http://www.niigata-nippo.co.jp/editorial/index.asp?syasetsuNo=2208
民主党、社民党、国民新党が連立政権樹立に向けた協議を進めている。幹事長級会談も開かれたが、まだ結論を出すまでには至っておらず、今週再び会合を持つことになっている。
与党が政策決定にどんなふうにかかわっていくのか。民主党と社民党で考え方に隔たりのある外交・安全保障政策をどう取り扱うのか。各党は焦点となっているこれらの問題について意見を十分すり合わせ、国民が納得いく形で連立の土台を築いてほしい。
社民党と国民新党には、党の基本原則を大切にするよう求めたい。二大政党化が進んでいるように見える中、小政党には少数意見の反映者、政権の暴走を止めるブレーキの役割がある。巨大化した民主党の意向に流されるようでは存在意義が問われよう。
今回の衆院選では自民党が3分の1近くにまで議席を減らした。同時に与党として連立を組んでいた公明党も大敗し、獲得議席は解散前より10少ない21となった。とりわけ小選挙区では全敗に終わり、太田昭宏代表ら幹部が責任を取って辞任する。
民主党の圧勝は、有権者が自公連立政権に「ノー」を突き付けたのと同じ意味がある。この結果は、小政党が連立政権に参加する際の教訓をあらためて教えている。
行き過ぎた構造改革が招いた生活格差の拡大や医療・年金問題への国民の不安。首相の座をたらい回しにした自民党に対する不満。「生活者の党」を自任する公明党がチェック役を十分果たしていたら、与党への失望はここまでではなかったかもしれない。
10年に及ぶ連立で、自民党とのなれ合いが生まれていなかったか。与党慣れが、政権運営の緩みを許すことにつながったのではないか。
なぜ、連立に参加したのか。小政党がこの原点を絶えず確認していなければ、政権を守るだけの存在となり、与党であることが目的化したかのように受け取られる恐れがある。その場合に支払うべき代償は小さくないことを肝に銘じなければならない。
15年前、自社さ連立政権を組んだ社会党は、日米安保堅持、自衛隊合憲の現実路線に転換した。主張があいまいになったことで党勢は衰退した。この歴史を忘れてはいけない。
衆院で圧倒的多数を占めることになった民主党は、参院では過半数に足りない。政権の安定運営に向けて、是が非でも連立にこぎ着けたいところだろう。しかし、「連立ありき」に陥っては自民党と変わらなくなる。
多様な意見を反映し、国民の声がしっかり届く政権をつくる。今回の連立協議ではそうした気概を持ち、粘り強く話し合いを続けてほしい。
連立に小政党が加わる意義とは本来はこういうものなんでしょうね。現実を見る限りでは何とも浮世離れした話ですが。だいたい大敗を喫した後も前代表自らこんな調子では「チェック役」などできるはずもなく。
自公連立「埋没した」「らしさ発揮」 公明役員会が紛糾(朝日新聞2009/9/8)
http://www.asahi.com/politics/update/0908/TKY200909070411.html
今後のことについて想像するならば、社民党にしても15年前の教訓を、そもそも教訓と認識しているのかさえはなはだ怪しいところですし、当の民主党は「比例中心だと第3党が主導権を持ち、かえって民意がゆがめられる」と言っているわけですからね。「小政党が加わる意義」なんて真っ向から否定しているわけで、早晩参議院で過半数取れば「民意の歪み」は必要なしとなるのが自然の流れでしょう。
好きで集めているわけじゃありませんが、こうも悪い材料ばかりが揃うとこの社説のような希望的観測にはもはや絶望的な限界がありますね。むしろ連立政権外の小政党の意義について語った方が意味がありそうな気がします。

