http://www.magazine9.jp/koramuri/090603/
政権交代の負の部分も考えないといけなくなってきたような気がする。
と、最後はこう締めくくられてます。民主党の姿勢にようやく疑義がとなえられたことは喜ばしいことではありますが、こと「護憲・平和主義」の立場から見ればこれは「負の部分」というよりも「致命的」と言った方がふさわしいでしょう。
民主党内のせめぎ合いなどに期待してみても、あいにく民主党が政権交代を標榜できるのもこうした姿勢を維持し保守層の支持を集めているからこそという側面も大いにあるでしょう。そんな現状を考えれば、その姿勢を大きく「護憲・平和主義」へと転換する理由などありません。一定の護憲派の支持を取りつけるには幾人かの護憲派議員を取り揃えて置けば済む話のようですから。
そう考えると、現段階においては民主党に対し「護憲・平和主義の堅持を求めること」と「政権交代を望むこと」は残念ながら相反する要求と言わざるをえません。すなわち一方を実現するためには一方をあきらめなくてはならないということに他ならないと思うわけですが、そのようなことには意識なく(なさそうに見える)「政権交代」に期待をかけていていいのだろうかということが以前から申し上げている私の疑義です。
政権交代が実現すれば「護憲・平和主義」が実現するであろうという希望的憶測は、いち早く再考していただきたいと思います。「政権交代」を優先するあまり「護憲・平和主義」をあきらめるようなことがあっては「マガジン9条」の名前は意味を成しません。
これに関連したことは以前にも書きました。
理想の結晶「9条」を守るためには理想を捨てよ?(2007/3/22)
http://ppfvblog.seesaa.net/article/36587799.html
余談ですが、冒頭マガジン9条コラム中、「石破さんが、とてもリベラルに見えてくる」 という言葉がありましたが冗談にしろ考えさせられますね。いわば「まだマシ論」の落とし穴というか。ド〜ンと酷くなるたびに「まだマシ」選択ということを繰り返していけば「より悪く」なることは際限がなさそうです。やはり守るべき一線を明確にし、それに照らして「浅尾氏もだめなら石破氏もだめ」という結論を導き出さなければ悪い流れに歯止めをかけることは難しそうです。
民主の選挙協力で当選したとしても、与党入りが予定されている「護憲派議員」の方々は動きにくいのでは? なにせ言っている事は自民と同じでも政策の優先順位が違うから民主はマシだと思う人が多い現状で・・・
目の前の美味しい話(議席増・与党入り)に飛びつかず、理想を追い求めてほしいなぁ。 そのためにも安易な政権交代論に対する疑問の声が大きくなって欲しいものです。
そうですね。
あとは政権交代後、ダメだったら今度はどこに行くのかですね。前回は結果自民に戻って小泉政権へとつながっていったわけですし。何度も同じ事を繰り返すのかなあと。