2009年08月10日

政権交代は気分次第、政権交代リバウンドの覚悟を

7割が「政権交代すべき」 前回自民に投票の100人が回答(東京新聞2009/8/7)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009080701000121.html

保守層の考えを知るに、あるいは政権交代後の動向を想像するに、大変興味深いアンケートの結果である。
前回衆院選で自民党に投票した100人中68人が政権交代するべきだと答えたという。小泉構造改革に始まって、国民生活を散々痛めつけられてきたのは自民党支持者も多くは同じ事だろう。「もう自民党などまっぴらだ」「金輪際こんな政治はごめんだ」と考えているとしたら、そりゃもっともなことだと私などは思うのだが、そのアンケートの内訳を見るとどうやらそういうことでもなさそうなのだ。
このような状況にも関わらず、前回自民党に投票して良かったと答えたのは100人中61人で、その理由として「改革は期待通りだった。その後の政権でだめになった」「政界の雰囲気を変えた」というのだ。改革にどんな期待をし、それにどう応えてもらったのか是非とも聞きたいところであるし、「その後の政権でだめになった」に至っては安倍氏は論外だとしても、福田氏については何もできなかった分だけまだマシであるし、麻生氏についていえば「構造改革路線」を変更した(というかせざるを得なかった)だけまだマシと思っている私にはどうにも理解できないところだ。
もっとも100人中52人は小泉構造改革を評価しているとのことだから、自らの生活の厳しさと小泉構造改革との関連は意識の外にあるようだから、「変化を求める有権者の意識が浮かび上がった」といってもいささか頼りない。いわく「自民党に反省を促したい」「官僚の天下りにメスを入れてほしい」だと。
先の小泉氏「自民党は一度野党になればいい」発言もそんなことを踏まえた余裕の発言と言えなくもない。

結局、良かれ悪しかれこういう人たちの意向(気分)が政権交代実現にあたっては大きな力を持つわけで、言い方悪いが「政権交代は気分次第」ということだ。当然、政権交代リバウンドを覚悟しなくてはいけない。


posted by PPFV at 20:42| パリ | Comment(10) | TrackBack(1) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
PPFVさん
マスコミがマトモに報道しないこともあるんでしょうが、こりゃヒドイですね。

>「その後の政権でだめになった」

むしろ、その後の政権が小泉氏の付けを背負わされているんですが。
安倍氏は「再チャレンジ」(看板だけで中身はなかったと思いますが)と言っただけ、福田氏も「消費者庁」構想などで、庶民の味方をアピールしようとしただけ、格差問題、生活問題について無関心極まりない小泉氏よりマシでしょう。(アピールせざるを得なかったというのもありますが)
大体、「消えた年金」にせよ「格差社会」にせよ、今の問題は全て小泉氏がまともな解決をしなかったからなんですが。
(しかも、安倍氏、福田氏、麻生氏全て小泉政権の重要閣僚だったのに、小泉万歳とはすごいなあ)

>「官僚の天下りにメスを入れてほしい」

官僚の天下りがいいとは言いませんが、それだけが問題なの?、と言わざるを得ません。
むしろ、財界の方がよほど問題だと思いますが。(少なくとも今の格差社会づくりを官僚が積極的に進めたという事実はないと思う。)
Posted by bogus-simotukare at 2009年08月10日 21:25
皆すぐに小泉の政治のせいでこうなってしまった、って良く言いますが、実際にあの時に何もしなかったら、どうなったかについて「のど元過ぎれば熱さ忘れる」です。
他方、民主で閣僚経験や政策経験のある人は高齢化して、昔の古い自民政治しか経験が無い人が多く、いまでも財政投融資があるかのごとき政策運営を考えている事がありありと感じられます。
いきなり改革のリバウンドはちょっと洒落にならない角度での急降下と思いますし、改革だけの責任ではなく、世の中の動きが下降線の時と運命的に合致してしまっているという、怖い局面での交代劇と思う。
格差社会を辞めるためには、日本企業が外資に差し込まれない強さが必要ですが、弱体化した企業体力が戻るにはまだまだ数年を要する話で、其の間も外資の資金は流入し続け、国民の生活と企業の状態は乖離し続けるでしょう。そんなものを止めるだけの能力は民主党にも自民党にもありませんから、運を天に任せて、自分だけは流されない様に耐えるという意識だけしか出てまいりません。下層の人はかわいそうですが・・・・。溺死します。
Posted by わっきー at 2009年08月10日 23:52
bogus-simotukareさん、コメントありがとうございます。

安倍氏に関しては、茶化されつつも、小泉政権を引き継ぎつつ、教育基本法、教育改革関連三法など、それなりに負の実績残していますので、マシとは言えませんでした。
官僚の天下り問題はいわゆるスケープゴートですね、いつもの。批判すべきことですが、本質的な問題ではありません。
Posted by PPFV at 2009年08月11日 01:34
わっきーさん、コメントありがとうございます。

多少誤解があるのかもしれませんが、私の言う政権交代リバウンドとは再び自民党政権が回復した際の悪政を危惧してのことです。
民主党にリバウンドを起こすほどの改革ができるとは考えていません。
Posted by PPFV at 2009年08月11日 01:44
PPFVさん
>安倍氏に関しては、茶化されつつも、小泉政権を引き継ぎつつ、教育基本法、教育改革関連三法など、それなりに負の実績残していますので、マシとは言えませんでした。

誤解を招くようなことを書いてどうもすみません。
私も安倍氏の国家主義的な面は、成し遂げた負の実績を考えれば、もちろん小泉氏以上に問題だと思います。
(生活面では「再チャレンジ」と言っただけ、格差の存在を無視し、「痛みに耐えて」としか言わなかった、小泉氏よりマシでは?、と言いたかったのですが舌足らずでした。まあ、あの状況で格差否定は、安倍氏でなくてもまともな人間ならできないでしょうが)

なお、安倍氏が国家主義的な人であることは事実でしょうが、「小泉氏が彼を引き上げたこと」「小泉氏も彼と同じ派閥であること」「小泉氏にも安倍氏ほどではないが右翼的言動があること(例.「靖国参拝」、また本格的審議は安倍内閣以降だが、教育基本法改正案の提出自体は小泉内閣)」を考えれば、小泉氏も安倍氏と同じ国家主義的な人なんだろうと思います。
(それが安倍氏ほど目立たないのは、(国民の人気が去ることを恐れて?)安倍氏ほど露骨な国家主義的言動(例.従軍慰安婦の強制連行否定)をしなかったからでしょう。)
Posted by bogus-simotukare at 2009年08月11日 06:39
bogus-simotukareさん、コメントありがとうございます。

また丁寧な補足いただき恐縮です。こちらこそ言葉足らずだったようで申し訳ありません。生活面での実績と言う点ではおっしゃる通りで、私もそのような認識です。当エントリーもその生活面に主題がありましたので「安倍氏も福田氏も何もできなかった分だけまだマシ」と書きかけていたのですが、読み直してどうにも抵抗があったのでちょっとちぐはぐな文章ですが「安倍氏は論外としても」と書きなおしたのでした。
小泉氏の国家主義的側面はご指摘の通りと思います。正直なところでは、総合的に見ても安倍氏はまだマシという印象をもっています。
Posted by PPFV at 2009年08月11日 12:04
>格差社会を辞めるためには、日本企業が
>外資に差し込まれない強さが必要ですが、
>弱体化した企業体力が戻るにはまだまだ
>数年を要する

荒唐無稽としか言い様がないですな。

トヨタやキャノン等の大企業と派遣・請負会社は、十分儲けているし「企業体力」は十分にある。一方そこで働く非正規労働者は格差社会の下方に落とされている。これこそが格差社会ですから。
もっぱら外資が非正規労働者を搾取しているという訳ではなく、元を質せば日本の大企業が搾取の主たる元凶になっている。

で、件の儲けてる大企業は「100年に一度の大不況で企業体力が弱体化したからリストラ・派遣切りは当然である、もっと労働規制緩和すべき、企業負担軽減すべき」などと、企業の社会責任を放棄するような手前勝手な主張をしている。連中の言う通りにしたら格差社会はさらに悪化する。

そもそも格差社会は、

雇用の不安定化・リストラ・賃下げ→労働者の所得減少・購買力低下
企業の社会保障負担と税負担の軽減→個人の社会保障負担と税負担の上乗せ

・・・で形成されてきたものですから。外資云々は関係ない。

で、格差社会を止めることは、確かに、民主党にも自民党にも不可能である。そもそも連中が「改革」と称して後押ししているのだからして。ゆえに

>運を天に任せて

・・・ではなく、政権を共産党に任せるしかない。
「自公落として」だけではダメ、共産党中心の政権交代以外に「明るい未来」などないのである。
Posted by latter_autumn at 2009年08月11日 17:09
>「自公落として」だけではダメ、共産党中心の政権交代以外に「明るい未来」などないのである。

その通りだと思いますね。民主党には任せられませんもの。
すみ分け投票が現実的なんて、くそくらえデス。はっきり言えばよいと思います。

比例は共産党へ〜なんて、言われると妙に嬉しくなる支持者もいるようで、なんだなぁ。

もっと、堂々としてればいいのに。

Posted by 木綿 at 2009年08月12日 00:00
latter_autumnさん、コメントありがとうございます。

>「自公落として」だけではダメ、共産党中心の政権交代以外に「明るい未来」などないのである。

潔く言っていただきましたね、共産党員の方でもなかなか言わなさそうですけど。でも私も結局のところその通りだと思います。共産党批判となると俄然元気になる支持者もおられるようですが、私は支持者ではありません(笑)
Posted by PPFV at 2009年08月13日 00:33
木綿さん、コメントありがとうございます。

>比例は共産党へ〜なんて、言われると妙に嬉しくなる支持者もいるようで、なんだなぁ。

ですね。小選挙区、もし選択肢ない場合は白票もやむなしと思っています。
Posted by PPFV at 2009年08月13日 00:42
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