他人のフンドシで相撲を取る厚顔無恥/田中康夫(ゲンダイネット2006/3/29)
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1817383/detail
これぞ、本末転倒では有りませんか。共に民営化されたイタリアも日本も、高速道路の建設費用は1km当たり約45億円です。にも拘(かかわ)らず、通行料金はイタリアの4倍にも達するのが日本なのです。ローマからミラノは、東京から神戸と同距離の560km。イタリアでは3300円に過ぎません。
ETC割引お得だと喜んでいる場合ではありませんね。もともと高いのです。そもそも自力でエッチラ走っていくより飛行機で飛んだ方が安いというのはどう考えても変です。ETC割引時間帯待ちの長距離トラック運転手のみなさん、社会問題化してしまっているようですが、いらぬ苦労を強いられますね。
「官から民」の美名の下に、「公=おおやけ」の意識無き「民=ミーイズム」が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)しています。官とは異なり、情報公開の対象から外れる「民」の方が、政治家ならぬ政事家にとっても、公僕ならぬ私僕にとっても、都合が良いのです。
なるほど。
従来の半額で建設可能となった、と高速道路の権威を自任するジャーナリストは豪語します。が、これこそは不思議な話です。半額で建設可能だなんて、「偽装」なのではありませんか。百歩譲って可能だとして、それこそ高値安定の談合が罷(まか)り通っていた証ではありませんか。護送船団記者クラブの新聞各社も、提灯記事を掲載する前に、本質を抉(えぐ)ってこそ、麻薬とは無縁の「ジャーナリスト宣言」でしょ。呵々(かか)。
まさしく。