2009年07月15日

共産党の場合、「風」による楽勝は絶対にありません

都議選は結局、自民惨敗、民主躍進、共産は5議席減という結果でした。
一部、民主党支持者ブロガーの「マスゴミは民主党の敵だ」などという声などどこ吹く風、多くのメディアは中身を問うことなく「自民民主対決」「政権交代」ばかりをクローズアップしてきたわけですから、さもありなんという結果ではあります。
多くの国民が怒りや不満・不安を抱きつつ、そして政治を何とか変えたいという思いが投票率引上げに少なからず寄与したものと想像しますが、これだけ「自民か民主か」という圧倒的な声の中、多くの無党派層(あるいは初めて選挙に参加したであろう人たち)が民主党に希望を託したとしてもそれは無理からぬことではあります。政治にひとかたならぬ関心を持つブロガーの間でもそういう考えが多数を占めている現状ですから。そんな民主党の勝利を受けて(というか勝っても負けても結局は文句があるみたいですが)早速こんな共産党批判スレッドhttp://www.asyura2.com/09/senkyo67/msg/274.htmlが立ち上がります。「雨後のタケノコ」ならぬ「選挙後のセイケンコウタイダケ」。「路線変更しないと社民党の二の舞だぞ」なんだそうですが「路線変更して国民の信頼失った社民党」だと思っている私としてはこんな忠告は間逆で論外。ましてや「共産党など消滅しろ」なんつう人と一緒に盛り上がってるスレッドの「共産党への忠告」など説得力あるわけないのであります(そもそも説得しているんじゃないだろうが)。とはいえ個人的には「国民の側に立つ代弁者」である5議席を失ったことはとても残念なことであります。「風」を生かしきれなかったことに対する批判も散見されますが、この点に関しては以前毎日新聞に特集されていた記事での不破氏の発言が示唆に富んでいます。そもそも「風」と呼べるほどのものなのか。かりに「風」だとしてもそのようなものによる勝利ほど頼りないものもまたないわけですから。

特集ワイド:愚問ですが 今「マルクス」が売れるわけ 共産党・不破哲三さんに聞く(毎日新聞2009/6/26)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090626dde012010079000c.html

 −−このところのマルクスや「蟹工船」の人気は、共産党への期待とも受け取れます。衆院選で躍進しますかね。

 不破さん うちの場合、「風」による楽勝は絶対にありません。最後はこじ開けなければ開かないものですね。



さて、まずは都議会における今後の民主党の対応が注目されるところですが、そもそも「二大政党制」そのものが国民の選択(意思)を「自民党的政治」へと収束させるためのしくみだと思っています。民主党はその役割を担っているに過ぎません。おのずと結果は見えているのではないでしょうか。
posted by PPFV at 20:37| パリ ☀| Comment(10) | TrackBack(2) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[NHKニュース]「核持ち込ませず」見直しも

「核持ち込ませず」見直しも(NHKニュース)
http://www.nhk.or.jp/news/t10014264081000.html

民主党の鳩山代表は、記者会見で、核兵器を搭載したアメリカの船が日本に立ち寄ることを黙認する密約があったとする報道に関連し「必要性があったから、現実的な対応がなされてきた側面がある」と述べ、いわゆる非核3原則のうち、「持ち込ませず」については、現実を踏まえたうえで見直すべきではないかという考えを示しました。

この中で、鳩山代表は、外務省の事務次官経験者が核兵器を搭載したアメリカの船が日本に立ち寄ることなどを黙認した密約の文書の存在を認めたと報道されたことについて「政府の答弁に矛盾が生じており、政府の統一見解をしっかり作り出していくことが肝要だ」と述べました。そして、鳩山氏は「わたしの見解であり、党として議論を進めているわけではない」と断ったうえで、「いわゆる非核3原則が堅持されてきたなかで、現実的な対応がなされてきた側面もある。北朝鮮の問題も含め、必要性があったからこそ現実的な対応がなされてきただけに、その方向で考えるべきだと思う」と述べ、非核3原則のうち「持ち込ませず」については、現実を踏まえたうえで見直すべきではないかという考えを示しました。


民主党、政権とったら監視すべき!とか言ってる人は、早めに監視しといたほうがいいようですよ。
posted by PPFV at 00:56| パリ ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 注目エントリーなどをメモしておく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする