2004年08月16日

真の平和主義なんだそうです

私の「護憲」か「改憲」かお迷いのあなたにという記事に対してトラックバックいただきました。

「真の『平和主義』とはなんだろうか」と題した記事、とても面白かったので私なりの感想(ツッコミも含む)を述べながらご紹介させていただきます。

>日本にはエセ平和主義者が多くいます。
>彼らは実のところ平和主義者ではありません。
>エセ平和主義者です。

あまり細かいことはいいたくないですが
(主旨)エセ平和主義者-->平和主義者ではない-->それはエセ平和主義者
あまり意味のある文章ではありません。二度手間。

>彼らは
>「憲法9条を守れば平和主義」
>とわめき散らします。
>アホと言うしかありません。

人の話あまりまともに聞いてませんね、皆さんわめいてませんよ。まったくもう。ま、いいや、もう少し先をお聞きしましょう。

>こういうアホがいるから、
>「無原則であっても自衛隊を海外に出せば一人前」
>あるいは
>「内容を問わず憲法9条を改正すれば一人前」
>という馬鹿が生まれました。
>アホが馬鹿を生む。馬鹿がアホを生む。最悪なスパイラルです。

「アホだ馬鹿だ」とあまり賢い方という印象は受けませんが、これほどの自信をもっておられるところを見ると余程すばらしい自説をお持ちのことと思います。期待を持ってお話伺うとしましょう。

>以下は小室直樹先生の「新戦争論」からの引用です。

で、いきなり引用ですか(--;;
左はアホ、右は馬鹿、バランスの取れた私は賢いとおっしゃりたいのでしょうが、引用しているそのセンセーはおもいっきり右だったりして。

>真の平和主義の意義がよくわかります。

この時点で期待度40%ほど削がれてますが、気を取り直して拝聴しましょう。

ここから引用の引用(小室センセーのお話〜と言っても音楽夜話じゃないです)---------------

>>真の平和を願う者のなすべきことは何か。
>>@まず、戦争の文明史的本質を洞察することである。ポイントは二つある。
>>(T)戦争とは国際紛争解決の手段である。
>>(U)戦争以上に合理的で実効的な紛争解決の手段を創造しない限り、戦争はなくならない。

ポイントとのことですが、この時点で認識が違いすぎます。
(I)戦争は多くの場合国際紛争解決の手段とはなり得ないと思っております。
直近のイラクの例を見ても状況は悪くなるばかり、泥沼化の様相を呈しています。ましてや査察団の意志を無視したアメリカの先制攻撃がその始まりとなっており、その先制攻撃の大義名分さえも既に大嘘だったことがバレております。国際紛争解決の手段どころか「戦争を起すことそのもの」が目的としか思えないものです。これはイラクに限ったことではありません。
(II)紛争解決は戦争を起そうとする「大義名分」を作り出す理由のよりどころに過ぎないと思っております。
「戦争を起すことに意味がある」それは何かに目を向けなければ戦争はなくなりません。臭いにおいは元から断たなきゃダメ。
私ならこの文章「戦争以上に合理的で実効的な権益収奪の手段を創造しない限り、戦争はなくならない」と表現します。

>>Aしかし、現在、そのような一段と次元の高い国際紛争解決の新メカニズムは、萌芽すら現れていない。
>>具体的な方向すらまだ発見されていない。国際社会は五里霧中である。

前提となるポイントが明らかにズレているので、何とも言いようがないのですが、しかし、ここで言われていることは、「萌芽すら現れていない」「方向すら発見されていない」「五里霧中である」と全く何もわかんない最悪の状況です。何一つ明確な話はありません。

>>だが、具体的な努力目標もないと言うことではない。
>>方向はわからなくとも、少なくとも準備作業の何たるかは明らかである。

ところが、具体的な努力目標はあるんだそうです。あれほど「何もわからないし、五里霧中」なのに、準備作業の何たるかは「明らか」って一体どういう思考回路なんでしょうか。天才が考えることは常人(いや凡人)にはわかりません。

>>それは、
>>(T)長期的には、国際法の成熟を目指して、複雑きわまる組織的努力を続けることである。

意味不明。「複雑きわまる組織的努力」って一体何でしょか。

>>その一環をして戦争に関する法の開発がある。しかし具体的な方向が定まらないので、当面はやみくもの努力以外にやりようがない。要するに試行錯誤の段階である。

あ、「戦争法」を作れということですか。しかし、ここでも「具体的な方向が定まらない」ので「当面はやみくも!の努力以外にやりようがない」と無責任極まりない暴言としか思えません。論理もへったくれもありません。試行錯誤で戦争法作られては堪りません。

>>(U)短期的には、これを平行して、現行の国際法の枠内で、できる限り具体的に戦争の勃発を減少させる努力を続けることである。ただし、これを戦争廃絶の努力と錯覚してはいけない。

戦争の勃発を減少させる努力を続ける・・・聞こえはいいですが、戦争を必要悪としてこれからも営々と続けて行きたい(自分たちと関係のないところで)と聞こえてしまいます。「戦争廃絶の努力と錯覚してはいけない」というのはその念押しですか。
端的にいって戦争勃発を減少させる努力は「アメリカに対して戦争回避への提案を行うこと、反戦の世論を高めること」が現段階では最も有効だと思っております。

>>B前項のような努力を続けてゆく過程で、ひょっとしたら、戦争以上に合理的で実効的な国際紛争解決のメカニズムについて、おぼろげながらヒントが得られるかもしれない。これは祈りにも似た悲願である。

「おぼろげながらヒントが得られるかもしれない」と、とてつもなく楽観的かと思えば、「祈りにも似た悲願」と、神にもすがる悲観論、一体何なんですか

>>Cその間、現実の戦争の可能性に対しては、物心両面で十分備えがなくてはいけない。
>>このことは、平和への努力、平和への祈りと矛盾することではない。
>>むしろ、そうしないことが、結果として平和主義と矛盾するのである。

戦争に代わる紛争解決の実効的手段を提示できない限り、エセ平和主義・・・というわけですね。
「代替案示せなければ批判はするな」と同じ論法です。
しかし、何度も言いますがスタートの論点違うので、この指摘はまったくの言いがかりとしか言いようがありません。

>>以上が真の平和主義の核心である。
>>まことに、新しい制度の創造には、それに相応した基礎的な法秩序の成熟が前提となる。
>>それを達成するまでは、これと平行して現実的に対応することが不可欠である。
>>それが、文明の鉄則である。

そもそも、最初のポイントといわれる部分の認識が違いすぎますので、アレなんですが、百歩譲って認識が同じと仮定して考えても、その後の話は全くもって具体性、論理性に欠き、抽象論、楽観論、悲観論に終始(わけがわかりません)しております。
あなたが言われるところのエセ平和主義といわれる方々は、少なくともここで論じられているより遥かに具体的な形で平和に向けての活動をされていますよ。

引用の引用終わり----------------------------------------------------------

>まさに至言である。
>アホと馬鹿は、この小室先生の文章を百万回熟読するべきである。

小室氏の著作は読んだことありませんので、この引用文の真意は不明ですが、この部分を読む限り、まさにタワゴトです。
ご心酔なさるのは勝手ですが、現政府が聞いたら泣いて喜ぶような話を、百万回も熟読すべき・・・なんて勘弁してください。
ま、お偉いセンセーなんで、しがないサラリーマンがとやかく言うのは憚られますが、私はこんな無責任な文章はこのブログでも書きません。

最初の問いに戻りましょう。
真の平和を願う者のなすべきことは何か。
>まず、戦争の文明史的本質を洞察することである。
いいえ、平和とは何かをもう一度問い直すことでしょう。一体どんな、そして誰のための平和か。
posted by PPFV at 17:34| Comment(32) | TrackBack(0) | 不定期日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
PPFV様

うめチキと申します。

トラックバックとコメントをいただいたので、早速記事を拝見させていただきました。

僕は「戦争は国際紛争解決の最終手段」という言い方は好みません。
建前はそうでも、実態はPPFVさんの仰るように「戦争をやりたい輩」がいて、そいつらが戦争を起こすのだと思っています。
政治には建前が必要なのかもしれませんが、もう少し戦争の現実を見据えた上で改憲を議論していただきたいといつも思っています。
記事の内容には賛成します。

ただ、初対面で失礼なのは承知であえて苦言を呈させていただきます。

PPFVさんの記事を見ていて思ったのですが、僕とPPFVさんは、asatte_no_houkouさんに喧嘩を売られたのでしょうか(今頃気づくなと言われるかもしれませんね)?
文体が感情的になっているところを見ると、少なくともPPFVさんはそう解釈されたように思います。
実際僕も記事を読んだときはカチンときましたが、そこで感情的になってしまっては、喧嘩を売ってきた相手と自分が同じレベルだと認めたことになってしまうような気がします。
それに、感情的になった時点で『議論』は終わりです。
あとは批判・非難の応酬という無益な結末が待っているだけです。
僕は議論は好きですが、そういう類の言い合いは好みません。
お気を悪くされたら謝りますが、ぜひご自重いただき、冷静に対応してくださいますようお願いします。

前述したように、PPFVさんの主張自体には賛成です。
余計なお世話と思われるかもしれませんが、ご一考ください。

長々と失礼しました。
Posted by うめチキ at 2004年08月16日 18:45
こんばんは。通りすがりの者ですが、気になる記事だったのでコメントさせていただきます。

引用の引用の引用になりますが。

>>だが、具体的な努力目標もないと言うことではない。
>>方向はわからなくとも、少なくとも準備作業の何たるかは明らかである。


この小室直樹という人、国連で長年行われてきた軍縮会議や各種の平和維持協定などの努力、NGO活動、国連の平和維持活動、多国間交渉(いま東アジアで六者協議が進行真っ最中なのに)とかの「具体的な努力目標」を何も知らないで、後に続くような意味をなさない文章を書いているのでしょうか。例え十分に昨日していないにしても、どれの活動もこの人の文章の一千倍は具体的な努力だよ…………。
この小室直樹という人は経済学の分野では非常に高名な方のようですが、国際政治に関する認識はこの引用を見る限り駄目駄目?………な感じがします。

ちなみに「戦争は政治の延長」と言ったのは有名な「戦争論」を書いたクラウゼヴィッツという人らしいですが(読んでいないので分からず)、私としては姜尚中さんが最近しょっちゅう言っている、「政治は戦争の延長である」(だったかな?これも確証なし)という言葉の方がリアリティを持って感じられます。
Posted by 柳学洙 at 2004年08月16日 20:38
うめチキさん、早速のコメントありがとうございます。
また、ご忠告ありがとうございます。

ただ、多少誤解もありそうなので少し説明させてください。

こういったTBはたびたびいただきますので、改めて喧嘩売られたなどとは思っていません。カチンと来ないといえば嘘になりますが、決して感情的になるということもありません。通常は無視するだけです。
特に今回TBいただいたような刺激的な記事は、経験的に議論の無駄になることが多かったので極力避けたいところでした。これは今までたびたび申し上げていることで、感情的な議論に時間を費やすほど暇ではありません。

ですから無視していました。そこで今回、この記事を書こうと思ったのは他ならぬ、うめキチさんの先方でのコメント

>記事の内容は、自分のことが馬鹿とかアホとか言われているのを差し引いても納得できるものです。

を拝見したからです。
TBやコメントは極力削除したくないという思いはありますので、私のブログから辿って、たまたまこの記事を見られる方もいるでしょう。それで「納得」されるのは私の本意ではありません。私は断じて「納得」できませんので、私なりの意見を「私のブログ」で表明させていただきました。それだけ危機感を持っております。ですので、asatte_no_houkouさんにはあえてTBしておりません。あくまでこの記事をごらんになるであろう方々への意見表明であり、asatte_no_houkouさんへの意見表明ではありませんので。
「言い合い」ならば先方にコメントすれば済むでしょうが、私もそういう類の言い合いは好みませんし、先方のブログでの意見表明は尊重しますので、それに対し否定的なコメントはしない主義です。
うめチキさんが感情的と受け取られた部分は記事を面白くするための脚色とご理解ください。本題である部分については茶化すことなくきちんと書いているつもりです。

ご理解いただければ幸いです。
Posted by PPFV at 2004年08月16日 21:48
柳学洙さん、はじめまして。コメントありがとうございます。

小室直樹という人、正直良くわからなかったのですが、今回の記事(引用文)を拝見して非常に憤りを覚えました。いただいたコメントとても参考になります。
姜尚中氏の著作も読んでみたいと思います。
Posted by PPFV at 2004年08月16日 21:53
PPFVさん、こんばんは

実は、私のところにも、複数の記事について、複数の記事へのトラックバックが送られてきました。
しかし、その記事をみると、私の記事についての紹介がないばかりか、私の記事の反論にすらなっていない(つまり関連がある、という程度)だったことから、トラックバックを削除しました。

反論を書こうかとも思ったのですが、あまりにもトラックバックが送られてきた元記事の文章が稚拙で、非論理的だったため、あほらしくなってしまっていました。

その意味で、(皮肉でもなんでもなくて)PPFVさんのこの文章を読んで、「ちゃんと反論しているなぁ」と思いました。

私にも、PPFVさんが感情的になってこの文章を書いた、とは読めませんでした。ご安心を。

小室某という人の文章には、論理的な欠陥がたくさんありますよね。
その最たるものは
>>(T)戦争とは国際紛争解決の手段である。
>>(U)戦争以上に合理的で実効的な紛争解決の手段を創造しない限り、戦争はなくならない。
の部分ですね。

TにしろUにしろ、根拠を示さず、思い込みによった議論ですからね。
この点、おっしゃるように、戦争が国際紛争の解決に寄与するかどうかは、観点によって違うのであって、自明の理ではないわけです(自明の理である、という観点があっても、もちろんかまわないわけですがね)。
またTが自明の理ではない以上、当然Uが必ずいえる、とすることも間違えているわけです。

あ〜あ、ばかばかしい。だって、こんな非論理的な文章に心酔して、たいした考えもなく、人のところに「ほら、これ読めよ」的なトラックバックを送ってくる人間って。

ね、そう思いません?
Posted by U2QMS at 2004年08月17日 00:36
PPFVさん、こんにちは。

 記事を拝見させていただきました。丁寧に反論されていて、いろいろと勉強になります。

 以前、私のところにも、この件と似たようなTBが飛んできたことがあります。小泉首相の靖国参拝を批判した記事に対してでしたが、「靖国のコトを何も知らない○○共へ」みたいな内容だったので、私が疑問に思っていることを返したところ、都合のいい部分だけ切り取って私を批判?し、こちらの問いかけには応えないという振る舞いに出られ・・・再度反論したら無反応でしたが。

 文章を書いていれば、相手にしたくない反応もでてきますが、それは放っておかないで、どのような方法でもいいからいつかどこかで触れる必要があるのかもしれません。そういう意味で、PPFVさんのこの記事は必要な作業だったのだと思いました。

 それにしても小室直樹氏って相変わらずです。よく覚えていませんが、バブル景気のころ、根拠の曖昧なことをもとに「日本は最高だ」ってのを書きまくっていたように記憶してます(まあ、あの時代はそういう評論家が多数だったということもありますが)。1、2冊著書を読んで、「もう読まなくていい」と思ったことを覚えております。最近本屋であまり見かけなかったけど、まだ「生き残っている」んですかねえ。なんとも不思議な気分です。
Posted by moony(M. H. Square.) at 2004年08月17日 01:24
感情的な罵詈雑言の連続で少し残念ですが、反論をさせていただきます。

>(I)戦争は多くの場合国際紛争解決の手段とはなり得ないと思っております。

例えば、太平洋戦争での紛争は北東アジア大陸の支配権をめぐっての争いですが、
戦争により最終的に解決しました。
ヨーロッパにおいてもナチスドイツの降伏により最終的な解決がなされました。
満州をめぐる日ソの紛争もソ連の参戦により最終的な解決が図られました。

>直近のイラクの例を見ても状況は悪くなるばかり、

この点は全く同感です。
査察団を率いるブリクス、エルバラダイ両氏は、
イラク政府の協力の不十分さを批判しながらも、態勢を強化して査察を続ける必要性を指摘していました。
元国連大量破壊兵器査察官のスコット・リッター氏も同様のことを主張していましたね。
査察を強化し、常時監視する態勢を整えるなどの方法を採るべきでした。
戦争と言うのは平和的手段がことごとく尽くされても紛争が解決しない場合になされる最終的な紛争解決手段です。
イラク戦争は残念ながらそうではありませんでした。

とりあえずこんなところでしょうか。
Posted by つぶれ大福 at 2004年08月17日 03:00
>柳学洙さん
>この人の文章の一千倍は具体的な努力だよ

この文章は昭和56年に書かれたものですので、
それ以降に行われた各種の努力には配慮がなされていないのだと思いますよ。
仰るとおり、多くの方々が努力をされています。その努力が報われる日が早く来て欲しいです。

>PPFVさん
>TにしろUにしろ、根拠を示さず、思い込みによった議論ですからね。

この文章は、氏の主張を要約したものですので、根拠が不十分なのは致し方ないです。

>moony(M. H. Square.)さん
>「日本は最高だ」ってのを書きまくっていたように記憶してます

これはちょっとありえないでしょう。
なんてったって日本は「病膏肓に至」っていると主張している人ですから。
例えば、バブルの絶頂期の87年には『大国・日本の崩壊』 という本を出されています。
Posted by つぶれ大福(asatte_no_houkou) at 2004年08月17日 03:08
PPFV様

うめチキです。

昨日は失礼を承知でコメントを書かせていただきました(すいませんでした)。
僕のコメントが引き金だったとは、本当に申し訳ありません。

僕の信念として、相手の主張はできるだけ尊重して議論に臨もうということがあるので、あのようなコメントになりました。
馬鹿と罵られたら、まず相手の気持ちになって自分を省みるという作業をして、納得できるものなら納得します。
そういう意味での納得です。
(だからといってそれを認めたわけではありませんが)

それにしても申し訳ないことをしました。
重ね重ねお詫びいたします。
Posted by うめチキ at 2004年08月17日 09:54
つぶれ大福さん
>この文章は昭和56年に書かれたものですので、

と、いうと1980年代ですね。核拡散を阻止するためのNPTは(例えそれがどれほど欺瞞的であったとしても)、1970年代にはすでに発効しています。その他にも普遍的な人権と世界平和を歌いあげた「世界人権宣言」に法的拘束力と実効性を持たせるための「国際人権規約」は1966年に国連が採択しています(日本は1979年に批准)。
そういった各種の努力は小室氏がこの文章を書く(昭和56年の)十年も前から方々で世界的に行われていたわけで、つぶれ大福さんの指摘は、そういった平和維持運動に配慮せずこのような文章を書いた小室氏に対する有効な弁護にはなっていないと思います。

あと、つぶれ大福さんは
>戦争と言うのは平和的手段がことごとく尽くされても紛争が解決しない場合になされる最終的な紛争解決手段です。

つまり戦争はあらゆる合理的かつ平和的な手段が尽くされたその後に、どうしようもなくどん詰まりになって他にやりようがないからするしかない、最終的な紛争解決手段ということですか。
それってとても非合理で非生産的で望ましくない解決手段なわけですから、どうあっても「合理的な紛争解決手段」ではないでしょう。その前に山という合理的な手段が試されているんだから。
なるほど、それが歴史的には「多くの場合、紛争の解決手段になった」としても、だからといって合理的で望ましい手段だったとは限らないわけです。
むしろそのような非合理な手段を取り続けてきた過去の歴史を批判的に見た上で、戦争をしないですむ合理的かつ平和的な紛争解決手段を見つけださなきゃいけないという考えを、つぶれ大福さんのコメントから自分はごく自然に考えつきました。

しかもつぶれ大福さんは、
>戦争と言うのは平和的手段がことごとく尽くされても紛争が解決しない場合になされる最終的な紛争解決手段です。
イラク戦争は残念ながらそうではありませんでした。

と、イラク戦争にはもっと平和的で合理的な解決手段が尽くされるべきだったと思っているようですから、こうなってくると自分にはつぶれ大福さんとPPFVさんの間にほとんど意見の相違があるようには見えません。

だってつぶれ大福さんのコメントからは、上述したように「戦争は非合理的で望ましくない最終的な解決手段だから、過去を反省してもっと合理的で平和的な解決手段を見つけだすべきだ」という考えが導き出されたし、イラク戦争はそういった合理的で平和的な解決手段がじゅうぶんに尽くされなかったと言っているのだから。

これはもう平和的な紛争解決手段を希望するPPFVさん(ただ、PPFVさんがそう望んでいると考えるのは、自分の勝手な理解です)とどこに意見の相違があるのかほとんど分かりません。

しかもつぶれ大福さんは駄目押しに、
>仰るとおり、多くの方々が努力をされています。その努力が報われる日が早く来て欲しいです。

とすらコメントしています。
なんだか自分には、これでこの議論はじゅうぶん解決済みではないかという気がしました。

追伸:PPFVさん。

通りすがりのくせに、長々とした書き込みを横やりのような形で書き連ねて申し訳ありません。
冗長で非論理的な文章になってしまったと、我ながら反省しています。これ以降は、この問題に関してはコメントを控えようと思います。
Posted by 柳学洙 at 2004年08月17日 11:17
つぶれ大福さん、こんにちは。

>>「日本は最高だ」ってのを書きまくっていたように記憶してます

>これはちょっとありえないでしょう。
>なんてったって日本は「病膏肓に至」っていると主張>している人ですから。
>例えば、バブルの絶頂期の87年には『大国・日本の>崩壊』 という本を出されています。

ちょっと調べてみましたがどうやらそのようですね。
当時のエコノミストの論評のイメージでくくってしまっていたようです。この点について文章は、撤回させていただきます。失礼しました。

PPFVさん、このような事でこの場をお借りしまして失礼しました。
Posted by moony(M. H. Square.) at 2004年08月17日 13:20
この記事に関連して

「平和は必要条件」
http://u2qms.txt-nifty.com/blog/2004/08/post_19.html

を書きました。トラックバックは送りませんが、よかったらお読みください。

そう、平和は十分条件ではなく必要条件なのだと思います。
平和な状態が交渉のスタートにあるのだし、正常な交渉の必要条件です。そこに戦争を入れるというのは、まるで矛盾しています。戦争した時点で、負けたどちらかが言いなりにならざるをえなくなるのですから。
そんなものは、正常な交渉ではありません。
もちろん、平和は最低条件ですから、そのほかの条件も交渉の成立には必要です、いうまでもないことです。

「平和のための戦争」なんていうのは、矛盾そのものですよね。
Posted by U2QMS at 2004年08月18日 01:14
柳学洙さん、moony(M. H. Square.)さん
丁寧なお返事をいただきましてありがとうございます。

>そういった平和維持運動に配慮せずこのような文章を書いた

別にこれらの運動に配慮せずに書いたわけではないと思いますよ。配慮せずに書いたと読めますかね?
少なくとも昭和56年の段階では、一段と次元の高い国際紛争解決の新メカニズムの
「萌芽すら現れていな」かったのは事実ですし、「具体的な方向すらまだ発見されていな」かったのも事実だと思います。どうでしょうか?
もしよろしければ私のブログにてお返事をいただけると嬉しいです。いろいろと教えて下さい。

どうやらPPFVさんからはお返事をいただけないみたいですね・・・
PPFVさんは「憲法9条を守れば平和主義」「アホと言うしかありません。」の箇所を読んでお怒りになったのだと思いますが、別にこれはPPFVさんのことを言っているのではありません。
特定の誰かを指して言っているのではありません。あくまで一般論です。
私はPPFVさんがどういうお考えで、どういう活動をされているのかよく知りませんし。
私は関西人ですので、ちょっとしたツッコミのつもで「アホ」とか「馬鹿」と言う言葉を安易に使用してしまいました。
気分を害されたのであればお詫びいたします。申し訳ありません。
Posted by つぶれ大福(asatte_no_houkou) at 2004年08月18日 01:25
U2QMSさん、moonyさん、つぶれ大福さん、うめチキさん、柳学洙さん
皆様色々コメントいただきまことにありがとうございます。

本日多忙のため先ほど帰宅いたしました。
コメントお返しすることが出来ずまことに失礼しました。
改めてコメントさせていただくつもりですので宜しくお願いします。

つぶれ大福さん
おいでいただきありがとうございます。
最初の方の私のコメントにも書きましたが、「アホ、馬鹿」については別に怒っておりません。あくまで引用された文章について「納得できない」と言うのが私の意見です。
まあ、細かなネチケットとかは妙な自主規制みたいであまり好きではありませんし、ある程度自由な発言あっていいと思います。ただあくまで私見ですが、こういう場で「アホ、馬鹿」を使うことはせっかくの記事の説得力を殺いでしまうことになるのではと思っています。
それでも使われるのであれば、
>感情的な罵詈雑言の連続で少し残念ですが
というようなことはおっしゃるべきではありません。
ちなみに私も関西は長かったので(家族で私以外は皆関西生まれです)、「アホ」には免疫ございます(笑)。
柳学洙さんご指摘にありましたし、別のブログでお話しした時にも感じたことですが、確かにつぶれ大福さんとは共通認識の部分も多々ありそうに思っています。

また改めてコメントいたします。
Posted by PPFV at 2004年08月18日 02:25
PPFV様、皆様

うめチキです。

結局馬鹿とかアホとか言う発言を一番感情的に捉えていたのは自分だったようで、議論の場を変な雰囲気にしてしまってすいませんでした。

この件に関しては傍観者に戻ることにします。
ご迷惑をおかけしました。
Posted by うめチキ at 2004年08月18日 10:12
うめチキさん、こんにちは。

>僕の信念として、相手の主張はできるだけ尊重して議論に臨もうということがあるので、あのようなコメントになりました。

との姿勢は見習うべきものがあると思っておりますし、
当初のご忠告も真摯に受け止めております。
お詫びをしていただく必要は全くございません。

今後とも、お立ち寄りいただけると嬉しいです。
Posted by PPFV at 2004年08月18日 12:28
つぶれ大福さん、遅ればせながらお答えできていなかった点について。

>>(I)戦争は多くの場合国際紛争解決の手段とはなり得ないと思っております。
>例えば、太平洋戦争での紛争は北東アジア大陸の支配権をめぐっての争いですが、
>戦争により最終的に解決しました。
>ヨーロッパにおいてもナチスドイツの降伏により最終的な解決がなされました。
>満州をめぐる日ソの紛争もソ連の参戦により最終的な解決が図られました。

「戦争が紛争解決の手段になった」とする根拠としては甚だ不適切かと思います。
明らかな戦争状態の終結時に「戦争」が関与するのは当然のことで、それを以って
紛争解決の手段とは言えません。それは単に武力により戦争に勝った、あるいは
負けたというだけの話です。
その論理でいくと、原爆は最も有効かつ経済的な紛争解決の手段だったということ
も言えてしまいます。
むしろ戦争は紛争勃発あるいは紛争を明らかな戦争状態にする手段であるという
のが私の考えです。武力による抑止力を以って平和を維持すること、それは一時的
にはありうるかもしれません。しかし、往々にして戦争はちょっとした対立点を端緒と
して、ある意図を以って引き起こされることが多いと考えます。
紛争解決でも何でもなくて「戦争そのものをすること自体に意味がある社会のメカニ
ズム」に目を向けなければならないのではないでしょうか。日本もそのメカニズムに
組み込まれようとしていると現在の状況を見ています。
戦争は絶対避けなければならないことだと思っています。
Posted by PPFV at 2004年08月19日 21:17
柳学洙さん、こんにちは。

>これはもう平和的な紛争解決手段を希望するPPFVさん(ただ、PPFVさんがそう望んでいると
>考えるのは、自分の勝手な理解です)

全くご推察の通りです。

>追伸:PPFVさん。
>通りすがりのくせに、長々とした書き込みを横やりのような形で書き連ねて申し訳ありません。
>冗長で非論理的な文章になってしまったと、我ながら反省しています。これ以降は、この問題に関してはコメントを控えようと思います。

とんでもありません。大変参考になるお話ありがとうございました。また是非お越しいただきたいと思います。
そういえば姜尚中氏の著作は森巣博氏との共著『ナショナリズムの克服』を1年ほど前に読んでいました。
Posted by PPFV at 2004年08月19日 21:19
PPFVさん、こんにちは。
お返事ありがとうございます。

>明らかな戦争状態の終結時に「戦争」が関与するのは当然のことで、それを以って
>紛争解決の手段とは言えません。それは単に武力により戦争に勝った、あるいは
>負けたというだけの話です。

その「明らかな戦争状態」が生じた原因は、両国間に国際紛争があったからです。その国際紛争が外交により解決できない状態になった。そこで行われたのが先の大戦であったのだと考えます。

>その論理でいくと、原爆は最も有効かつ経済的な紛争解決の手段だったということ
も言えてしまいます。

私はアメリカによる原爆の投下を許すことはできません。
しかし最終的な紛争解決という観点、一点だけから見ると、原爆の投下は有効であったのだと思います。これは原爆投下を正当化しているのではありません。原爆投下の本質がそうであったと言っているのです。
ただしその後、核兵器の存在が、戦争の持つ紛争解決の合理性に疑いを投げかけることになったことは否めません。しかし外部効果の少ない局地戦には未だ紛争解決の合理性があります。

>むしろ戦争は紛争勃発あるいは紛争を明らかな戦争状態にする手段であるという
>のが私の考えです。武力による抑止力を以って平和を維持すること、それは一時的
>にはありうるかもしれません。しかし、往々にして戦争はちょっとした対立点を端緒と
>して、ある意図を以って引き起こされることが多いと考えます。

確かに、仰るとおり、戦争には(とりわけアメリカの戦争には)軍需産業を食わせるための公共事業という面があるわけですが、だからと言って戦争の本質が国際紛争を解決する最終的な手段であるという点には変わりはないと考えます。
まず前提として国際紛争があり、その最終的な解決手段として戦争が行われていると言うのが、文明史的観点から導き出される結論なのです。イラク戦争にしても前提となる国際紛争がありました。改めて言うまでもなく、それは石油利権をめぐる紛争であり、中東の覇権をめぐる紛争です。

>紛争解決でも何でもなくて「戦争そのものをすること自体に意味がある社会のメカニ
>ズム」に目を向けなければならないのではないでしょうか。日本もそのメカニズムに
>組み込まれようとしていると現在の状況を見ています。

そういったメカニズムがあるのならば解体するべきです。
おそらく軍需産業のことを仰っているのだと思います。日本は、不透明になりがちな武器ビジネスがより透明化するように国際社会に働きかけ、国連を中止として他国と一体となって規制がなされるように尽力するべきだと考えています。私は、憲法に「日本は、武器輸出規制に尽力しなければならない」旨を明記できないかと考えています。

>戦争は絶対避けなければならないことだと思っています。

私も戦争は避けなければならないと思います。
そのためには全世界の市民が英知を結集して、戦争に変わる最終的な紛争解決手段を作り出さなければならないと思います。
Posted by つぶれ大福(asatte_no_houkou) at 2004年08月21日 00:33
>>その国際紛争が外交により解決できない状態になった。

結果論です。
まだ交渉継続は可能だった、かもしれません。
ただし、歴史的事実に何をいっても「でもしか」ですがね。でも、今後のことをいえば、戦争の前には、いくらでも交渉継続は可能。なぜ戦争に踏み切るのか(いいですか、歴史的事実として踏み切った、ではないですよ)を考えてみましょう。

原爆の投下が戦勝終結に有効だった、というのも、それは結果論。
あとになったら何でもいえる、ってやつです。
実際、原爆などなくとも戦争は終わりかけていた、のですからね。これは何も素人考えじゃあありませんよ、専門家だってそういっている(*)。

あと、軍需産業を食わせることは、少なくともこの日本では、公共事業でもなんでもなく、一部の企業を食わせることだし、アメリカにおいても、実はそれは一緒。
間違いなくこの点においては、マイケルムーアの「ドキュメントリー(カッコで囲まれていることに留意)」は注目に値すべきでしょう。

それから、文明史から国際紛争の解決の最終手段が戦争って、それは見かたの問題だし、たとえ、それを皆が受け入れたからといって、じゃあ今後もそれでいかなくちゃいけない理由なんて皆無です。

そう、戦争が必要、とするひとたちの意見は、全部そう。「過去がこうだったから、将来もこうだ」ってね。

どうして?なぜ?そこに進歩や改善や、もっとよくしようっていうのはないの?というか、過去悪者がのさばったから、過去、殺人者が強かったから、過去、殺した者がちだったから、・・・じゃあ、この先もそれでいいの?

この点にだけは、絶対に答えて欲しいものですね。
「過去、戦争が有効だったから、今後も戦争が有効な根拠はなに?」

いくらでも交渉は続けられるし、いくらでも戦争をしないことはできる。にもかかわらず、過去、それをやらなかった、というだけのことをとって、「戦争は避けられない」!

ああ、アホか、といいたい。それこそ、「思考停止」。

*・・・あとね、こうやって、シロウトがものをいうと、本質論を回避して(そう、逃げるんだな、すぐに)「そんな仮定は非現実的だ」とか「知らないくせに」とかいう。
関係ないよ、そんなの。
だって、「殺し合いはいけない」っていう単純な原理を確立できなかった人たちがいまさら何を言っても、それは単に

「過去できなかった」

っていっているにすぎないから。

「どうしたらできるか」という視点に立たない限り永久に無理なのに、いつまでも「過去の経験では」って言い続ける。

結局、過去、だれもやってなかったこと(そしてそれが必要なこと)である「外交交渉を継続する」ことをやれば、戦争は避けられるのに、過去にだれもやっていなかった、ということだけをとって

・今後もできない

とか

・机上の空論だ

とか

・無理だ

とかいうのは、努力も想像力も、そして、戦争をそもそもしたくないという気持ちも、・・・ない!
Posted by U2QMS at 2004年08月21日 01:02
つけたし

戦争が紛争解決の最終手段だ

というのは、誤解ですね。だって、「戦争」というのは「紛争」の一種ですから。単に紛争の形が「戦争」に移っただけ。

たとえていえば(いいですか、たとえ話はたとえ話に過ぎませんよ*)口げんかで終わらないで、殴り合いになっただけ、ということ。

よって、紛争を「解決」などしていません。

そして、戦争が終わったとしても、戦争に勝ったほうの都合のいいようなことになるので、それは「紛争の解決」じゃなくて「紛争を、勝ったほうの都合のいい形で終わらせた」だけです。

つまり、戦争しちゃった時点で「紛争の解決をやめた」ってことです。

結局、紛争の解決には、話し合いしかないのだけど、現在は、

・じゃあ、どうやったらその話し合いがうまくいくか
・どうやったら話し合った結果を受け入れられるか
・どうやったら相手にわかってもらえるか

という技術が不十分なだけです。
そして不十分な理由は、過去、すぐに戦争で「解決」しようとしてきたから、話し合いで解決する手法の研究、探求が進んでいないからです。

だって、すぐに「だから軍事力が必要なんだよぉ」って言い張る人がでてきちゃうし、「殺されてもいいのか」って言われて「いいですよ」とは言いにくいから、そういう「脅迫」には逆らえないから、だからなんですよね。


*・・・いちいちこう書いておかないと、たとえ話のほうにひきづられてしまうひとが出てきちゃうので。
Posted by U2QMS at 2004年08月21日 03:00
つぶれ大福さん、U2QMSさん、コメントありがとうございます。

>その「明らかな戦争状態」が生じた原因は、両国間に国際紛争があったからです。その国際紛争が外交により解決できない状態になった。そこで行われたのが先の大戦であったのだと考えます。

上記の点も同意しかねますが、まずは文明史観点よりも現実起こっていることを直視しなければなりません。
つぶれ大福さんが望まれるように紛争解決のために「最終的手段として」やむなく戦争という解決手段をとった
という事例は残念ながらありません。
直近では湾岸戦争、アフニスタン、そしてイラクです。そして紛争解決したといえる状況でないことはよくご存知でしょう。
現実には、つぶれ大福さんの言われることはほとんど実証されていないのです。
さらにいえば、その戦争は多くの場合、アメリカ主導で巧妙なメディアコントロールのもと引き起こされています。
まずその引き起こされ方の不合理さを非難すべきではないのですか。

>確かに、仰るとおり、戦争には(とりわけアメリカの戦争には)軍需産業を食わせるための公共事業という面があるわけですが、だからと言って戦争の本質が国際紛争を解決する最終的な手段であるという点には変わりはないと考えます。

ええ、まさにアメリカの軍需産業は日本にとっての公共事業そのものです。とすればその経済的基盤を維持するために戦争を続けなければならないのです。国際紛争はまさにメシの種であり、紛争解決の手段であるはずがありません。

>しかし外部効果の少ない局地戦には未だ紛争解決の合理性があります。

すみません、これは言われていることが良くわかりません。

>そういったメカニズムがあるのならば解体するべきです。
>おそらく軍需産業のことを仰っているのだと思います。日本は、不透明になりがちな武器ビジネスがより透明化するように>国際社会に働きかけ、国連を中止として他国と一体となって規制がなされるように尽力するべきだと考えています。私は、>憲法に「日本は、武器輸出規制に尽力しなければならない」旨を明記できないかと考えています。

「規制に尽力」ならそれは「出来る」事を意味します。明記するなら「禁止」ではないですか。

>私も戦争は避けなければならないと思います。
>そのためには全世界の市民が英知を結集して、戦争に変わる最終的な紛争解決手段を作り出さなければならないと思います。

つぶれ大福さんとは私も目的は同じですが、まずは「紛争」を「戦争を起こす理由」にしてはいけないのです。

いずれにしても国防は軍事だけでは語れません。
Posted by PPFV at 2004年08月21日 22:34
たしかU2QMSさんって私がしたトラックバックを問答無用で削除した方ですよね?
私に意見があるのなら、そもそもなぜ削除をしたのでしょうか?
甚だ疑問ですが、私はどのような方であってもご意見をいただいた以上、答えるようにしているのでお答えします。

>結果論です。
>まだ交渉継続は可能だった、かもしれません。
>ただし、歴史的事実に何をいっても「でもしか」で>すがね。でも、今後のことをいえば、戦争の前には、いくらでも交渉継続は可能。なぜ戦争に踏み切る>のか(いいですか、歴史的事実として踏み切った、>ではないですよ)を考えてみましょう。


交渉継続が可能なのに日本がアメリカに攻撃したなんてことが考えられるのでしょうか?
当時の(というか今もですが)日本とアメリカの国力の差はかなりのものがあったんですよ。

日本は、戦争なしで当時の満州や中国での利権を放棄する用意はありませんでした。つまり交渉継続不能なまでに追い詰められたということです。結果、日本は敗戦により強制的に利権を放棄させられ、日本もそれに納得しました。敗戦のあとだから完全にあきらめられたのですね。

U2QMSさんは「反戦」のお立場だから「交渉継続は可能だった」とお考えになるのでしょう。
しかし当時の客観的状況、価値観、国際社会の成熟度などから総合的に考えると「交渉継続不能」と言えたのだと思われます。


>原爆の投下が戦勝終結に有効だった、というのも、それは結果論。
>あとになったら何でもいえる、ってやつです。
>実際、原爆などなくとも戦争は終わりかけていた、のですからね。これは何も素人考えじゃあありません>よ、専門家だってそういっている(*)。


私は一度も「原爆が戦争終結に有効だった」というアメリカ側の主張を肯定していません。


>それから、文明史から国際紛争の解決の最終手段が戦争って、それは見かたの問題だし、たとえ、それを>皆が受け入れたからといって、じゃあ今後もそれで>いかなくちゃいけない理由なんて皆無です。


「今後もそれでいかなくちゃいけない」なんて私は一言も言っていません。

私が言いたいのは、他の最終的な解決手段が創造されない限り戦争は廃絶できない(多少の減少はできても)ということです。
で、平和主義者のするべきことはその解決手段の創造に尽力することだということです。


>どうして?なぜ?そこに進歩や改善や、もっとよく>しようっていうのはないの?というか、過去悪者が>のさばったから、過去、殺人者が強かったから、過>去、殺した者がちだったから、・・・じゃあ、この>先もそれでいいの?


いいわけありません。


>この点にだけは、絶対に答えて欲しいものですね。
>「過去、戦争が有効だったから、今後も戦争が有効な根拠はなに?」


何度も言ってますように、他の最終的解決手段がないからです。
でも今後、他の最終的解決手段の創造により、戦争の紛争解決手段としての合理性は失われていくでしょう。
Posted by つぶれ大福(asatte_no_houkou) at 2004年08月22日 01:50
「つけたし」についてですが、

私人間において紛争が生じたときは、通常まず話し合いが行われます。
話し合いで解決できなかった場合、次は裁判ですね。
裁判官に判決を出してもらうことになります。(判決の前に和解という手段もありますね)
裁判官は事実認定をして、それに民法などの法を適用します。で、どっちの主張が正しいのか判断をします。判決ですね。
この判決(確定判決)には拘束力があります。だから当事者はこれに文句を言えない。原告勝訴の確定判決が存在するにもかかわらず、判決に従わない場合は執行手続きに移行します。

では国際社会はどうでしょうか。
国際社会の主体は主権国家です。
国家間で紛争が生じた場合、まず国家間で交渉が行われます。
交渉が決裂した場合、次は第三国またはしかるべき国際機関による仲介、調停、仲裁がなされるでしょう。また極めて限られた範囲ですが国際裁判という手段がありえます。
「なんだ、裁判があるのじゃないか」と仰るかもしれませんが、この裁判所の下した判決の効力は、国内におけるそれのように当事者を強く拘束するものではありません。要するに、未だ国際裁判の制度は不完全なのです。(執行手続きも不完全)
となると、紛争の最終的な解決手段は現在のところ戦争しかないということになってしまいます。

私は戦争を正当化しているのではありません。
戦争の本質を説明しているのです。
まずは戦争の本質を理解しなければ、戦争の廃絶の方法を考えることができないと思います。
Posted by つぶれ大福(asatte_no_houkou) at 2004年08月22日 02:00
>直近では湾岸戦争、アフニスタン、そしてイラクです。そして紛争解決したといえる状況でないことはよくご存知でしょう。
>現実には、つぶれ大福さんの言われることはほとんど実証されていないのです。

アフニスタン、そしてイラクについては全く仰るとおりだと思います。
湾岸戦争は微妙ですが、今は争いません。

>さらにいえば、その戦争は多くの場合、アメリカ主導で巧妙なメディアコントロールのもと引き起こされています。
>まずその引き起こされ方の不合理さを非難すべきではないのですか。

この点も仰るとおりだと思います。

>ええ、まさにアメリカの軍需産業は日本にとっての公共事業そのものです。とすればその経済的基盤を維持するために戦争を続>けなければならないのです。国際紛争はまさにメシの種であり、紛争解決の手段であるはずがありません。
>つぶれ大福さんとは私も目的は同じですが、まずは「紛争」を「戦争を起こす理由」にしてはいけないのです。

U2QMSさんへのお返事において説明しましたので読んでください。
ただし「メシの種」の側面もあることは否定しません。

>「規制に尽力」ならそれは「出来る」事を意味します。明記するなら「禁止」ではないですか。

そうですね。
まず日本が武器輸出をしないようにするために「禁止」を明記するべきですね。
仰るとおりです。
「禁止」を明確化した上で、日本は規制措置の先頭に立つべきです。
Posted by つぶれ大福(asatte_no_houkou) at 2004年08月22日 02:09
>>たしかU2QMSさんって私がしたトラックバックを問答無用で削除した方ですよね?
>>私に意見があるのなら、そもそもなぜ削除をしたのでしょうか?

私への記事のリンクもなければ、私の記事に触れる場面もなければ、私の記事と直接の関係のあるトラックバックとも思えなかったからです。
要するに、(私が考える)トラックバックを受け入れる要件に反していたからです。

>>交渉継続が可能なのに日本がアメリカに攻撃したなんてことが考えられるのでしょうか?

私は「いいですか、歴史的事実として踏み切った、ではないですよ」と書きましたね。
読めませんでしたか?読み飛ばしましたか?
まさか、「日米開戦は交渉継続で戦争を回避できなかったから、今後も戦争は回避できない」とでもいいたいのでしょうか?

その後も、なんだか「過去そうだった」「このときもそうだった」という記述が羅列していますが、何の意味があるのでしょうか?だって、自分で

>>「今後もそれでいかなくちゃいけない」なんて私は一言も言っていません。

ってその後で書いてるのだから。

それから、私も、あなたが「原爆に関するアメリカの主張は正当だ」と主張していないことは知っていますよ。

でもね、その前のコメントで、あなたは

>>しかし最終的な紛争解決という観点、一点だけから見ると、原爆の投下は有効であったのだと思います。

って、書いているから、それに対して返事をしたわけです。
でもおかしいですねぇ。この文章、修飾部分をとると「最終的な紛争解決に原爆投下は有効だった」という文章と論理的におなじですからね。
だから私は「結果論」といったわけ。
それに対して

>>私は一度も「原爆が戦争終結に有効だった」というアメリカ側の主張を肯定していません。

といわれてもねぇ。だって、アメリカ側の主張の一部分(原爆投下は有効だった)とおなじだものね。
本心はこっちなのでしょ?というか、知らず知らず、こういう(アメリカ政府にいるみたいな)人たちの考え方に侵されている、のでしょ?
だから「一点」だろうが一時的だろうが「原爆を肯定」なんてしてしまうのでは?

>>私が言いたいのは、他の最終的な解決手段が創造されない限り戦争は廃絶できない(多少の減少はできても)ということです。
>>で、平和主義者のするべきことはその解決手段の創造に尽力することだということです。

前に聞いておくべきだったけど、どうして「最終的な解決手段」なんていう言葉がでてくるの?意味がないじゃない。

哲学的思考って大切だな、っていうのがよく分かりますね、こういう意見を見ると。
すこし考えてもらわなくちゃいけないことを書きます。

人生(一人の人の一生)に、最終的な解決もなにもありません。なぜなら、年をとってもいくらでも挽回できるし、あきらめることもできます。
あきらめは「解決」という字義に反する行為ですから、あきらめたとすれば「最終解決」じゃない。
挽回したとすれば、それは「解決」かもしれないけど、挽回してもまた問題がでてくるかもしれない。だから「最終解決」にはなりえない。
よって、人生の中において「問題の最終解決」などというのがありえない。常に解決を図り続けるのが人生です。
もし、最終解決があるとすれば、それは死というものですが、しかし死は解決ではなく終了ですから、当てはまりようがない。

次に、人と人で構成されている私たち人間社会に、最終的解決があるでしょうか?
これも人生とおなじで、いくらでも挽回できるし、次々に問題は起こってくる。一人の人間の中には起こりえない「紛争」も起こってきます。しかし、その都度解決するのです。
そして解決したら問題や紛争が起こる、また解決する。・・・この繰り返しです。

よって「紛争の最終解決」など、ありえないのです。
もしあるとしたら、「紛争の当事者の一方がなくなること」ですね。でも、これは、その時点で「紛争がおわった」だけであり「解決した」わけじゃありませんから、やはり「最終解決」などありえない、ということになります。

以上のような哲学的な検討を最初からしていれば、「紛争の最終解決」というような言説はでてこないでしょう。

「戦争が紛争の最終解決だ」と決定するのは、ある個人の意見としては有効です。
しかしそれが「集団の決定事項だ」とするのは、意味がありません。
なぜならだれもそんなことを決めていないし、全員がそうおもっているわけでもない。

そして、「戦争が紛争の最終解決だ」なんていう文章を肯定するから、「戦争に代わる手段が必要」などという思考に入り込んでしまう。

だから、私は「戦争が本当に必要なのか、から始めなくちゃいけない」とあちこちで書いているし、自分のブログでも書いているのです。

紛争は常に発生し、つねに交渉で解決できる、いや、解決するよう努力し続けなければならない、だから、あきらめずに、交渉を継続する・・・のです。
もちろん、「最終的な解決」なんていうものは、一件ずつの懸案にはあっても、全体として国際関係としてはありえない。
それでも「解決できない問題がたくさんあるから、戦争で解決する」という考えを、私たちはとっては成らないのです。

>>私人間において紛争が生じたときは、通常まず話し合いが行われます。
>>話し合いで解決できなかった場合、次は裁判ですね。

国際社会に警察も裁判所もないし、それ以前に、国際社会全体が受容可能な「法律」がありません。
せいぜい「国連憲章」くらいだし、「国際法」なんていくらやぶっても「裁判」にかけられても、その「やぶっている」「裁判で有罪だ」という意見を無視し続けることが可能ですからね(たしか、アメリカとかいう国はこういうことを部分的にしていたんじゃないかなぁ・・・・、いやぁ、「たしか」じゃなかった「不確か」だけど)。

つまり、国際社会の問題の解決をテーマに話すときに、個人の話をたとえ話にもってきても、ムダです。

まあ、これはあなた自身も

>>要するに、未だ国際裁判の制度は不完全なのです。(執行手続きも不完全)

と書いている通りだから異存はないでしょう。

でも、結論部分、

>>となると、紛争の最終的な解決手段は現在のところ戦争しかないということになってしまいます

が間違い。つまり、前提(条件)は正しいが、その前提に基づかない結論がきているわけ。
というか最初からこの結論をだすにはふさわしくない前提(仮説)ですね。

つまり、いいかえれば、あなたのいっていることは

「話し合いで解決もできない。裁判もできない。だからやっちまうしかなかった」

ということです(そんなこと言ってない、という前に、自分の文章の論理構造をみなおして、自分の発言の要旨を検討してください)。

本当にあなた、「平和主義者」なの?
私の認識は、もう6割がた「似非平和主義者」というやつになっていますよ。

でもって、書かれていたことは、それは「あなたが考える戦争の本質」にすぎず、私の考える本質とは異にしています。かつ、私は戦争の本質など検討する必要はないと思っています。

ただし、無駄とはいってないし、検討すれば役立つかもしれないとも思います。が、必然性はない。平和達成に戦争の本質を検討する必然性はないのです。
たとえていえば、偽札を見抜くのに、偽札の性質を学ぶ必要はなくて、真札の性質を徹底的に覚えこむだけでいい、ということです。
すなわちこのたとえ話と同様に、平和を達成するのに、戦争という「ニセモノ」の性質を学ぶ必要はなくて(学べば参考になるかもしれないが)、平和とはなにか、ということを徹底的に検討して、その状態が損なわれないように努力をすること、どうしたら損なわれるか、を学ぶこと、のほうが意味があるのです。
Posted by U2QMS at 2004年08月22日 12:07
ついでに。

つぶれ大福と名乗る方の意見の最大の間違いは、
「戦争が国際紛争の最終解決の手段だ」とするところです。

これは明確に否定されるべき文章です。

その点を先の私のコメント
Posted by U2QMS at 2004年08月21日 03:00
「つけたし」で始まる文章

に対して、なんの反論にもなっていません。

まず、その「戦争は紛争の最終解決手段だ」ということを、もう一度検討したほうがいいでしょう。
Posted by U2QMS at 2004年08月22日 18:37
U2QMSさん、こんにちは。

先のコメント、コメントにしておくにはもったいないような、明快な文章です。是非、貴ブログにてアップしていただきたいですね。

>でもって、書かれていたことは、それは「あなたが考える戦争の本質」にすぎず、私の考える本質とは異にしています。かつ、私は戦争の本質など検討する必要はないと思っています。
>ただし、無駄とはいってないし、検討すれば役立つかもしれないとも思います。が、必然性はない。平和達成に戦争の本質を検討する必然性はないのです。
>たとえていえば、偽札を見抜くのに、偽札の性質を学ぶ必要はなくて、真札の性質を徹底的に覚えこむだけでいい、ということです。
>すなわちこのたとえ話と同様に、平和を達成するのに、戦争という「ニセモノ」の性質を学ぶ必要はなくて(学べば参考になるかもしれないが)、平和とはなにか、ということを徹底的に検討して、その状態が損なわれないように努力をすること、どうしたら損なわれるか、を学ぶこと、のほうが意味があるのです。

特に、最後のこの文章。全く同感です。
私の当該記事の最後に書いた一文は、まさにこのことを言いたかったのですが、残念ながらここまで明解に表現できる文章力と論理的思考回路を持ち合わせていませんでした(汗)
Posted by PPFV at 2004年08月22日 20:01
PPFVさん

お褒めいただき、ありがとうございます。

早速、

「本物を知りたければ本物を見よ」
http://u2qms.txt-nifty.com/blog/2004/08/post_23.html

として作成しました(トラックバックも)。

>>私の当該記事の最後に書いた一文は、まさにこのことを言いたかったのですが、
>>残念ながらここまで明解に表現できる文章力と論理的思考回路を持ち合わせていませんでした(汗)

いえいえ。
いつもPPFVさんやSIERRAさんの書いてらっしゃる文章をみて「自分はここまで簡潔にかけないな」と思っているのですから。
たまたまヒットしただけです。せいぜい2割バッター。
Posted by at 2004年08月23日 00:30
>私は「いいですか、歴史的事実として踏み切った、ではないですよ」と書きましたね。

日本は、当時のギリギリの判断として、
北東アジア大陸の支配権をめぐっての紛争の解決は
戦争という手段でしかできないと考えました。
繰り返しますが、U2QMSさんは「反戦」のお立場だから「交渉継続は可能だった」と考えたいのでしょう。
無理にでも。
しかし当時の客観的状況、価値観、国際社会の成熟度などから総合的に考えると
「交渉継続不能」と言えたのだと思われます。
交渉の継続が可能であったかどうかは、当時における状況を基準にして判断しなければなりません。
当時の判断として交渉の継続は不能であった。
そこで紛争解決の最終手段として日米は戦争に突入したのです。
その結果、両国間の紛争(北東アジア大陸の支配権)は解決しました。

>その後も、なんだか「過去そうだった」「このときもそうだった」という記述が羅列していますが、何の意味があるのでしょうか?

過去の事実から戦争の本質を導き出しているのです。
戦争の本質を文明史的な観点から導き出し、
そこから戦争廃絶への方策を考えるべきです。

>でもおかしいですねぇ。この文章、修飾部分をとると「最終的な紛争解決に原爆投下は有効だった」という文章と論理的におなじですからね。

「戦争が終結すること」と「紛争が解決すること」は論理的に同じではないですよ。
次元が異なる問題です。
戦争が終結してもそれで解決にはなりません。
戦争の延長上にある、その後の交渉(条約締結)により具体的な解決となります。
もちろん全てがそうではないのでしょうが、少なくとも先の太平洋戦争ではそうでした。
仰るとおり、戦争は原爆の投下をしなくても既に終結に向かっていました。ですからアメリカの主張は支持しえません。
しかし原爆投下が紛争解決に有効だったというのは間違いではありません。
当時の日本は、原爆の投下によりアメリカの技術力の高さをまざまざと見せ付けられました。
その結果、日本はもはや北東アジア大陸の支配権を維持することはできないと判断しました。
あきらめがついたのです。
これで紛争解決です。

>以上のような哲学的な検討を最初からしていれば、「紛争の最終解決」というような言説はでてこないでしょう。

長々とありがとうございます。
哲学的思考のというものがよくわかりました。別に皮肉じゃなく。
U2QMSさんは完全に誤解されています。
戦争は「最終的解決」手段ではありません。
紛争解決の「最終的手段」です。
「最終的」という言葉は「解決」にかかるのではなく「手段」にかかるのです。
あくまで手段が最終的だということです。
つまり、平和的な解決手段がことごとく尽くされたが紛争は解決しなかった場合、戦争になってしまうということです。
最終的な手段としての戦争が行われます。
すると、紛争は解決します。
それがあなたの言う「最終的解決」となるのかはわかりません。
しかし(積極的・消極的かは状況によりますが)、紛争は解決します。

>つまり、国際社会の問題の解決をテーマに話すときに、個人の話をたとえ話にもってきても、ムダです。

無駄ではありません。
国際社会がいかに低開発段階であるかを説明するには、
国内における状況と比較するのが一番わかりやすいです。
「個人の話をたとえ話」は無駄どころか、とても有益なのです。

>でもって、書かれていたことは、それは「あなたが考える戦争の本質」にすぎず、私の考える本質とは異にしています。かつ、私は戦争の本質など検討する必要はないと思っています。
>ただし、無駄とはいってないし、検討すれば役立つかもしれないとも思います。が、必然性はない。平和達成に戦争の本質を検討する必然性はないのです。

戦争が起きれば平和ではないわけですから、
戦争が起きるための条件、不幸にして戦争が起きてしまったらどうするか、
これらについての十分な研究なくしては平和は訪れません。
戦争の文明史的な本質を徹底的に分析するべきです。
そしてそれにより得られた結論を戦争廃絶に結びつけるべきです。

>たとえていえば、偽札を見抜くのに、偽札の性質を学ぶ必要はなくて、真札の性質を徹底的に覚えこむだけでいい、ということです。

真札というのは、考え得る偽札を徹底的に分析した上で、
最新の技術を駆使して作られるものなんですよ。
平和も同様に考えるべきです。
戦争の本質を徹底的に分析したうえで、
市民の英知を結集して平和な世の中を作り出さなければなりません。

これで、私が言いたいことはだいたい言えたと思います。
これ以上、あなたと議論をしても、経験則上平行線を辿るだけになり、
無意味な時間を費やすだけになりそうなので、私のコメントは以上にさせていただきます。
失礼な発言があったかもしれませんが、その点はご容赦ください。
Posted by つぶれ大福(asatte_no_houkou) at 2004年08月23日 02:39
>PPFVさん

PPFVさん、長々と失礼しました。ご迷惑だったと思います。
PPFVさんとは、そのプロセスは違えど、「戦争廃絶」「アメリカのポチからの脱却」という点では一致しています。
お互い頑張りましょう。
Posted by つぶれ大福(asatte_no_houkou) at 2004年08月23日 02:41
私は「つぶれ大福」と言う人を論破するためにここに書いているわけでもないし、議論するために書いているのでもありません。
この人の言っていることのおかしな点を指摘することで、私とこの人以外の読者に、判断材料を与えることが私の目的です。

よって、もうコメントしない、とあっても、関係なく書くことにします。
Posted by U2QMS at 2004年08月23日 04:25
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