一部、民主党支持者ブロガーの「マスゴミは民主党の敵だ」などという声などどこ吹く風、多くのメディアは中身を問うことなく「自民民主対決」「政権交代」ばかりをクローズアップしてきたわけですから、さもありなんという結果ではあります。
多くの国民が怒りや不満・不安を抱きつつ、そして政治を何とか変えたいという思いが投票率引上げに少なからず寄与したものと想像しますが、これだけ「自民か民主か」という圧倒的な声の中、多くの無党派層(あるいは初めて選挙に参加したであろう人たち)が民主党に希望を託したとしてもそれは無理からぬことではあります。政治にひとかたならぬ関心を持つブロガーの間でもそういう考えが多数を占めている現状ですから。そんな民主党の勝利を受けて(というか勝っても負けても結局は文句があるみたいですが)早速こんな共産党批判スレッドhttp://www.asyura2.com/09/senkyo67/msg/274.htmlが立ち上がります。「雨後のタケノコ」ならぬ「選挙後のセイケンコウタイダケ」。「路線変更しないと社民党の二の舞だぞ」なんだそうですが「路線変更して国民の信頼失った社民党」だと思っている私としてはこんな忠告は間逆で論外。ましてや「共産党など消滅しろ」なんつう人と一緒に盛り上がってるスレッドの「共産党への忠告」など説得力あるわけないのであります(そもそも説得しているんじゃないだろうが)。とはいえ個人的には「国民の側に立つ代弁者」である5議席を失ったことはとても残念なことであります。「風」を生かしきれなかったことに対する批判も散見されますが、この点に関しては以前毎日新聞に特集されていた記事での不破氏の発言が示唆に富んでいます。そもそも「風」と呼べるほどのものなのか。かりに「風」だとしてもそのようなものによる勝利ほど頼りないものもまたないわけですから。
特集ワイド:愚問ですが 今「マルクス」が売れるわけ 共産党・不破哲三さんに聞く(毎日新聞2009/6/26)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090626dde012010079000c.html
−−このところのマルクスや「蟹工船」の人気は、共産党への期待とも受け取れます。衆院選で躍進しますかね。
不破さん うちの場合、「風」による楽勝は絶対にありません。最後はこじ開けなければ開かないものですね。
さて、まずは都議会における今後の民主党の対応が注目されるところですが、そもそも「二大政党制」そのものが国民の選択(意思)を「自民党的政治」へと収束させるためのしくみだと思っています。民主党はその役割を担っているに過ぎません。おのずと結果は見えているのではないでしょうか。