しかしながら、都知事選を前に、その論調(あくまでMLの全体的な流れ)には失望を禁じえませんでした。「政党や主義主張を超えて広く情報交換をする」という立場から、極力「党派性」を排除しようという姿勢には心より賛同します。
しかしながら、そうではありませんでした。
過去から現在に渡り「過去のあやまちを反省し、二度と同じことが繰り返されないよう、反戦平和を訴えてきた」政党は共産党ではないかと私自身は思っております。もちろんMLの性格上ことさらそれを持ち上げる必要もありません。しかし、この一連の論調は「反石原」に向けて「浅野氏支持」一辺倒になってしまいました。出馬当初から「民主党の支援」があったことは暗黙の了解事でしょうし、民主党にも批判されるべきことは決して少なくはないはずです。そんな中、遠慮がちに疑問の声を上げた方もおられましたが、議論にはなりませんでした。議論がこちらのMLの本意ではないことは十分承知していますが、あまりに何事もなくひとつの方向に話しが進んでいってしまうという印象を受けました。
ひとつの象徴的な場面として、先のエントリーでのやり取りを紹介させていただいたわけですが、「ナチス誕生の共産党の役割」になぞらえて「事実上共産党が排除」されたことに大いに落胆したものです。
結局、こちらのMLの性格を考えれば、「石原」VS「何某」という明確な対立がない限り、今回のような微妙な問題を含む候補(浅野氏と吉田氏)が立っている以上、どちらにしろ明確な支持を訴えることはするべきではなかったのではないかと私は思っております。
おっしゃるとおり、他の野党と共産党とがそれぞれ独自候補で行くことが決まって以降、当MLでは浅野支持の投稿が多く、吉田支持の投稿はあまりありませんでした。もちろんMLとしての態度を決めたわけではありません(そのようなことができるはずもない)のですが。
受け継ぐMLは「歴史の歪曲を許さず、同じ過ちを繰り返させないための情報交換・意見交流の場として」利用することを前提としているMLであり、歴史修正主義の典型としての石原慎太郎を都知事選で落選させるための情報が流されるのは当然ではあるのでしょうが、それがあたかも「受け継ぐML参加者なら浅野で当然」というような雰囲気をPPFVさんが受け止められたのであれば、これは管理人として申し訳ないことです。
私は今回の都知事選において、「反石原」の立場からの野党統一を求めて活動してきたのですが、分裂が決定的になって以降は、もはや個人の投票態度の問題として、公的な場所での発言は行なわないことにしました。
いま私たちがするべきことは、浅野支持者と吉田支持者のあいだの感情的な議論ではなく、石原が三選されたことへの冷静な分析と総括であり、「次」を展望した生産的な姿勢でしょう。
今回はPPFVさんに失望を感じさせてしまいましたが、次回以降、より発展的な議論のできる場となるように努力してまいりますので、なにとぞ今後ともご支援をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
と、東京で不動産関係の仕事をしている知り合いの女性に言われました。
「ババアは死ねと言った?ふん、だから何なのよ。金にならなきゃ話にならん!」
納得。
ここが金主主義国だってことをつくづく・・・・・
管理人様自らお詫びいただくことはありません。まことに恐縮です。
あくまで今回のエントリーは「都知事選をめぐる議論」に関してのみの感想です。当初のエントリーが多少刺激的な表現になってしまった点は反省しております。
この一連の議論の流れに「過去の誤謬に学ぶ」という姿勢が多少希薄に感じられたのが私一人で、またそのことで他に心を痛めた方がいなかったことを切に願います。
貴MLの本来の趣旨には心より賛同するものですので、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
>ここが金主主義国だってことをつくづく・・・・・
ん〜確かに(笑)、それも(が)現実。私とて無関係ではないし。迂闊にもそこを忘れることがある。
ご迷惑なことなど一切ございませんのでお気遣い無用です。
「ワルプルギスの夜」、先にコメントいただいたときに調べました(笑
>小泉不純一郎総理登場以来の、このおぞましき狼籍現象が、都知事選にまで持ち込まれたのではないかという感じです。題して「左右を問わぬポピュリズムの狂宴」。根拠なき熱狂と排他主義のまん延は、ますますこの国を危うくしていきますね。「地獄への道は、善意に充ち満ちている」ワケですね。
まさに言い得て妙です。強くそのような印象を持ちます。
ご紹介の本読んでみたいと思います。