2005年05月20日

戦争プロパガンダ 10の法則

戦争プロパガンダ 10の法則 アンヌ・モレリ (著), Anne Morelli (著), 永田 千奈 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794211295/qid=1116563169/sr=1-3/ref=sr_1_10_3/249-0709942-7793165
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あるメーリングリストでちょっとだけ紹介されていた本。気になる本ですので備忘録として書き残しておきます。

レビュー

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東京裁判でただ1人、日本無罪論を展開したインド人のラダ・ビノード・パール判事は、パワーポリティクスの世界では「戦争は犯罪」ではないと言ったが、本書の著者アンヌ・モレリに言わせれば、戦争は犯罪どころかいつだって「正義」なのだ。

あのヒトラーだって「虐げられているドイツ民族を救う」ために、ポーランドに侵攻した。ゲーリングは1939年8月、ライン・メタルの労働者にこう言っている。「ドイツは戦争を望んではいない。たが、欧州を戦火にまきこもうとする者があれば、われわれドイツは防衛のために立ち上がるだろう」

1910年代、自国政府の戦争プロパガンダを批判し続けたイギリスの政治家、アーサー・ポンソンビー(1871-1946)によれば、イギリス政府は国民に「義憤、恐怖、憎悪を吹き込み、愛国心を煽り、多くの志願兵をかき集めるため、『嘘』をつくりあげ、広めた」。彼は労働党議員だったが、イギリスの参戦に反対して労働党を脱退、イギリスの外交政策を監視する超党派の組織を作って「戦時の嘘」(1928年出版の著書)を暴き続けた。この活動から導き出されたのが、戦争プロパガンダの基本的メカニズムを読み解く10項目の「法則」である。

一国の政府が戦争を準備するときは、まず「われわれは戦争をしたくない」「しかし敵側が一方的に戦争を望んだ」ことを国民に訴え、「敵の指導者は悪魔のような人間」であることを信じ込ませる。そして、「われわれの戦争」は領土的野心によるものでなく、「自由」と「民主主義」を守るための「聖戦」であることを、芸術家、思想家、小説家、知識人、およそ文化の担い手とされている人々を動員して、国民の脳裏に焼き付け、最後には「この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である」というファナティックな信仰心を抱かせる。

モレリは、この「衝撃的」法則を用いて、2つの大戦から湾岸戦争、NATOのコソボ爆撃、アメリカのアフガニスタン空爆までの嘘をあぶり出している。なるほど「善玉」も「悪玉」もよくぞうまい嘘を考えつくものだ、と感服するほど呆れ果て、やがてウソ寒くなる本である。(伊藤延司)

出版社/著者からの内容紹介
第一次大戦からアフガン空爆まで、われわれは政府発表やメディアにいかに騙されたか。気鋭の歴史家が戦争当事国による世論操作・正義捏造の過程を浮き彫りにする。

われわれはこうして騙された――

第一次大戦から冷戦、湾岸戦争、ユーゴ空爆、アフガン空爆まで、あらゆる戦争において共通する法則がある。それは、自国の戦闘を正当化し、世論を操作するプロパガンダの法則だ。
「今回の報復はやむをえない」
「ビンラディンは悪魔のようなやつだ」
「われわれは自由と平和を守るために戦う」
・・・・・正義はこうして作られる。

これまでに戦争当事国がメディアと結託して流した「嘘」を分析、歴史のなかでくり返されてきた情報操作の手口、正義が捏造される過程を浮き彫りにする。ブリュッセル大学で教鞭をとる気鋭の歴史学者が読み解く、戦争プロパガンダの真実。

posted by PPFV at 18:14| Comment(0) | TrackBack(1) | 不定期日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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