以下転載。
天木直人10月22日 メディア裏読み
http://homepage3.nifty.com/amaki/pages/ns.htm
◇◆ 北朝鮮問題に暗躍する連中 ◆◇
21日のコラムで日本のゼネコンが訪朝計画をしていたという産経新聞のスクープ
の事を書いた。不思議な事にこの記事の後が続かない。何故他の新聞がこれについ
て書かないのか。それは、この事件が実は政界を巻き込んだ壮大なスキャンダルに
繋がりかねないからなのだと私は考えている。 その日の午後、大手新聞の社会部記者と雑談をしていた時、私から産経新聞のス
クープの話をしたら、その記者は「そんな事が新聞に出ていましたか」と腰を抜かさん
ばかりに驚いた。「いやあ、その記事はすっかり見落としていましたよ」と言ってその記
者が続けて話したことは衝撃的だった。
すなわちこの話は関係者の間ではかなり知られている話で、ミスターXに擬せられ
ている一人の某日本人が手配をして、かなり前から準備されていた話であるという。1
兆円規模といわれる日本の北朝鮮援助を見込んだ金儲けの話とそれを仲介するコン
サルタントのリベートが絡んだ話であると。勿論その金は日本の援助、つまり我々の
税金からくる。そしてこのような話は勿論小泉首相は承知の上なのである。
未だ安否のわからない邦人の究明について、我々はこれが小泉首相の最大の課題
であると疑わない。しかし政府とそのまわりに集まる利権集団はもはや別の動きをし
ているのだ。はやく拉致問題を片付けて日朝国交正常化を進め、援助のプロジェクト
を皆で山分けしようとしているのである。なにしろ莫大な額だ。多くの関係者が良い目
を見るのであろう。だからこそ彼らは国交正常化を急ぐのである。そしてそれは小泉
首相、外務官僚の利害とも一致する。それにしても可哀想なのは横田めぐみさん夫
妻や有本さん夫妻など子供の帰りを待ち続け政府の努力を信じてきた人たちである。
一般国民もだまされてきたようなものだ。
その記者は言う。あの拉致事件には日本にも手引きをした人間がいて、その何人か
はいまでも生きて日本に住んでいると思う。そして警察もいつでも捕まえられる状態
にあるに違いない。しかし捕まえると国民の北朝鮮に対する反感が高まり日朝国交
化の妨げになり、小泉首相の足を引っ張る事になる、だから手が出せないのだと。
知らぬが仏と言う言葉がある。この世の中には我々が全く知らされていない、従って
まったく誤解していることがおそらく山のようにあるのだろう。たとえば何故金融庁があ
そこまで執拗にUJF銀行をいじめているのか。その本当の理由は、当時まだ三和銀
行の社員であった早川元常務が、大蔵省のノーパン・シャブシャブ接待をすべて捜査
当局にしゃべってしまった為大蔵省が壊滅的な打撃を受けた。その恨みを晴らす為、
大蔵省は徹底的に合併後のUFJをいじめたのである。そしてUFJの常務になった早
川氏を追い詰めたというのである(10月22日日刊現代)。なるほどそう言われれば合
点がいく。
我々一般人は新聞やテレビで流される事と通じてしか情報をうることができない。し
かしその情報がすべてを伝えていないとしたら、あるいはメデア側が権力者におもね
って、わかっていながら真実を伝えないとすれば、我々は誤解したままで毎日を過ご
すことになる。
小泉首相の政治資金流用疑惑がここにきてやっと国会で取り上げられるようになっ
た。しかし発売中の週間フライデー11月5日号は言う。「だからいったじゃぁないか、
我々は一年以上も前から書き続けてきたではないか」と。それをわかっていながら無
視し続けてきたのは権力と癒着するお前たち大手メディアではないか」と。
ジャーナリズムの使命は事実を我々に提供することにある。我々一般市民はマス
コミにそれを求めていかなくてはならない。そして我々自身が公開情報の裏に隠され
ている本当の事を見抜かなければならない。ひとりひとりが情報入手に気を配り、そ
れをインターネットなどを通して分かち合い、そして力を合わせてこの世の不正を正し
ていくしかないのである。そう思って私はこのコラムを書いている。
http://www.amaki.info/
以前「つぶれ大福」というハンドルネームで書き込みをさせていただきましたasatte_no_houkouです。
記者クラブ制度におんぶに抱っこで、自ら調査報道をしない大手マスコミは、権力の暗部に光を当てて国民の知る権利を充足するという報道機関の使命を放棄していると言わざるを得ませんね。憤りを感じます。
とはいえ、いつもasatte_no_houkouさんのブログはいつも拝見しています。
まったく同感です。「記者クラブ制度」については「百害あって一利なし」とさえ思っています。ジャーナリズム界の談合ですね。
使命の放棄を通り越して、恣意的に隠されていることに同じく憤りを感じます。
自分自身もアンテナを張らなくてはと思いますが、マスコミの方達も平凡な主婦ですら疑いの目を持っている事を知ってほしい気がします。
いえいえ情報に疎い方とは思いませんが(笑)
マスコミでは報道されないこともネット上で得られることが数多くありますしブログなんかもそうです。
マスコミの方もうかうかしていられない、ジャーナリズムも自由化の時代なんだから(笑)
受け手の声を真摯に受け止めるべきですね。
めずらしく!?激しく納得させられる記事なのに
取り上げられている内容にみなさんの反応が
少ないことに少々淋しさを覚えます。
この北朝鮮援助を見込んだ金儲けの話は小泉総理の2回目の訪朝前から
囁かれていましたが最近では僕から見ても疑惑から確信に変わりつつあります。
特定失踪者が数百名にも及ぼうとしているのに十数名の拉致事件で
決着をつけようとする政府を容認するわけにはいきません。
この件はPPFVさんの仰るとおり厳重にウォッチが必要と考えます。
そもそもこの「国交正常化利権」をもう少し見直す必要があると思います。
この利権は田中角栄が掘り当てた金脈で中国との国交正常化に対しての
ODAから始まっております。
日本は中国様に悪い事をしたから謝罪しなければならないと称して
このODA利権を食い物にする売国議員の首を切り落とさない事には
まともな外交ができるわけがないです。
うーーん、対策としては我々有権者にも内閣不信任投票権みたいなものがほしいし
地元の利権しか考えない売国議員は国政に参加させないようにしたいですねー
なんとかできないものでしょうか?(笑)
>めずらしく!?激しく納得させられる記事なのに
いつもつまらないエントリーですみません(笑)
でも、私としてはいつもと全く同じスタンスでのエントリーなのですが、今回に限って「激しく納得される」のは北朝鮮がテーマだったからでしょうか。
いつもは政府方針擁護に熱心(に思えます)なのに(笑)
イラク問題も根っこは同じ、私としては同様に批判対象となります。
そうですか?
イラクの自衛隊派遣だけは支持していますが
年金や郵政民主化、道路改革、そして北朝鮮の対応や
憲法9条などなど不満なことだらけですよ(笑)