●このようなユーモアのセンスのある批判力が日本の社会に根付くことが非常に大切です。
と言われましてもねぇ。
相変わらず空疎な話を書き散らかしておいでのようで何よりです。
ユーモアのセンスがあるかないかは別にして、事実に基づかない批判は残念ながらダメです。代案なき批判がダメだとは決して思いません。的を得た批判は批判そのものが重要な意味を持ちます。しかし事実を無視した批判は百害あって一利なし、残念ながら反・脱原発な方々の批判の多くはコレにあたります。ましてやデマに基づいた批判など・・・。
今回の話は、原発再稼動を表明した野田首相を批判すべく語られているお話なのでしょうが、まあ百歩譲って「原発事故」それだけ!を見れば「察するに日本では地震と津波をこの間、法律で禁止したのかもしれない・・・?」のジョークは正しい部分もあります。しかし稼動していなければ津波が来ても安全かどうかはまた別の話ですし、リスクはそれだけではありませんので。
で、最後の一文がこれ↓
●これ以上政治の無責任を許せば、明日にでも突然、命と財産が失われることを知ったからです。
この一文、何とも唐突な印象を受けます。反・脱原発な方々には胸にストンと落ちるんでしょうか。でもこれは悲しいかな反・脱原発ファンタジーです。現実には地震・津波の直接被害によって多くの命と財産が失われました。その経験に照らせば命と財産を守るためにまずなすべきことは地震・津波対策であるはずなのですが、反・脱原発な方々からはそのような話は聞こえてきません。
「察するに反・脱原発な方々によると原発稼動しなければ地震津波は襲ってこないことになっているようです・・・」
自らの主張のために「福島」を利用していると言われる所以ではありませんか。
はたして、テレビによる緊急地震速報あるいは津波警報のおかげで命を繋いだ方々も多くおられたと思いますし、整備された道路のおかげで逃げることができた方々も少なからずおられたと思うのですけれど、「テレビがなければ電力足りる」とか「アスファルト剥がしてエアコン止めれば電気足りる」などとまじめな顔しておっしゃっている方々には一言申し上げます。
「とりあえず、どうかしていますよ」
まさしくご指摘の危うさはひしひしと感じているところで、あるいはそういった態度とともに差別的言動も平気で語られるところに正直驚きますし怒りも感じます。
古くは関東大震災や原爆投下時などの際にもデマや差別による不幸な歴史を経験していますが、あれは今と違い情報が伝わりにくかった時代のこと・・・と思いきや何のことはない、この情報社会においてさえも何ら変わることはない、いやむしろこの溢れる情報の中で差別は偏見はよりしつこく生きながらえているとさえ感じます。