http://www.tokyo-np.co.jp/00/sha/20061228/col_____sha_____003.shtml
労働時間改革は組合活動が低迷していることの裏返しだ。労働組合の推定組織率は今年六月末で18・2%と三十一年連続で低下した。連合はパート労働者を含めた組織拡大に、もっと力を入れる必要がある。
「労働組合」は「うちの会社」の繁栄を阻害するものとのデマが見事に浸透してしまって多くの人は見向きもしなくなった。はたして「労働組合」を横目で軽蔑しつつ一所懸命仕事をしてきた人たちも、残念ながらそれで「自分たちの生活」が守られはしなかった。中には命を落とす人たちもいる。長い苦難の末勝ち取った労働者の権利というものを安易にも放棄してしまった結果だ。
それでも物言わぬ多くの国民に時の権力は敏感だ。
「改革」などとんでもない、この機に乗じてさらにその権利が剥奪されようとしている。
時代は着実に逆戻りしている。
労働組合の是非はともかく、労働者のひとりひとりがこの企業のための改革の危険性に気づいてアピールしてほしいものです、団結してストを打つとか。
再就職が困難なこのご時勢、ひとりひとりが声を上げることは非常に難しいでしょう。中高年であればなおさらです。
少なくとも組合が多少なりとも正常に機能している時代であればこんな法案は話に上ることもなかったのではないでしょうか。
余談ですが、「成果主義」の幻想みたいなこともありそうな気がしますね。頑張れば認めてもらえるみたいな。残業手当なんかセコいこと言わずに実績を引っさげてデカイ報酬を勝ち取れ!みたいな。自分はそれができる!みたいな。そんな錯覚がちまたで散見されます。