2004年09月24日

イラク占領ととスーダン包囲は中国囲い込みが狙い アラブ研究者の視点

[アラブの声][00051] イラク占領ととスーダン包囲は中国囲い込みが狙い アラブ研究者の視点

スーダン西部ダルフールで、アラブ系民兵による黒人住民への残虐行為が続いているとされる問題で、国連安保理は18日、スーダン政府が民兵組織の武装解除やアフリカ連合の停戦監視部隊拡大に協力しない場合、石油禁輸などの制裁措置を取ると警告する決議案を採択したが、イラク占領とスーダン包囲は、中国の囲い込みを狙いとしているとする論評を、18日付のネット紙、イスラム・オンラインが掲載した。 アラブ人の政治アナリストたちは、2003年3月に米国が主導したイラクへの戦争は、喧伝されたようにアラブ世界だけを狙いとしたものではなく、これからの敵と見なされる中国の囲い込みを目標としていると分析している。
16日に国立カイロ大学政経学部アジア地域学センターで開かれたシンポジウムでは、数人の研究者は、「北京を石油で締め上げることは、アメリカが最近スーダンに介入する最大の目的である」と指摘した。

同センターの前所長、同学部のムハンマド・サイイド・サリーム教授は、「米国は、次の闘争相手を中国だと承知しているので、全方面から包囲しようとしている。そこで米国の(軍事的)存在は、アフガニスタンやパキスタン(中国の西)、太平洋諸島、韓国(中国の南)に及んでいる」と説く。

「したがってイラクを侵略し占領したワシントンの目標は、中国包囲を完成させるために、アラビア(ペルシャ)湾岸地帯でのプレゼンス(強化)と、中国が依存しているイラク石油と湾岸の石油を支配することだ。その目的は、米国が阻止出来ないような大国に中国が成長する前に、上昇が予想される中国の平均成長率を止めることだ」

中国は米国に次ぐ石油消費国である。石油輸入量は経済成長に平行している。

サリーム教授は、「ブッシュ大統領の中国敵視観は、2000年の大統領選のキャンペーンで、中国を”戦略的競争相手”と表現したことにはっきりと現れている。一方、クリントン前大統領当局は、中国とのパートナーシップを唱えていた」と解説する。

★スーダン包囲★

同学部のアンワル・アブドルマリク教授もサリーム教授と同意見で、「米国は中国の成長を止めるために石油で締め上げたいのだ。その理由もあって、米国は、中国が多大な投資をし最大の石油輸入相手であるスーダンに介入したがっている」と分析する。

スーダンの発表によると、南部の油田から日量32万バレルの石油を産出しており、9月15日から44万バレルに増加するという。

サリーム教授は、「アメリカは中国を押さえ込もうとしているが、中国は、”平和的な上昇”政策を選択した。中国はこの標語を、”成長のための平和”と改称した。理由は、上昇という用語は米国など他国の警戒心を刺激する可能性があると感じたからだ。世界が、中国の発展は世界の利益となると中国は思わせたいのだ」と締めくくった。

エジプトの著名紙アハラームの編集長を長年務めたハサネン・ヘイカル氏は、2002年10月にエジプトの衛星テレビで述べている。「米国がイラク攻撃に固執する真因は、仮想的に対して『俺たちは強く、世界を支配している』というメッセージを伝えることだ」

この件に関してヘイカルは、9-11事件が起きる前の2001年9月1日に発行された”危険な秋”と題する米国の報告書の存在を指摘する。同報告書は「米国にとって旧ソ連はもはや競争相手ではなくなったが、中国やドイツ、日本のような将来競争相手となりうる国がある。彼らにアメリカの優越性を確認させ、将来の危険因子となることを防ぐことがアメリカの責任だ」と米当局に勧告している。

http://www.islamonline.net/Arabic/news/2004-09/18/article03.shtml
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中国は、戦争前、イラクの石油に権益を有していた。また、スーダンにも石油開発、輸入、各種プロジェクトなどに深く食い込んでいる。中国は今回の国連決議案の投票を棄権した。

アラブの声ML 齊藤力二朗
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/
posted by PPFV at 17:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 不定期日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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