2007年01月16日

[しんぶん赤旗]事務所費問題 中川氏らの「赤旗」攻撃 やましさ物語るもの

事務所費問題 中川氏らの「赤旗」攻撃 やましさ物語るもの(しんぶん赤旗2007/1/15)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2007-01-15/2007011502_05_0.html

 これに対し松本氏は「『赤旗』さんの取材を受けた覚えはない。いわば問答無用で書くのは、ちょっと政党の機関紙で(どうか)」「白昼歩いていて、いきなり殴られた気持ちだ」などと述べました。


他紙だったら記事にするにあたり事前に「打診」があるんだろうか(爆)

 中川氏にいたっては「『赤旗』のような政党機関紙も、ほんとうにきちんとやられているのかも、この際、徹底的にやった方がいい」「機関紙をきちんと購入しているかどうかとか、公表したらどうか」などと意味不明な八つあたりにでました。

 司会者に「『赤旗』に何か不透明なところがあるのか」「何のことをいっているのか」と問われても、「とか、です」「一部いくらかける何部=何万円ということもきちっと公表したらどうか」などと支離滅裂でした。

 機関紙の収支を含めて、いちばん詳細でガラス張りの報告書を出しているのが日本共産党です。小池氏がこのことを指摘したのに対し、中川氏は何もいえませんでした。


意味不明で支離滅裂な八つ当たり(悲惨だな)せざるを得ないほどの鋭い記事は赤旗にお任せではあまりにも寂しい、この国のジャーナリズム。
読む方も読む方で「すっぱ抜きは赤旗お得意!」などとチンケなこと言ってないで、きちんと評価し応援するくらいの度量があっても良いのではないか?


posted by PPFV at 21:53| パリ ☁| Comment(0) | TrackBack(2) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[東京新聞]素通りした格差是正 御手洗ビジョン

素通りした格差是正 御手洗ビジョン(東京新聞社説2007/1/16)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sha/20070116/col_____sha_____002.shtml

 日本経済は〇二年以降四年連続してプラス成長を続けている。経団連は官から民へと成長のエンジンが切り替わったことが主因と自賛しているが、それを支えたひとつが実は人件費削減であり、その結果、非正規雇用が急増したのではなかったか。


お宅の会社の損益計算書見れば「ソレ」如実に現れてませんか(笑)
経営者にとっては安易に利益を上げられる麻薬みたいなものなのかな、短期的に見れば。はたしてそれで健全な成長が期待できるのか。
posted by PPFV at 21:02| パリ ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「反タカ派?」いやせいぜい「反ハゲタカ派」

「反タカ派」勢力結集へ 谷垣派、古賀派と連携探る(朝日新聞2007/1/15)
http://www.asahi.com/politics/update/0115/005.html

世も世なら谷垣氏、古賀氏でさえも「反タカ派」になっちまうんだねぇ。
凄まじい世の中になったもんだ。
・・・冗談じゃない。
百歩譲って「反ハゲタカ派」ということにしておいてあげる。
posted by PPFV at 20:31| パリ ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月12日

[毎日新聞]受信料義務化 公共放送の基盤が崩れる

受信料義務化 公共放送の基盤が崩れる(毎日新聞社説2007/1/12)
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20070112ddm005070041000c.html

 支払い義務化により、受信料は税金や年金保険料と同様の公的な賦課金に変質する。視聴者との契約にもとづく公共放送というNHKの主張は崩れ、国営放送ということになる。

posted by PPFV at 19:15| パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月10日

[東京新聞]非国民の精神

私たちの「美しい国へ」 <7> 非国民の精神(東京新聞特報2007/1/10)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20070110/mng_____tokuho__000.shtml

◇教訓1

 命はひとつ 人生は一回
だから 命を すてないようにネ
あわてると つい フラフラと
御国のためなのと いわれるとネ

青くなって しりごみなさい
にげなさい かくれなさい

御国はおれ達 死んだとて
ずっと後まで 残りますヨネ
失礼しましたで 終わるだけ
命の スペアは ありませんヨ

命をすてて 男になれと
言われたときには ふるえましょうヨネ
そうよ 私しゃ 女で結構
男のくさったので かまいませんよ

死んで神様と 言われるよりも
生きてバカだと 言われましょうヨネ
きれいごと ならべられた時も
この命を すてないようにネ


posted by PPFV at 17:56| パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月07日

[しんぶん赤旗]「希望の国」はだれのもの 御手洗ビジョン 財界が描く日本の「姿」

「希望の国」はだれのもの 御手洗ビジョン 財界が描く日本の「姿」(しんぶん赤旗2007/1/7)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2007-01-07/2007010703_01_0.html

ちなみにキャノンの企業理念は「強制」じゃなくて「共生」
http://web.canon.jp/about/philosophy/index.html

真のグローバル企業は、顧客、地域社会に対してはもちろん、国や地域、地球や自然に対してもよい関係をつくり、社会的な責任を全うすることが求められます。


そのとおり。
しかしながら実情は・・・

きょう‐せい【強請】
[名](スル)無理に頼むこと。また、ゆすること。ごうせい。

強請と書いて「ゆすり」とも読む。
posted by PPFV at 21:58| パリ ☁| Comment(0) | TrackBack(2) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月06日

[JCJふらっしゅ]「戦争への道」のでき方

「戦争への道」のでき方(JCJふらっしゅ2007/1/5)
http://blog.mag2.com/m/log/0000102032/108103811.html

    06年12月15日を踏まえて07年という時代を考える

                         桂  敬 一

 06年12月15日、どの新聞もこの日の参院での改正教育基本法案・防衛省昇格法案の成立を、既定の事実のように予想し、報じていた。

 納得がいかないので、午後2時半ごろ、新橋から日比谷公園、霞ヶ関を抜けて、国会周辺での反対運動はどうなっているのか、見にいった。それまで出かけられなかったので、気になっていたのだ。

 外務省脇の坂になった歩道に時季遅れの銀杏の黄葉が敷き詰められており、きれいだった。議事堂裏に回ってみると、スピーカーの声、日蓮宗独特のうちわ太鼓の音がした。参院議員会館前は座り込みの人たちや幟り旗などで、ある程度活気を感じさせたが、あの広い南北に広がる空間全体は、往事のデモの賑わいを想像させるにはほど遠い雰囲気だった。

 何枚かもらったビラの中の全国連絡会のビラが、午後6時からの緊急集会を告げていた。帰宅後、夕方のテレビのニュースで両案の成立を知った。それでもこのなりゆきには納得がいかなかった。

 その思いを反芻しながら、12月の北海道新聞のコラムを書いてみた。このようななりゆきの後、私たちは07年をどのように迎え、ぎりぎりまで外堀を埋められた憲法を守っていったらいいのだろうか。            (JCJ会員)

…  …  …  …  …  …  …  …  …  …  …  …  …

北海道新聞06年12月29日夕刊「ニュースへの視点」

 「戦争への道」のでき方
  桂 敬 一

 構造化した格差社会がこのまま「平和な社会」としてつづく限り、自分は一生その底辺から抜け出せない。これが戦争で崩壊、流動化してくれれば、水面の上に顔を出すチャンスだって生じる。

 希望はもう戦争にしかない―三十一歳のフリーターが月刊誌にこう書いているのを読んだ。ショックだった(赤木智弘「『丸山眞男』をひっぱたきたい」、朝日新聞社『論座』二〇〇七年一月号)。そして実際に戦争への道は、このような若者の期待に応えるためか、着々と敷かれだしている感じだ。

◇ 愛国心教える義務課す

 今月十五日に成立した改正教育基本法は事実上、学校に愛国心を教える義務を課した。また、旧教育基本法一〇条(教育行政)では、行政の教育に対する「不当な支配」については、全国民がその排除を正当に求めていける、とする書き方のものだった。

 ところが改正法(一六条)では、行政は責任をもって「不当な支配に服することなく、この法律及び他の法律の定めるところにより」教育が行われるように努め、そのための権限を行使する、と読める書き方に変わった。

 加えてこの場合の「不当な支配」とは、たとえば日の丸・君が代に反対してきた日教組なども該当し得るという意味のことを、伊吹文明文科相が参院教育基本法特別委員会で示唆したのだ(十一月二十二日)。

 これでは教育行政における「不当な支配」の意味は、完全に逆転することになる。

◇ 防衛「省」呆気なく実現

 恐ろしいのは教育基本法「改正」のかげで呆気なく実現した防衛省昇格法だ。 それも、この新法のかげですっと実現した自衛隊法「改正」のほうが、怖い。

 その三条(自衛隊の任務)は本来任務として「わが国の防衛」のみを示してきたが、今回三条の第二項として「周辺事態への協力」「国際平和協力活動」が新設、追加されたのだ。

 これによって、一九九一年の湾岸戦争からイラク戦争にいたる自衛隊の海外におけるすべての活動プラス・アルファが、自衛隊の本来任務とされることになった。狭義の自衛権を逸脱する戦力保持や交戦権を禁じた憲法九条二項が、そのままあるにもかかわらずだ。

 そしてもっともっと恐ろしいのが、これだけの戦後政治の重大な路線転換が図られていたのに、メディアがその問題点を、十一月十五日の衆院教育基本法特別委員会における与党単独採決後、参院での成立まで、縦横に報じ、論じてきたかというと、在京の大手メディアに接する限り、とてもそうとはいえないと感じられたことだ。

 さすがに成立後、十六日には各紙朝刊も、国会が決めたことの歴史的意味を大きく書き立てた。だが、そりゃ俗にいう喧嘩過ぎての棒千切れじゃないか―間に合ううちになんで国民に大声で注意喚起を繰り返さなかったんだと、前日の午後歩き回った国会前の寂しい光景を、あらためて思い返した。

 戦争を求める若者がいる。
 彼らの希望に沿い、世の中の流れがそっちに向かって進んでいけば、もうしょうがないのか。メディアもこれからは、その流れに乗って読者・視聴者を開拓、部数や視聴率を伸ばすしかないのか。

 本当は、その道が間違いで不幸に行き着くしかないということは、メディアこそ深刻に学んだのではなかったか。


JCJふらっしゅ
http://blog.mag2.com/m/log/0000102032/
posted by PPFV at 18:24| パリ ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月01日

[東京新聞]年のはじめに考える 新しい人間中心主義

年のはじめに考える 新しい人間中心主義(東京新聞社説2007/1/1)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sha/20070101/col_____sha_____001.shtml

 悲願の改定教育基本法を成立させた安倍政権の次なる目標が改憲ですが、そこに盛り込まれている権力拘束規範から国民の行動拘束規範への転換こそ、勝ち組世襲集団の発想に思えるのです。


あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしく。
年の初めにふさわしい社説。
posted by PPFV at 23:01| パリ ☀| Comment(4) | TrackBack(4) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月28日

[東京新聞]労働時間改革 導入する時ではない

労働時間改革 導入する時ではない(東京新聞社説2006/12/28)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sha/20061228/col_____sha_____003.shtml

 労働時間改革は組合活動が低迷していることの裏返しだ。労働組合の推定組織率は今年六月末で18・2%と三十一年連続で低下した。連合はパート労働者を含めた組織拡大に、もっと力を入れる必要がある。


「労働組合」は「うちの会社」の繁栄を阻害するものとのデマが見事に浸透してしまって多くの人は見向きもしなくなった。はたして「労働組合」を横目で軽蔑しつつ一所懸命仕事をしてきた人たちも、残念ながらそれで「自分たちの生活」が守られはしなかった。中には命を落とす人たちもいる。長い苦難の末勝ち取った労働者の権利というものを安易にも放棄してしまった結果だ。
それでも物言わぬ多くの国民に時の権力は敏感だ。
「改革」などとんでもない、この機に乗じてさらにその権利が剥奪されようとしている。
時代は着実に逆戻りしている。
posted by PPFV at 19:18| パリ 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月25日

[東京新聞]週のはじめに考える 気になる『愛国教育』

週のはじめに考える 気になる『愛国教育』(東京新聞社説2006/12/24)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sha/20061224/col_____sha_____001.shtml

 いま戦前を振り返れば、当時の国策に反対するのが最も愛国的だったという理屈も成り立ちます。各個人によるさまざまな国の愛し方を認めることが国を誤らない最良の方法です。


 本来、政治家がやるべき仕事は、国民に国を愛せよと言うことではなく、国民が愛するに値する国づくりに心血を注ぐことでしょう。

posted by PPFV at 17:46| パリ 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月22日

[しんぶん赤旗]原発タウンミーティングでも「やらせ」

「会社員」実はメーカー社長 原発タウンミーティングでも「やらせ」 吉井議員が追及(しんぶん赤旗2006/12/22)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-12-22/2006122202_02_0.html

政府の調査報告で問題なしとされた原子力タウンミーティングでも、身分を隠した原発推進側の発言が大勢を占め、露骨な世論誘導が行われていた。

posted by PPFV at 19:01| パリ | Comment(0) | TrackBack(1) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[毎日新聞]「百人斬り」訴訟:遺族の上告棄却 最高裁

「百人斬り」訴訟:遺族の上告棄却 最高裁(毎日新聞2006/12/22)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20061223k0000m040021000c.html

 1937年に中国兵の「百人斬(ぎ)り競争」をしたと報じられ、戦後に処刑された旧日本軍将校2人の遺族が「虚偽報道で名誉を傷つけられた」として、毎日新聞社と朝日新聞社、柏書房、ジャーナリストの本多勝一氏に計1200万円の損害賠償などを求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(今井功裁判長)は22日、遺族側の上告を棄却する決定を出した。請求を退けた1、2審判決が確定した。

 1、2審判決によると、東京日日新聞(現毎日新聞)は37年11〜12月、南京へ向かう途中に2人が競って中国兵を切り倒す「百人斬り」をしたと報道。本多氏は朝日新聞社や柏書房から発行した本で百人斬りに言及した。

 1、2審は「具体的内容には虚偽、誇張が含まれている可能性がないとは言えないが、競争自体を記者の創作と認めることは困難」と判断。毎日新聞社については、提訴が記事掲載から20年を超えていることから、損害賠償請求権が消滅する除斥期間を経過したと認定した。【木戸哲】

posted by PPFV at 18:37| パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[沖縄タイムス][戦後体制からの脱却]国民の期待と方向が違う

[戦後体制からの脱却]国民の期待と方向が違う(沖縄タイムス社説2006/12/22)
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20061222.html#no_1
posted by PPFV at 18:15| パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[毎日新聞]靖国神社 議論の冷めぬよう小泉参拝もう一度

靖国神社 議論の冷めぬよう小泉参拝もう一度(毎日新聞社説2006/12/22)
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20061222k0000m070188000c.html

なかなか面白い社説。
うまく乗せられた人たちも今なら冷静に考えられるのかもね。
posted by PPFV at 17:42| パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[産経新聞]政府のネット広報、大半が随意契約 5年で25億円

政府のネット広報、大半が随意契約 5年で25億円(産経新聞2006/12/19)
http://www.sankei.co.jp/seiji/seisaku/061219/ssk061219004.htm

何とも不透明で腹立たしい限りですが、そもそもなんぼ「『大規模な登録者数を想定した配信ができる』ことを理由に」とはいえ、高すぎやしませんか?
この相場でいけば10億円では大したことはできそうもない。↓

総務省予算:ウィニー対策で10億円(毎日新聞2006/12/20)
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20061222k0000m010142000c.html
posted by PPFV at 00:47| パリ ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月16日

教育基本法改悪強行採決〜社説3題

[教育基本法改正]論議なお足りず禍根残す(沖縄タイムス社説2006/12/15)
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20061215.html#no_1

教育基本法改悪案 強行採決に大義はない(しんぶん赤旗主張2006/12/15)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-12-15/2006121502_01_0.html

「禍根を残す」は杞憂だろうか 教育基本法の改正(西日本新聞社説2006/12/15)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/column/syasetu/20061215/20061215_001.shtml

posted by PPFV at 00:50| パリ 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月15日

[東京新聞]識者に聞く 教基法『改正』がもたらすものは

識者に聞く 教基法『改正』がもたらすものは(東京新聞特報2006/12/15)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20061215/mng_____tokuho__000.shtml

 教育基本法「改正」案が十四日、参院特別委で採決され、安倍政権は「最重要」と位置付けた課題の突破に向けて大きなヤマ場を越えた。十五日の参院本会議で可決・成立すれば、「教育の憲法」ともいえる同法に制定以来五十九年ぶりに手が入る。この「改正」がもたらすものは何か。あらためて識者に聞いた。

■作家 早乙女勝元氏(74)

 改正案は、「真理と平和を希求する人間の育成を期する」という前文の文章から「平和」をカットし、「真理と正義を希求し」と書き換えている。「正義」とは、イラク戦争のときにブッシュ米大統領が使ったように、権力にとって都合がいい言葉だ。「国と郷土を愛する」という愛国心の表現も、重点が「国」のほうに置かれているのは明らか。地方の農村が疲弊してつぶれている状況で「郷土」などと言われても、ご都合主義でつけられたとしか思えない。

 これでは、私ども戦争体験者が嫌というほど経験した国民学校にもなりかねず、「小国民」として教育を受けた後に来たのは、何だったのかを忘れてはならない。国民主権の憲法下で子供のために行われてきた教育が、お国のための教育に戻ってしまう。

 権力が戦争を準備するときは、まず教育から手を付ける。憲法と一体の教育基本法が変えられれば当然ながら改憲の動きが加速する。堤防の一部が切れるかどうかという危険な状況だ。防衛庁の「省」昇格法案も成立するといわれており、刻々ときな臭い状況に進んでいるのではないか。

 そもそも、うそで固めた「やらせ」のタウンミーティング(TM)で国民を誘導したのが暴挙。マンションの耐震偽装事件で摘発された元建築士ではないが、安倍首相がいささかのお金を払って済む話ではない。国民の支持を得ているという前提は崩れたのだから、廃案にして原点から考え直すべきだ。「右向け右」の時代に戻してはならない。

■安田教育研究所代表 安田 理氏(61)

 教育基本法は教育の大枠を決めるものだから、子供たちの学力に直接影響を及ぼすものではない。

 しかし気を付けなければいけないのは、教育基本法改正の背景には、教育現場に市場原理、競争原理を導入しようという人たちの動きがあることだ。経済界には、グローバル化の中で国際競争力を維持するために、能力の高い人材を得たいという思惑がある。今後、改正法に基づいて教育行政が行われるようになると、競争原理が持ち込まれていくことになろう。

 具体的には、進学実績があげられる学校には十分な予算と優秀な教員がつけられ、その結果、成績のいい生徒が一部の学校に集中していく。その学校にとってはいいかもしれないが、生徒全体の学力を底上げすることにはならない。

 経済協力開発機構(OECD)の学力調査で、日本人の学力低下が問題になっている。これはトップのレベルが下がったからではなく、中間から下のレベルが低下したことによる。これを私は「学力のルーズソックス現象」と呼んでいる。

 一部の裕福な層では、子供の教育に金をどんどんつぎ込む「過教育」が見られる一方で、生活に追われる親は子供の教育に全く関心も示さない。中流続級が薄くなり、上流と下流に両極化していったのと同様に、教育でも格差が広がりつつある。教育基本法の改正はいずれ、「学力のルーズソックス現象」、つまり学力中間層の崩壊を加速させる恐れがある。そうした事態を私は憂慮している。

■フリースクール「東京シューレ」代表 奥地圭子氏(65)

 改正案に反対する一番の理由は審議が不十分なことだ。教育の憲法みたいな法律なのに、拙速過ぎる。議員や一定の識者の話は聞いたかもしれないが、子供や親、学校の先生、私たちフリースクールの声をどれだけ聞いたのか。(やらせ質問の)タウンミーティングの問題には驚いてしまう。自分たちに都合のいい、一定の方向に持っていこうとする意図を感じる。

 私は教育基本法が公布された一九四七年に小学校に入学し、小学校の教員も経験した。現場で見てきた者として言うと、改正しても、いじめや不登校の問題は解決できない。いじめは閉鎖性やストレス度の高いところで生まれやすい。いじめ自殺も学校を休めれば避けられるが、実際は「登校圧力」が高まっている。教育基本法が悪いのではなく、法の趣旨を十分生かせて来なかったのが問題。ストレスを緩やかにし、個人を尊重する改正ならいいが、今回の法案は逆に公や国家、愛国心が強まる方向に向かっている。

 教育の目標の条文には「態度を養う」という表現がよく出てくるが、心の問題は強制されるべきではない。子供たちは「そういうふりをする二重人格の子が生まれるよ」と話している。「(改正案は)大人に『こういうふうに教育してあげるよ』と言われる感じ」と言った子もいる。

 いじめがあったら、学校に行けなくて当たり前。多様な教育をつくり出し、いろいろな個性の子が自分に合った教育を選べるようにすべきだ。改正案は将来に禍根を残す問題がある。今国会で成立させず、審議を重ねてほしい。

■教育評論家 尾木直樹氏(59)

 教育基本法改正で一番の問題は「教育の目標」が五項目にわたって掲げられていることにある。教育の目標は各学校や地域、親たちが掲げることであって、国家が決めることではあり得ない。

 その内容も「真理を求める態度を養い」とか「勤労を重んずる態度を養う」など、すべての項目で「態度を養う」と規定しているのは、さらに問題を孕(はら)んでいる。

 「態度を養う」教育がどのようなものかは東京都教委の例を見ればいい。指が三本入るまで口を開けて君が代を歌うという極端な指導をしている。日本を愛していても気が小さくて大きな口を開けて歌えない子供は、愛国心がないことにされてしまう。

 学校現場に形式的なことを要求すればどういうことになるのか。頭のいい子供ほどしたたかで、態度をつくるのが上手だから、「いい子症候群」が蔓延(まんえん)する。大きな口を開けて君が代を歌いはするが、要領がよく愛国心のない子供がこの教育基本法改正によって大量に育てられることになる。教師も子供を外形的な態度だけを見るようになるので、隠れたいじめには気も回らなくなる。

 しかも改正された教育基本法は公立小中高だけでなく、私立や大学、家庭教育、生涯教育も対象とするから、生まれてから死ぬまで逃げ場がないということにもなる。それは北朝鮮のような全体主義的な教育に行き着く。そんなことになるとは思いたくないが、改正案を文言通り解釈すると、そうならざるを得ない。

■精神科医 なだいなだ氏(77)

 教育基本法改正案では「道徳心を培う」と謳(うた)っている。道徳教育をするには見本が必要だが、改正したがっている人たちがやったのはタウンミーティングでのやらせだ。こういう人たちが推進する道徳教育が役に立つかどうかは、やらせ問題を見れば一目瞭然(りょうぜん)ではないか。

 実はこの改正問題が議論されるようになって、初めて教育基本法に目を通してみた。天野貞祐(後の文部大臣)ら保守派といわれる人たちも起草に加わっているが、憲法以上に品格のある文章だと思った。戦争に負け、日本の再生を願って右も左も一致してこういう教育にしたいという願いが込められた法律だ。今の教育が悪いのは教育基本法のせいだなどというのはとんでもない。

 そもそも法律や規則で人間をつくろうとすること自体が間違っている。「少年よ大志を抱け」で知られるクラーク博士は、札幌農学校の寮生たちが悪さをして困るので規則で縛ろうとした学校当局の方針に反対した。

 その当時の学生の中から新渡戸稲造や内村鑑三ら日本を代表する偉人が輩出されたことは忘れるべきではない。教育の場にどうしても規則が必要というなら、「紳士たれ」の一言で十分だ。

 「やらせ問題」で俸給を返上する安倍首相。集中審議で「カネで解決するのか」と突っ込まれると、「失礼じゃないか」と色をなした。しかし返上するカネはもろもろを引いて三カ月で約百万円。八回のやらせ教育改革TMにかかった費用は約八千万円。納税者は随分と損をした。失礼は、どっちだ。 (充)


見る見る気持ち悪い国家に成り下がっていく。
無関心をもってこの政権を支持した人たちも等しく苦痛を強いられることになる。
子どもの親たちは子どもを守るためにさらなる努力と工夫を強いられる。
先人の叡智である「子どもたちの憲法」が無残にも踏みにじられたこの大きな変わり目に私たちはあろうことか親として生きてしまった。

・・・・・・などとは言ってられない。
親たちは子どもたちのために怒りを回復しよう。
posted by PPFV at 19:41| パリ 🌁| Comment(0) | TrackBack(3) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[東京新聞]防衛省昇格 この先にあるものは

防衛省昇格 この先にあるものは(東京新聞社説2006/12/15)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sha/20061215/col_____sha_____002.shtml
posted by PPFV at 19:16| パリ 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[東京新聞]やらせ質問 けじめが給与返納とは

やらせ質問 けじめが給与返納とは(東京新聞社説2006/12/14)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sha/20061214/col_____sha_____002.shtml

今時、酒気帯び運転でも懲戒免職なのにね。罪と罰のバランスも2極分化しているらしい。
posted by PPFV at 19:13| パリ 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月13日

[毎日新聞]記者の目:なぜ今、愛国心

記者の目:なぜ今、愛国心=松本杏(鳥取支局)(毎日新聞2006/12/12)
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/kishanome/news/20061212ddm004070124000c.html
posted by PPFV at 21:47| パリ ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | ニュース拾読 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。