2005年08月01日

[朝日新聞社説]教科書採択 こんなやり方でいいのか

教科書採択 こんなやり方でいいのか(朝日新聞2005/7/30社説)
http://www.asahi.com/paper/editorial20050730.html#syasetu2

都教委、「つくる会」教科書を採択 中高一貫校向け(朝日新聞2005/7/28)
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200507280214.html

「つくる会」教科書に不利な報告 校長指示で書き換え 東京・杉並 中学教員2人が会見(しんぶん赤旗2005/7/28)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-07-28/2005072815_01_2.html

「つくる会」教科書 都教委が採択強行
“都民不在”に批判 中高一貫校と障害児学校の一部(しんぶん赤旗2005/7/29)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-07-29/2005072915_01_2.html

「茶番だ」市民ら抗議 都教委の「つくる会」教科書採択(しんぶん赤旗2005/7/29)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-07-29/2005072915_02_0.html


《参考》韓国からの抗議声明

東京都教育委員会の「つくる会」教科書採択 即刻撤回せよ!

東京都教育委員会が中高一貫校4校、特殊学校25校、2006年度の中学校教科書として
「新しい歴史をつくる会(以下、つくる会)」の扶桑社版歴史教科書を採択したという
報道に憤怒と驚愕禁じえない。

東京都教育委員会のこのような決定は、2001年、東京都の養護学校、2004年、東京都
の中高一貫校に続くものとして再び韓国国民を愚弄する行為である。東京都教育委員
会による「つくる会」教科書の選択は、公正取引法に違反する不道徳な教科書を選択
したことに等しく、同時に、隣国への配慮のためにつくった近隣諸国条項を無視する
教科書を選択したという点において、日本の民主主義を後退させる重大な行為であ
り、韓国をはじめとするアジアの市民たちにとって、日本が信頼に値しない国になっ
てしまう愚かな決定である。

過去の侵略行為を栄光と捉える人々と共に暮らさなければならないことは全人類の不
幸である、という言葉のとおり、日本の次世代がこのような教科書で学ぶことになる
ということは、日本と共存しなければならない私たちにとって、大きな不幸にほかな
らない。故に、「アジアの平和と歴史教育連帯」では、東京都教育委員会による「つ
くる会」の教科書採択決定が、韓日友好とアジアの平和を脅かす重大な挑戦であるこ
とを警告し、この決定を直ちに撤回するよう強く求める。

「アジアの平和と歴史教育連帯」は、いま、日本全域で平和を願う市民たちが取り組
んでいる「つくる会」教科書の不採択運動に積極的に参加し、アジアにおける平和と
人権、民主主義の実現を早めるために連帯の努力を一層強める決意である。

2005年7月28日
アジアの平和と歴史教育連帯
共同代表: 徐仲錫、李秀浩、李龍得、李銖日、黄〓暎

《参考》中国からの抗議声明

東京都教育委員会へ抗議する

                           中国日本史学会
                           2005年7月28日 北京

今日2005年7月28日は、東京都民にとって恥ずべき日となるであろう。東京都の青少
年教育を担う教育委員会が、扶桑社歴史教科書をなんと満場一致で採択したのであ
る。とても良識ある教育委員の皆様の選択とは思えない。私たちは強い憤りを感じて
いる。

  ご存知のように扶桑社の歴史教科書は中国侵略、中国との戦争の責任をすべて中
国側にあるというような書き方をしている。歴史事実を無視し歪曲し、戦前の帝国主
義の観点や言論をそのまま教科書の中で再現し再生産しているまさに「危ない教科
書」である。このような教科書ではとても平和で文化的な社会の創造者に子供を育て
ることができないばかりか、自国の利益のみを追求し、狭隘なナショナリズムを植え
つけるこのような歴史教育を施行することのよって、東アジアの平和が脅かされるこ
とになることを指摘しておきたい。

東京都教育委員会の採択決定は、中国をはじめ近隣諸国の大衆と日本の良心的な市民
の平和を願い、正しい歴史をし、歪曲教科書不採択の要請に対する努力を徹底して踏
みにじるものであると言わざるを得ない。世界の平和に貢献し国連安全保障理事会常
任理事国への進出を積極的に挑戦しようとしていながら、実際には、自国の子どもた
ちに戦争と侵略の歴史を美化する教育を行おうとしているでは、近隣諸国から信頼が
得られないだろう。

 私たち東アジアの平和と繁栄は先の日本軍国主義の引き起こした侵略戦争と戦っ
て、3千万人の尊い生命によって勝ち取られたものである。この中日両国民の理解と
繁栄、さらに末永い友好のために、扶桑社教科書の採用を直ちに見直し、採択しなお
すことを強く希望します。「徳不孤、必有隣」(『論語』徳は孤荷ならず、必ず隣が
ある)皆さんの勇気ある行動を期待してやまない。

posted by PPFV at 17:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 不定期日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック