そして、鳩山氏は「わたしの見解であり、党として議論を進めているわけではない」と断ったうえで、「いわゆる非核3原則が堅持されてきたなかで、現実的な対応がなされてきた側面もある。北朝鮮の問題も含め、必要性があったからこそ現実的な対応がなされてきただけに、その方向で考えるべきだと思う」と述べ、非核3原則のうち「持ち込ませず」については、現実を踏まえたうえで見直すべきではないかという考えを示しました。


民主党、政権とったら監視すべき!とか言ってる人は、早めに監視しといたほうがいいようですよ。
posted by PPFV at 00:56| パリ ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 注目エントリーなどをメモしておく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月12日

鳩山弟「中核派革命軍の残党は民主党にいっぱいいる」

鳩山邦夫氏:兄の献金虚偽記載を「犯罪だ」(毎日新聞2009/7/12)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090712k0000m010121000c.html

え〜と、都議選で盛り上がっているところ、つまらんネタで失礼します。
ん〜、「弟」好きなこと言ってますな。「政治とカネ」について言えばえらそうな事言えた義理じゃなかろう。

「うそで固める民主党なんかに政権を渡すわけにはいかない」などと批判を連発。


まあ、半分同意。だけど自民党に言われてもねぇ。

一方で「私は自民党B組を作り、A組が国民から見放されてもB組が政権を担って正しい政治をする」と自民党改革を強調した。


自民党B組の役割はすでに民主党が立派に果たしております。「正しい政治をする」かどうかは別にして。

また、「中核派革命軍の残党は民主党にいっぱいいる」とも語っており、同党の反発を招きそうだ。


(爆)「弟」オモロ過ぎる。しかし、根拠もなくそんなこと言っちゃいけません。そりゃサポーターにはたくさんいらっしゃるようですけど、だからといって民主党にたくさんいるってねぇ。え?そうなの?

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2009年07月10日

もはや、民主党の優位性をもって政権交代を唱えることはできない

民主と橋下氏、急接近 原口“総務相”と意気投合 鳩山代表『連携取りたい』(東京新聞2009/7/9)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009070902000047.html

自民党も末期症状ならば、民主党もこのありさま。民主党支持者の間ではボロッカスに不評だった(あたりまえだけど)橋下氏ですが、この状況をどうとらえられているのでしょう。もはや、民主党の優位性をもって政権交代を唱えることは難しいようです。「どんな政党であれ政権交代による政治のダイナミズムこそが民主主義の証」とか「とにかく一つの政党が権力の座にいることは不健全」とか。民主党でなくても良い話ばかりです。
選挙民をまたもやあきらめの静かな海に漂わす「政権交代」の何がダイナミズムか。
posted by PPFV at 23:06| パリ ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

政権交代至上主義 VS 政権維持至上主義

発信箱:政権維持至上主義=与良正男(論説室)(毎日新聞2009/7/9) http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/
20090709k0000m070132000c.html


ふむ、何かすっきりしない話。
民主党の政権交代至上主義を「ごもっともな話だと思う」と認めつつ、「それじゃ自民党は政権維持至上主義ではないか」との事。まあそうですね、おっしゃる通り自民党は酷いもんです。でも、だからといって民主党が良いのか(あるいは良くなったのか)ということにはならない。むしろ自民の劣化が進んだだけとも言える。 あるいは、産経新聞と意見が一致したとはいえ、産経がまともになったからとは限らない。単に毎日が劣化しただけとも言える。
結局、この記事、筆者自身「政権交代至上主義です」といい続けてきたことを表明しているに過ぎない。  

そして「何をするのか」を責任持って書き込むのがマニフェスト。それを参考にどの政権がよいかを選ぶのは、あくまでも私たち国民=主権者なのである。


マニフェストを参考にして選ぶ?そんな程度で良いんでしょうかね。民主党のマニフェスト、どれだけのことが責任をもって行動にうつされた(あるいはうつそうと努力された)というのか。いや簡単な話「国民の生活が第一」のスローガンは、どこにどう行動として現れているのか、ちょっとばかり確かめればよいのだ。冗談じゃない。

私にとっては、こちらの話のほうが、ずっとすっきりする。

雑誌世界2009年8月号 編集後記
http://www.iwanami.co.jp/sekai/2009/08/pscript.html
posted by PPFV at 01:28| パリ ☀| Comment(1) | TrackBack(1) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月08日

政権交代しても、本質は何も変わらない(マガジン9条)

マガジン9条については以前大いに失望し苦言を呈したことがあります。

理想の結晶「9条」を守るためには理想を捨てよ?(2007/3/22)
http://ppfvblog.seesaa.net/article/36587799.html

今回、緊急企画として次の記事がアップされておりました。相変わらず山口二郎氏を使われるのは致し方ないとしても、多少なりとも軌道修正?された模様で大変喜ばしいことであります。

3人の論者に聞いた
今度の総選挙、「護憲派」はどう考える?どこに入れる?(マガジン9条)
http://www.magazine9.jp/other/sosenkyo/index.php

堤未実さんの意見について、前段「政権交代の意義」については賛同できませんが、後段「対立軸が見えない時こそ少数政党の議席は大切になる」については大いに賛同します。というか前段と後段の両立は不可能かと思うのですが、直近の問題としてとりあえずは「前段」からということなんでしょうか。

森達也さんの意見には、ほぼ賛成。うれしいことです。

”ショック療法”にはなるかもしれないが、政権交代しても、本質は何も変わらない(森達也氏)
http://www.magazine9.jp/other/sosenkyo/mori.php

マガジン9条だけでなく、ブログ界でも「政権交代」一辺倒の世論に疑問の声が上がりつつあり、ほんのちょっとですが軌道修正の兆候が見られるのはわずかな希望です。
posted by PPFV at 21:44| パリ ☁| Comment(12) | TrackBack(1) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月07日

本当の争点は何?偽装変革に惑わされるな

【静岡県知事選】一夜明け川勝氏「静岡変わった。国政も」(産経新聞2009/7/7)
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090706/lcl0907061138006-n1.htm

「保守王国静岡が変わった。国政にも影響するだろう」と感想を述べ、あらためて勝利をかみしめた。


いや、見事な保守王国ぶりは変わっちゃいないでしょう。兵庫県知事選と共産党候補の得票数の違いなどを見ればわかるように、見事な保守王国のままです。あくまで保守の間で票が動いただけで要は「偽装変革」といっていいでしょう。ましてやどちらがマシな保守なのか・・・はなはだ怪しい。にもかかわらず「自民」から「民主」に変わっただけで変革できたかのように錯覚してしまう。国政においてもしかり。「二大政党制」「政権交代」が果たす役割もこのことに他なりません。

【静岡県知事選】川勝氏が当確 大型地方選で民主4連勝 自民党内に「麻生退陣論」広がる (産経新聞2009/7/5)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090705/stt0907052318007-n3.htm

 川勝氏は、比較経済史専門の経済学者。安倍内閣では教育再生会議の分科会主査や「美しい国づくり」企画会議の委員などを務め、有識者メンバーとして国政にかかわった。「新しい歴史教科書をつくる会」の賛同者にも名を連ねている。


国民生活にとっての「本当の変革」ならば、そもそも産経新聞が嬉々として報じるわけがないでしょうが。

マスコミは自民党の敵でもなければ民主党の敵でもありません。商業マスコミには国民にとっての本当の争点など明らかにできるはずがないのです。「自民か民主か、政権交代こそが最大の争点」はあくまで偽装変革に過ぎません。
国民生活のための本質的な争点は選挙民みずから見極めなければ、本当の意味での国民のための政治が訪れることはありません。
posted by PPFV at 23:48| パリ ☀| Comment(12) | TrackBack(2) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月06日

学ばざるもの「郵政選挙」を繰り返す

事実にもとづく報道を/共産党がNHKに申し入れ(しんぶん赤旗2009/7/5) http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-07-05/2009070501_03_1.html

マスメディア時評/選択ゆがめる誤報は許されない(しんぶん赤旗2009/7/5) http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-07-05/2009070504_01_1.html

都議会において民主党が野党ではないことは紛れもない事実であり(どなたか異存ございますか?)、共産党の主張はまことにもっともな話です。「マスゴミは自公の手先などという話」は市民派・リベラルブロガーの間ではまことしやかに、あるいは山ほど語られておりますが、こういった事象はどう分析されるのでしょう。
はっきり申し上げてマスコミは民主党の敵ではありませぬ。
むしろ、こちらの記事に見られるようにマスコミは民主党にとって願ってもない追い風を吹かせておるわけですね。

’09都議選:中高年、民主支持層「石原離れ」−−毎日新聞世論調査/東京
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20090706ddlk13010133000c.html

「石原離れ」の結果、「石原都政」をしっかり支えてきた民主党が支持を広げるという意味不明。結局、争点を見ず「与野党逆転」「政権交代」の掛け声に踊らされ、代えるべきそのものを支持してしまうという愚かをまた繰り返すわけですね。
posted by PPFV at 23:36| パリ ☁| Comment(18) | TrackBack(3) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月05日

教師が国旗・国歌に敬意を表すのはこの日本国においては「ルール」だそうです

「国旗・国歌、嫌いなら辞めよ」でなく「国旗・国歌に敬意を表せないなら教員を辞めよ」ならその通りだろう。(阿修羅2009/7/4)
http://www.asyura2.com/09/senkyo66/msg/770.html

まったく、相変わらずおっちょこちょいな御仁ですね。自ら「雑談日記はなりふり構わず政権交代のためなら何でもやります。」と言っていることから窺われるように、政権交代に不利な材料は一切見ない、見えない、見たくないらしい。これこそ「政権交代真理教」と申し上げる所以でありますが、と同時に「反共真理教」であることもこの手の人に多く見られる傾向ですね。
「国策捜査」だのにうつつを抜かす前に、「内心の自由」に関する自らの勘違いを振り返ることが先決です。こんな程度で「コーボー」などと騒ぎ立てるなんてちゃんちゃらおかしいですね。
posted by PPFV at 23:53| パリ ☁| Comment(9) | TrackBack(3) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月04日

鳩山氏は「反動的改憲構想」を持ってない?

政権交代の意味(YamaguchiJiro.com2009/6/27)
http://www.yamaguchijiro.com/?eid=763

山口二郎氏のこのエントリーの中に次のような記述があります。

民主党に改憲派の政治家が大勢いるという不信もある。私に言わせれば、現状では決して改憲派は大勢ではないし、改憲論者を自称する鳩山由起夫代表も、反動的な改憲構想を持っているわけではない。


はたしてそうでしょうか。
山口氏がどの程度の「反動的な改憲構想」をヤバいと思ってるのかわかりませんが、昨日の「しんぶん赤旗」にそこのところわかりやすく説明してくれてますので一部抜粋します。(ちょっと見づらいので鳩山氏の発言部分を青字で表示)

自民 民主 危険な競い合い
ご存じですか 民主・鳩山代表『新憲法試案』の中身
9条2項「最も欺瞞的」と攻撃
海外での武力行使も容認(しんぶん赤旗2009/7/4)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-07-03/2009070304_03_1.html

 鳩山氏の「試案」の第一の特徴は、憲法の平和原則、なかでも「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」とした9条2項を否定していることにあります。同項を「最も欺瞞(ぎまん)的」と攻撃し、「自衛軍保持」を明記しました。

 現行憲法の最も欺瞞的な部分をなくし、誰が読んでも同じ理解ができるものにすることが重要なのだ。


 「第五〇条(自衛軍) 日本国は、自らの独立と安全を確保するため、自衛軍を保持する」

 鳩山氏はそのうえで、海外での武力行使を可能にする集団的自衛権の行使を容認すると明記。自民党政府でさえ、憲法上禁じられているとしてきた原則の大転換です。また、武力行使をともなう国連の軍事活動への参加を明確にし、政府の「海賊対処」派兵新法案に先立って“海賊取り締まり”も可能だとしています。

 今の法制局解釈のように、いたずらに集団的自衛権のハードルを高く設定していることが、われわれの外交政策における選択肢を狭め、国益を損なうことになっていはしないか。この憲法試案は、このような観点から、集団的自衛権の制限的な行使を容認するという立場に立つ。

 国連決議による多国籍軍や平和執行部隊、あるいは将来編成されるかもしれない国連常設軍への参加…私の憲法試案では、こうした国連による国際警察軍的な活動への参加を明確に容認している。



拙ブログ関連エントリー
民主党への政権交代は「よりまし」どころか「最悪の政治体制」の始まり(2008/10/24)
http://ppfvblog.seesaa.net/article/108553175.html

また、山口氏は同エントリーで次のように述べていますが、

1つの懸念すべきシナリオは、選挙の結果、自公も共産党以外の非自公も過半数を取れないという状態が生まれた時、2007年11月の時のような大連立という構想が出てくることである。


今の状況で行けば、民主党単独過半数はムリな話でしょう。となると山口氏言うところの最悪のシナリオである「大連立」になる可能性が高いと思われますが、こと「護憲」という立場から見れば民主党単独過半数という「最悪の結果」は免れるということになります。
一部、民主党支持ブロガーの中からようやくカルト化する市民派・リベラルブロガーを憂う声も上がっているようでまことに結構なことですが、相変わらず民主党を支持しているようでは「あちゃー」であります。
posted by PPFV at 01:10| パリ ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月03日

[毎日新聞]共産党:志位委員長が米国式典に 接近ぶり印象付け

共産党:志位委員長が米国式典に 接近ぶり印象付け(毎日新聞2009/7/2)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090703k0000m010030000c.html

まことに結構なニュースだと思います。志位氏も以下の記事中で言っているとおり「一連のやりとりで日本共産党と米政府に公式ルートができた意味は大きい」と思います。対話あってこそその批判もより生きてこようと言うものです。

特集ワイド:志位さん「親オバマ宣言」? 核ゼロ演説に感激 手紙に返事、また感激(毎日新聞2009/6/10)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090610dde012010018000c.html

しかし、「旧態依然とした共産党」とは巷でよく語られることですが、この記事にも垣間見れるように「旧態依然」としているのはむしろこんな「共産党を見る目」かもしれません。
posted by PPFV at 00:22| パリ | Comment(0) | TrackBack(1) | 不定期日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする