2011年10月06日

何の判断材料もないこのような発表に一体何の意味がある?

甲状腺機能:福島の子供10人に変化 NPO検診(毎日新聞2011/10/4)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111005k0000m040045000c.html

相変わらずこのような記事の垂れ流しです。さすがに「とうとうこんなことに・・・」と慌ててエントリーを立てる方も少なくなったようで何よりですが、これも誤解を解くために地道かつ冷静な論評を行う市井の医師や研究者の方々などによるところが大きいように思います。まことにありがたいことです。
ところでこの「チェルノブイリ連帯基金」の理事長である鎌田實氏は、例の「うがい薬を飲めばいい」とか「昆布・海苔を食べるのもいい」といういわゆる「デマ」の発信源とも言われている方のようで・・・。
当の鎌田氏のブログ記事は削除されているようですが、こちらのブログでそのことを取り上げられています。ありがたいことです(苦笑)。

チェルノブイリの子ども達を支援する医師・鎌田實さんのブログ(脱原発の日のブログ2011/3/15)
http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-10831091427.html

昆布やうがい薬などの安定ヨウ素の過剰摂取が甲状腺機能低下の原因になることも可能性としてはあるとの話もありますし、もしそれが原因でこのたびの記事だとすれば、それこそ悪い冗談です。
それにしても何の判断材料もない、このような発表に一体何の意味があるというのでしょうかね。検診そのものを否定するものではありませんが、少なくとも対照となるようなデータを集めるなり説得力を持つものでなければ、それはムダに不安を煽るだけです。

posted by PPFV at 00:19| パリ ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 不定期日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック