2009年08月31日

史上空前の政権交代劇、でも民主の得票数は自民の1.2倍

衆院選の結果、ちまたでは「民主党勝ち過ぎ」との声もあるけれど、「勝ち過ぎ」という点でいえばほぼ想定内だろう。選挙を前に「勝ち過ぎ」を危惧する声を上げた人は妥当な読み、選挙直前にもなって相変わらず「民主を批判するヤツは敵だ!」と激昂する人などは、だいたい読み甘すぎ。とはいえ私自身は社共ともに議席減らす可能性高いと思っていたので読み辛すぎ。とりあえずは議席確保で良かったと思っている。
で、ひとまずは憎き「自公」の凋落見て皆さん溜飲を下げておいでのことと思うが、何が「憎かった」のかしっかり覚えておく必要がある。なかには溜飲下げたとたんに忘れちゃう人もいそうだし、そもそも「懲らしめるため」なんて言ってる人は次回は間違いなく「自公」に投票するんだろうし、あるいは「民主党も期待はずれ」となったときには見事に忘れて「やっぱり自公」なんていう人も結構いそうだ。ましてや党名が変わろうものなら自民党の悪行などはるか忘却のかなた・・・とか。
史上空前の政権交代劇といっても内実は以下のようなことだから、要はいかようにも転ぶということだ。

衆院選:民主小選挙区、5割の得票率で7割の議席(毎日新聞2009/8/31) http://mainichi.jp/select/today/news/20090831k0000e010071000c.html

定数300に占める獲得議席数の割合(議席占有率)は民主党73.7%、自民党21.3%で、その差が3.5倍だったのに対し、得票率は民主党47.4%、自民党38.7%で差は1.2倍しかなかった。

posted by PPFV at 23:34| パリ | Comment(9) | TrackBack(10) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月29日

選挙を前に各党の実績を確認しておく

選挙を前に各党の実績を改めて確認しておく。

2009年政党の実績(HIGEOYAJI NOTE)
http://www.arkworld.co.jp/obnotaka/column/hitokoto22.html

また、次の記事も決して無視できない重大な問題だ。「官製ワーキングプア」の問題しかり。公務員叩きに興じている間に己の首を絞めるということに無意識になってはいけない。

国民犠牲の公務員削減/競い合う自民・民主(しんぶん赤旗2009/8/29)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-08-29/2009082904_02_1.html

posted by PPFV at 22:29| パリ ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 注目エントリーなどをメモしておく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月28日

選挙を前に注目エントリーをメモ

選挙を前に注目エントリーをメモしておく。

憲法論議 改正の舞台整うなかで(信濃毎日新聞2009/8/28)
http://www.shinmai.co.jp/news/20090828/KT090827ETI090007000022.htm

「政権選択選挙」と「郵政選挙」(これでいいのか?2009/8/24)
http://korede.iinoka.net/archives/2009/08/post_57.html

話は逸れるが、そんな折「自公打倒に向け戦っている中、民主党の右派がどうのこうのとミクロなことを言うバカサヨク」などというエントリーを目にしたりしてマイナーな意見とはいえ「モノ悲しい」今日この頃である。
民主党が政権獲れば生活改善されると信じておられるようなので、なにあと2〜3日の辛抱である。
posted by PPFV at 23:22| パリ ☀| Comment(8) | TrackBack(1) | 注目エントリーなどをメモしておく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月27日

世界の動きをよそに頑なに「法人税増税」を語ろうとしない面々

富裕層増税 韓国も/大企業優遇廃止 庶民減税を拡大(しんぶん赤旗2009/8/27)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-08-27/2009082701_02_1.html

韓国政府は25日、大企業と富裕層に増税し、低所得層への減税措置を拡大する税制改正案を発表しました。経済危機で悪化している庶民生活の安定と国家財政健全化が狙い。9月中に関連改正法案を国会に提出します。


これかなり重要なニュースだと思う。本質的な政策転換である。少なくとも世界はそんな転換あるいはその議論をせざるを得ない段階に来ているんだと思うけども、この日本では頑なに法人税増税(正確には法人税優遇廃止、消費税を導入当初の目的のために使うというだけのことだ)を語ろうとはせず、あくまで消費税増税にこだわる姿勢は相変わらずだ。自公はもちろんのこと、民主党も消費税増税を先送りというだけで基本その姿勢は変わらない。ネット言論見ても共産党系ブロガー以外でそのことに積極的に言及するのは私の知る限り数えるほどしかおられない。
そこに手をつけない限り根本的な生活者重視の政策などありえないし、したがって民主党がいう「生活者重視」も眉に唾して聞かざるを得ない。企業について言えば、おのれの社会的責任を放棄しておきながら国際競争力を語るなどほんと笑っちゃうのである。

しんぶん赤旗より関連記事をいくつか拾っておく。

主張/財源論議/軍事費と財界を聖域にするな(しんぶん赤旗2009/8/9)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-08-09/2009080902_01_1.html

主張/「国際競争力」論/破綻した口実にまだすがる(しんぶん赤旗2009/8/16)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-08-16/2009081602_01_1.html

データでみる総選挙の争点(1)
大企業応援から家計応援へ
大企業に応分の負担/社会保障は国の責務(しんぶん赤旗2009/8/19)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-08-19/2009081907_01_1.html

大企業は応分負担を/根拠ない「海外に逃げる」(しんぶん赤旗2009/8/22)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-08-22/2009082204_02_1.html
posted by PPFV at 18:33| パリ | Comment(3) | TrackBack(0) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月26日

これこそ「死票」じゃね?

政権交代歓迎でも民主に不安 護憲派悩む1票(東京新聞2009/8/24)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009082402000227.html

当地では小選挙区「特徴のない自民」「靖国派の民主」「ミサイル好きの諸派」という冗談のような選択肢・・・とは昨日のコメントでも述べたとこだが、「悩む」というより選択肢を奪われたという点で「憤り」の方が大きい。

共産票が民主後押し 空白の148選挙区(東京新聞2009/8/26)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009082601000178.html

こんな世論調査結果もあるようだが、基本、いずれが政権とろうと財界主導の政治から脱却できない限り生活の改善は望み薄であるし、「自公政権続投による弊害」も「民主党政権による弊害」もほぼニアイコールと思っている私にとっては政党選択の意味は何もない。ヘタすると「民主党政権による弊害」は「大化け」する可能性すらある。悪い意味で。
したがって「ミサイル好きの諸派」は問題外としても、「特徴のない自民」「靖国派の民主」のどちらかについては許容できる範囲でよりマシな候補者を選ばざるを得ない。まことに不本意だけれども。そういう意味では「供託金没収による資金負担」という点は理解しつつも選挙区を絞り込んだ共産党の方針は残念だ。
それにしても「自民」と「民主」の選択とはね・・・いずれも許容できない「タコ」ならば「小選挙区:日本共産党」と書くしかないだろね。
人は当選の可能性の少ない候補者への投票を「死票」といい「戦略的投票を!」と言う。私にとってみればこれこそが紛れもない「死票」である。「戦略的投票」とやらの行き着く先は結果こんな有様だ。
posted by PPFV at 19:00| パリ | Comment(8) | TrackBack(0) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月25日

田母神「便所の落書き演説」から自衛隊のテイドを推し量ろう

広島平和記念式「被爆者ほとんどいない」田母神氏が演説(朝日新聞2009/8/24)
http://www.asahi.com/national/update/0824/OSK200908240105.html

うむ。もはや「便所の落書き」としか言いようのない演説をぶった田母神氏である。今さらという気がしないでもないが、改めてこのような人物を航空自衛隊のトップに戴いていたという事実に思いを馳せる必要がある。ちょっとした手違いや勘違いで「トップ」におさまるような組織などありえないのである、普通。彼はソレにふさわしい人物として評価され「トップ」におさまったのであって、自衛隊とはそんな評価が通用するテイドの組織であることをしっかりと認識する必要がある。あ〜コワ。
かつて軍隊は作戦遂行を名目に多くの民間人を犠牲にしてきたが、田母神氏も「便所の落書き演説」という言論でもってまったく同じ事を繰り返しているのだ。

《参考記事2009/8/26追記》

田母神氏やアパグループと民主党鳩山幹事長はお仲間のようです。【日本を語るワインの会 第17回】(どこへ行く、日本。2008/11/6)
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10161080300.html
posted by PPFV at 20:50| パリ ☁| Comment(6) | TrackBack(3) | 妄言たわごと集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月24日

「マガジン9条」の不思議

マガジン9条
http://www.magazine9.jp/index.html

マガジン9条のトップページに「民主党は『憲法9条』をどう考えるのか」と題して、以下の記述がある(一部抜粋)

 そこで「民主党候補者に憲法9条を問うアンケート」を実施しました。鳩山由紀夫代表を始めとして90名以上の候補者から回答が寄せられました。これは、市民団体が実施するアンケートとしてはかなり画期的な回答数だといいます。私たちだけでなく、民主党の方々にとっても憲法9条は大事な問題だったのでしょう。
 回答はとても興味深いものです。6項目の選択肢では答えられないという「7・その他」が一番多かったというところに、民主党の現在の姿が集約されているように思われます。でもその理由を読むと、多くが「9条の意義を大切にし、安易な改正は許さない」としていることが分かります。



民主党立候補者に聞いた「憲法9条」あなたの考えは?(回答ページ)
http://www.magazine9.jp/mqr_1/result.php

このアンケート結果をもって「でもその理由を読むと、多くが『9条の意義を大切にし、安易な改正は許さない』としていることが分かります。」と締めくくるには大いに違和感を感じる。あくまで「7.その他」と答えた41人の候補者についての言及であるから決して民主党としての総意ではないことを確認しておく必要がある。誤読を招く表現は慎むべきだ。
「市民団体が実施するアンケートとしては画期的な回答数」とはいえ、候補者266人中91人の回答を多いと見るか少ないと見るか・・・そんなことより問題なのは答えていない175人だろう。ちなみに下記は「7.その他」と答えた「鳩山由紀夫さん」だが、はたして「安易な改正は許さない」態度と言えるのかどうか。

選挙区:北海道 9区

鳩山由紀夫さん

その他

理由:自衛の範囲を超えた武力行使や、国連決議によらない海外での武力行使を結果的に認めるような改憲には反対です。一方で、いくら9条を墨守してみても時々の内閣の都合で事実上の解釈改憲が進んでいます。政府が行う自衛権行使や国際協力について、国民が憲法の明文できちんと歯止めを設ける必要性が高まっています。自衛隊の「できないこと」を明確にするという観点であれば、条文を変えた方がより良くなる余地があると考えます。


「国連決議」があれば何でもありでは困ったものだし、自衛隊の「できないこと」を明確にする、ということは「できること」を明確にすることでもある。

それにしても「アンケートの必要もないほど『護憲』を鮮明にしている共産・社民」を積極的に支持しない「マガジン9条」の摩訶不思議。
posted by PPFV at 20:08| パリ | Comment(14) | TrackBack(3) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月13日

民主党躍進を願う「的外れ」いろいろ

こんなにある 日本共産党が自民党を応援している選挙区 (共産は辞退せよ!)
http://www.asyura2.com/09/senkyo69/msg/101.html

阿修羅での投稿。相も変わらずの的外れな共産党攻撃だが、阿修羅では数少ない良識派(苦笑)から以下のレスがつけられた。同感だ。

民主党は自民支持層から票を奪え。
http://www.asyura2.com/09/senkyo69/msg/138.html

民主党の躍進を願うのであれば、また民主党はどのような政党なのか、はたまた民主党の支持層になりうる人たちはいかなる人たちか、ちょっと考えれば共産党攻撃など何の効果もないことはわかりそうなものだろう。
わかってやってるとしたら、民主党の躍進など意識の外、これはあくまで攻撃のための攻撃に過ぎず、わかってないとしたら、こんなこともわからないのに共産党の「コアな暗部」とやらは知ってるというヘンテコリン。

民主党は地域の助け合いの精神で生きてきた日本の伝統を守る保守で行って欲しいな。


コメント主は文中このように述べているが、民主党に最大限努力して希望を託すとしたらせいぜいこれくらいの期待(夢)である、私も。

もひとつ。

政権選択選挙で考えるべきこと(YamaguchiJiro.com2009/8/9)
http://www.yamaguchijiro.com/?eid=775

過去数年間の構造改革路線の誤りを総括、反省することなしに、自民党に安心社会などと叫ぶ資格はない。今の自民党の公約は、放火犯が親切ごかしに消火器を持ってきているようなものである。


なるほど、うまいこと言う。まあその通りでもある。
けど、ほんじゃ民主党は「放火犯」なのか「消火班」方なのか、どっち?
「たまたまライターの持ち合わせがなかった放火犯」というのが私の見解。
posted by PPFV at 00:10| パリ | Comment(14) | TrackBack(7) | 不定期日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月10日

政権交代は気分次第、政権交代リバウンドの覚悟を

7割が「政権交代すべき」 前回自民に投票の100人が回答(東京新聞2009/8/7)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009080701000121.html

保守層の考えを知るに、あるいは政権交代後の動向を想像するに、大変興味深いアンケートの結果である。
前回衆院選で自民党に投票した100人中68人が政権交代するべきだと答えたという。小泉構造改革に始まって、国民生活を散々痛めつけられてきたのは自民党支持者も多くは同じ事だろう。「もう自民党などまっぴらだ」「金輪際こんな政治はごめんだ」と考えているとしたら、そりゃもっともなことだと私などは思うのだが、そのアンケートの内訳を見るとどうやらそういうことでもなさそうなのだ。
このような状況にも関わらず、前回自民党に投票して良かったと答えたのは100人中61人で、その理由として「改革は期待通りだった。その後の政権でだめになった」「政界の雰囲気を変えた」というのだ。改革にどんな期待をし、それにどう応えてもらったのか是非とも聞きたいところであるし、「その後の政権でだめになった」に至っては安倍氏は論外だとしても、福田氏については何もできなかった分だけまだマシであるし、麻生氏についていえば「構造改革路線」を変更した(というかせざるを得なかった)だけまだマシと思っている私にはどうにも理解できないところだ。
もっとも100人中52人は小泉構造改革を評価しているとのことだから、自らの生活の厳しさと小泉構造改革との関連は意識の外にあるようだから、「変化を求める有権者の意識が浮かび上がった」といってもいささか頼りない。いわく「自民党に反省を促したい」「官僚の天下りにメスを入れてほしい」だと。
先の小泉氏「自民党は一度野党になればいい」発言もそんなことを踏まえた余裕の発言と言えなくもない。

結局、良かれ悪しかれこういう人たちの意向(気分)が政権交代実現にあたっては大きな力を持つわけで、言い方悪いが「政権交代は気分次第」ということだ。当然、政権交代リバウンドを覚悟しなくてはいけない。
posted by PPFV at 20:42| パリ | Comment(10) | TrackBack(1) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月07日

国民はその国民にふさわしい政治を手に入れる

比例定数削減 「政権取れば法案だす」 民主政調会長(しんぶん赤旗2009/8/6)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-08-06/2009080602_03_1.html

民意の反映を「ムダ」という。
かくして国民はその国民にふさわしい政治を手に入れるわけですね。
政権交代真理教の成れの果て。

posted by PPFV at 00:28| パリ | Comment(10) | TrackBack(8) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月05日

民主党の躍進は「保守派」に支えられているからこそ

先の都議選の結果にしろ、次期衆院選での民主党勝利の予感にしろなんですが、どうもそのことを左派・リベラルの勝利のように思われている方がおられるような気がしてしようがないのですが、それってかなり違うんじゃないかというか、勘違いなんじゃないかと思うわけですが、いかがなもんでしょう。

政治の話は妙に難しくコネ繰り回すと、私のような素人にはやたら解りにくくて閉口してしまうんですが、「保守派」と「左派・リベラル」それぞれの支持政党を単純かつ大まかに考えてみると

保守派・・・自民党・公明党・民主党
左派・リベラル・・・民主党・社民党・共産党

ということになると思うんですが、さてこの構図がここ数年のひどい政治状況の中でどのように変化したんだろうかと考えるに、要因として大きそうなものから並べてみます・・・

1.自民党に愛想つかした「保守派」が民主党に転じた
    一度、民主党にやらせてみっかと。まあ私にも理解できます。
2.今まで選挙に行かなかった無党派層が政権交代ブームにより民主党に投票した
    これもまあ理解できます。
3.元来、社共支持の「左派・リベラル」が政権交代に期待し民主党に転じた
    ずっと言ってることですが、これは私には理解できない。
4.たぶん元来民主党支持の「左派・リベラル」は変化ないと思う
    でもこの人たちが「社共」の票を「民主」へと言ってる人たちなんですね、たぶん。
5.公明党についてはよくわからんですが、ミサイルが降ってきてもあまり変わらんでしょう。

1.と 2.どちらが多いかというと微妙なところではありますが、都議選の結果を見るに 2.が想像以上に多かったというのが正直な印象ですね。
3.はかなり少ないのではないかと想像します。だってそうでしょう母数が少ない事は常々言われていることですから。
4.については元来民主党支持者の方がここのところの政治状況によって他党に転じることは考えにくい。中には「社共」へ転じたひとがいるかもしれないけれど、やはり少数かな。

以上のことから、先の都議選で民主党が躍進した要因として考えられるのは「保守派の移動」と「無党派層の参加」に尽きると思われます。「左派・リベラル」の票がさほど動いていないことを考えれば、間違っても「左派・リベラル」の勝利などと言えるものではありません。そう考えると、特に都議会においては与党然とした民主党が躍進したことにも合点が行きます。
すなわち、民主党の躍進を支えるのはあくまで「保守派」「無党派層」であって、「社共」の協力などなくとも、その流れは次期衆院選においても同様の結果として現れる可能性は非常に濃厚であろうということです。

さて、ここで考えるのが「左派・リベラル」の中で「社共」に対し「民主党」に票を集めよという呼びかけの意味です。政党としてより「左派・リベラル」の思いに添うのはどこかという点についてはあまり議論の余地はないように思いますが、あくまで「勝てる」「政権交代できる」の一点においてその呼びかけはなされ「妥協」を求められてきました。しかし、上記の状況を考えるとそのことは「左派・リベラル」自らが「保守派」に合流することを求めることに他ならず、むしろ「政権交代」を実現するにはせずともよい協力のために、本来の「左派・リベラル」勢力を弱体化させることに熱を上げるというまことに愚かな行為に思えます。
posted by PPFV at 20:51| パリ | Comment(7) | TrackBack(1) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月01日

[産経新聞]民主マニフェスト“身内”から批判

民主マニフェスト“身内”から批判(産経新聞2009/8/1)
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090801/elc0908010945005-n1.htm

 土屋都議はホームページに「ふざけるなマニフェスト! 本心をひた隠し」と記述。政策がマニフェストから抜けていることについて、「そんな政策を掲げて選挙をやれば民主は『第二社会党』だと批判を受けるからだ」としている。

民主党の政調幹部らは 「われわれが選挙で国民に示して約束するのはマニフェストであり、政策集は公約ではない」と釈明しているが、土屋都議はこうしたやり方を「ねこだまし」「姑息(こそく)」などと批判。「政党たるもの、議員たるもの、政策は正直に国民に示して選挙を行うべきだ」と反発している。


「ねこだまし」「姑息」という評価は正しい。しかし、マニフェストから抜け落ちた部分が本心だと?せっかく左派がたいして騒いでいないのに、勘違いした右派が騒いでしまうという・・・。こういうの「やぶへび」って言うんですかね。

拙ブログ関連記事
そもそも民主党は左派の思いに応える必要があるのだろうか(2009/6/4)
http://ppfvblog.seesaa.net/article/120834457.html
posted by PPFV at 11:19| パリ | Comment(20) | TrackBack(2) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする