科技庁(当時) 80年代後半に チェルノブイリ事故で世論警戒(しんぶん赤旗2011/7/20)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-07-20/2011072001_01_1.html
報告は「原子力反対運動の特徴」として、「従来」と「最近」の運動を比較します。「技術論、安全論などの理論中心↓感覚的、情緒的反対」「悲そうな使命感↓遊び感覚、お祭り気分」などと運動の変化を描いており、運動に参加する市民を見下す姿勢が反映しています。
科技庁の見立て、そうはずしているとは思いませんね。特に事故後はその傾向が顕著であると思います。更にいえば原発反対の声の中に差別的な耐え難い発言さえ横行している現状など、共産党はどう見ているのでしょう。
結局、このところの私の一連の記事は、被災者そっちのけの今の脱原発運動のありかたには賛同できないし、よって共産党の方針にも賛同できないという意見表明というだけのことなのですが、それをもって共産党支持者の分裂などと言う人もいて困惑します。賛同できるものはできる、できないものはできない、ただそれだけのことです。何度も言うように、そもそも私は共産党支持者でも共産党の構成員でもありませんので、「分裂」など言われても、むしろ共産党が迷惑するんじゃないでしょうか。
あ、それから私のことをただの天邪鬼と評した人もおいでのようで、失礼な話だとは思うのですけど、まあそれは全否定はしません。もしかして戦時中、戦争に反対した共産党も天邪鬼だったんでしょうかね。
もひとつ。3.11以降、私の考えの中で大きな変化があったことは確かです。結局、一番の発見は「原発安全神話」も嘘っぱちなら、さんざん聞かされてきた「原発恐怖神話」も嘘っぱちだったということなのですけれど。そして、そんな「神話」に振り回される人たちの苦悩に配慮できる人は、「神話」を語る人の中にはどうやらいないと言うことですね。
ちなみにセシウム藁の問題。結局、「脱原発を叫ぶ」より、また「浜岡を止める」よりもっと先にやるべきことがあったわけですが、国の無策を叩きこそすれ、そこから学ぼうという声は聞きません。
「世界的に原子力から撤退する傾向にあると誤解している人が多い」
いずれも事実ですからねぇ・・・。
福島県産の農産物等に対する風評被害なんかは、まさに脱原発派が「技術論、安全論などの理論」を全く無視して「感覚的、情緒的反対」「遊び感覚、お祭り気分」で「食べたら危険だ」とか「暫定基準値は信用できない」とか煽っている訳ですし。
中国は、今世界で最も多数の原発新設・増設計画を推進していますし。
フランス、イギリス、カナダ、ロシア、韓国、インド等はもちろん、TMI事故のあったアメリカやチェルノブイリ事故のあったウクライナでさえ、脱原発どころではありませんし。
共産党の意見が正しいと言えば「共産党支持者」だと言われるし、正しくないと言えば「分裂」だと言われるし(苦笑)
そもそも、党派なんか関係ないんですが。
さながら今回は「科技庁支持者」でしょうか。
科技庁の分析は正確だと思いますね。脱原発派も放射性物質の危険性について、これくらい冷静・正確に分析できないと太刀打ちできないと思いますけどね。