2010年11月22日

政権交代リバウンド

週のはじめに考える 閉塞感+政党不信(東京新聞社説2010/11/22)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2010112202000020.html

小沢氏について、私は決して支持するものではないが、以下の指摘についてはまったく同感である。安易な期待による政権交代ゆえ、その実態があらわになった時には想像以上のリスクを伴う。政権交代リバウンドとでもいおうか。

 「一兵卒」になって民主党政権の欠陥がよく見えるのか、元代表の小沢一郎氏が的確なコメントをしていました。自分の「政治とカネ」の話は別として。

 今月はじめ、ネット番組に出演しての発言です。大事なところを一部分、つまみ食いします。

 「(民主党政権が)失敗したらごちゃごちゃになる。民主党が駄目になっても自民党に(政権を)返そうとは国民は思っていない。(総選挙で)民主も自民も過半数を取れない。グチャグチャになって、極右極左が出てくる」

 政権交代を待ちわびていた人々の深い失望が、どうしようもない政党不信、政治不信に発展しかねない。放置すれば政党政治は凋落(ちょうらく)して極端な言動がまかり通る世になる−と警告したのです。

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2010年09月07日

いつまでも浮かれてていいのか

実にくだらなくて申し訳ないんですけども、阿修羅のこんな投稿見てるといろいろと考えさせられます。
http://www.asyura2.com/10/senkyo93/msg/795.html
とか
http://www.asyura2.com/10/senkyo93/msg/762.html
とか。

小沢氏に期待して浮かれるのも結構なんですけれども、そもそものそもそもな話、小沢氏は「国民の生活が第一」な政治家だったんでしょうかね。ある人に言わせれば、彼こそ「信念の政治家」だし決して「政局の政治家」なんかではない!ということなので、あれは決して変節ではないということなのでしょうが、私から見れば変節、いやそれを装っているとしか見えないのは気のせいでしょうか。第一あの顔に「国民の生活が第一」は似合わない。顔は関係ないか。
もともと「国民の生活が第一」で政権交代成し遂げたんだし、その期待を裏切った菅氏の叩かれぶりみて、まだそれを装うが得策と踏んだのかどうか・・・そんなことは私にはわからないですが、とりあえず、「国民の生活が第一」なんてどうにでも言い訳できるキャッチフレーズを、自分の思いたい風に解釈して期待しまうのはどうなの?と思わざるをえません。小沢氏にはそう簡単には曲げられない政治信条もあるでしょうから。

ちょっと議席を減らしただけで「ソーカツソーカツ」とうるさい人たちもたくさんおいでのようですけれど、この厳しい雇用状況はじめ種々の問題にいっこうに打開策を見出せない民主党政権を冷静に見て、この政権交代はほんとうに正しかったのか、政権交代の期待に浮かれてさんざん煽りまくった自分たちの行動は正しかったのか、政権交代より他によい選択肢はなかったのか・・・などなど、いつまでも浮かれてないでそろそろソーカツしてもよろしい頃かと思いますけれども。
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2010年09月01日

救世主オザワ

「民主党が政権とれば日本の政治は変わる」と大いに盛り上がっていた人たちにあきれつつ、いっそ民主党が政権とってしまえば「国民の生活が第一」なんて嘘っぱちなのはすぐバレるだろうと思っていたましたが、何のことはない悪いのは菅なのだからして、いよいよ救世主小沢くんの登場である・・とまたしても一部では盛り上がっているようです。
菅くん一身に民主党の泥をかぶって、これもある意味救世主です。
でもこの分だと小沢くんの化けの皮が剥がれても「やっぱり民主党はダメだ」ということにはなりそうもありませんね。さらに救世主を追い求めるのでしょうか。でもそうこうしているうちにまた民主党は本質はそのままに姿を変えるのかもしれません。
もっとも幸いにしてようやく民主党のダメさに気付いても、「みんなの党」にからめ取られているようでは目もあてられません。
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2010年06月26日

「民主と自民を議席減に」だって?鼻からそうすべきなのだ

正直、色んなところ巡回して時間を費やしたくない私には助かる〜阿修羅より

どこに投票すべきか - 民主と自民を議席減に追い込めば勝利だ(世に倦む日日)
http://www.asyura2.com/10/senkyo89/msg/256.html

一部抜粋

民主と自民の二党が消費税増税を公約に掲げ、どちらが勝っても消費税が増税されるという選挙構図になり、われわれ国民の気分は暗く重い。だが、実際には全く絶望する必要はないのだ。灯台もと暗し。幸福の青い鳥はすぐ傍にいた。われわれは簡単に勝利できる。勝利は手の届くところにある。どうなれば勝利か言おう。民主と自民の両方を負けさせればいいのである。簡単だ。


簡単だってあのね。自民党がヨレヨレになった時には革新が議席増やすのは簡単だって私も思ったんだけれども、民主党が受け皿になってしっかりと引継いでくれたわけで。なので今頃、何だかな〜という感じ。「民主と自民を議席減に」だって?鼻からそうすべきなのだ。
結局、政権交代は正しかったのかどうなのよと思うわけだが、この政権交代のチャンスを逃せば日本の政治の未来はない!最後のチャンスだぞ!などと鼻息荒い人たちはたくさんいたわけだけども、結果消費税に関しては王手飛車取りみたいなことになっちゃって。新自由主義路線を修正せざるを得なくなっていた自民党政権が仮に辛勝でもしていれば、今回のような消費税論議になってたかどうか、ていうかそもそもそんな話持ち出せたかどうか。
もう近視眼的な戦略の話なんかはどうでもいいんだけれども、こんな政権交代など何の意味もないというかろくなことはないということを早く学ばなければいけないというのに、「政権交代は正しい、悪いのは菅だ」では話にならないし、「民主党政権が旧体制の利害を代弁する政権へと変質した」なんて言い訳がましいにも程がある。ましてや「躍進できない共産党が悪いからだ」なんて逆切れもいいとこだ。
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2010年06月22日

すべては「菅くん」のせい

民主党の体たらくをここまで見せつけられて、一体どないなことになってるのかと思って覗いた「阿修羅」に以下の投稿。

主権者との契約違反を示す菅首相の深刻なぶれ (植草一秀の『知られざる真実』)
http://www.asyura2.com/10/senkyo89/msg/116.html

非は民主党にあらず。すべては「菅くん」のせいになってる模様です。総じて「阿修羅」の中も救世主「オザワ」復活の祈りに溢れてる感じで、まさにOZAWA命。ばかばかしい限りです。
マニフェスト選挙について以下のような力説ですが・・・

マニフェスト選挙で主権者国民は、マニフェストに掲げられた政権公約を政党と主権者国民との間の約束=契約とみなして投票に臨む。主権者国民はマニフェストに基づいて政権選択を行うことによって、望ましい政策運営を確実に確保することができるようになる。

主権者は国民である。政治は主権者の意思に基づいて運営されなければならない。国政選挙に際して主権者国民がマニフェストに基づいて投票を行い、主権者国民の選択のよって政権を担う政党がマニフェストに掲げた施策を確実に実行する。

こうしたプロセスを通じて、主権者国民の意思が現実の政治に反映されることになる。これがマニフェスト選挙の持つ意義である。

このプロセスが十分に意義を発揮するには、いくつかの条件が不可欠である。

以下、云々・・・


ひとつひとつまったくその通りです。ただ小難しいけどあたりまえといえばあたりまえのことですね。
しかし、そんな小難しい話より以前に私たちが吟味しなければいけないのは、「ほんまにそんなマニフェスト実行する気があんのか」であって「『国民の生活が第一』のスローガンはほんまなのか」ですよね。それは過去の実績や態度を見ればおのずと想像がつくものですし、ふつう過去の態度が180度転換することなどは良くも悪くもほぼあり得ません。
結局、この植草氏が怒るご指摘は残念ながら民主党の既定路線と考えるが自然ではないでしょうかね。
なのに・・・

主権者国民は民主党を二つに分けて、支持・不支持を決めなければならない。参院選では主権者国民に不誠実な民主党新派に厳しい主権者国民の声を届けなければならない。


ということですから。
植草氏は文中で

公約違反を繰り返す政党は「詐欺政党」として、主権者国民からやがて相手にされなくなる。


こう述べますが、当の植草氏自身はそうではないようです。
posted by PPFV at 18:38| パリ | Comment(2) | TrackBack(0) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月14日

すばらしき政権交代

民主、憲法調査会復活へ 政調組織の骨格固まる(東京新聞2010/6/13)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010061301000559.html

 民主党は13日、菅政権下で復活させる政策調査会組織の骨格を固めた。政策分野ごとの「部門会議」を設置し、複数の省庁が関与する政策に対応する「プロジェクトチーム(PT)」や中長期的な政策課題を論議する「調査会」を新設。参院選前に一部稼働させたい考えで、2007年の参院選後に廃止された憲法調査会も復活する方針だ。


危うく見逃しそうな記事。安倍氏や麻生氏のもとであればそれなりに騒ぎにもなりそうなものですが、いわゆる「左派」な方々も総じて静かなようです。左派な菅氏だから大丈夫だからとか、「国民の生活が第一」な民主党だから大丈夫だとか、ま・さ・か思われているわけじゃないでしょうが。
思えば「消費税増税」論議にしても、財政逼迫でどうのこうのなどと言ったって張本人たる自民党にそんなこと言い出せるはずもありませんが、民主党が言い出せば「増税やむなし」という世論調査の結果も出たりして、その信憑性は別にしても少なくともそのように誘導したいメディアの意志は見て取れます。
かくして政権交代で自民党にもできなかったことをやり遂げる・・・デジャヴっていうかワンパターンですね。
ちなみに、あれほど騒がれた「沖縄基地問題」も、鳩山氏退陣とともに、まるで解決でもしたかのように何も語られなくなり、再び民主党は支持率を回復するという、こんな政治を見せつけられながら、のほほんと暮らす私は実にマヌケな国民です。
posted by PPFV at 20:51| パリ ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月07日

戦略的投票行動で結果「小選挙区制」に飲み込まれるという皮肉

比例削減方針変えず=岡田民主幹事長(時事通信2009/9/7)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009090700005

 民主党の岡田克也幹事長は6日夜のNHK番組で、同党が衆院選マニフェスト(政権公約)に掲げた衆院議員の比例代表定数80削減について「比例中心だと第3党が主導権を持ち、かえって民意がゆがめられる。若干の比例を残し、ダイナミックに政権が代わる小選挙区を中心にした制度がいい」と述べ、あくまで削減を目指す考えを示した。
 比例定数の削減には、同党と連立政権に向けた協議をしている社民党が反対しているが、岡田氏は「(削減は)多くの国民の共感も得ており、簡単には変えられない」と強調した。


何と岡田氏は比例代表は民意を歪めるという。小選挙区制による民意の歪みは眼中にないようだ。「民主党に票を集中せよ」と主張した方々はどのように感じておられるだろうか。「小選挙区制」だからこそと自らに言い聞かせ、あるいは「小選挙区制」に対抗するために行われた投票行動が、結果「小選挙区制」に飲み込まれ「比例代表」さえ失ってしまい兼ねないというこの皮肉。さて小選挙区制の弊害に対抗するにはどのような投票行動が望ましいだろうか。
このブログを始めた頃、私も迷ったところではある。

『死票』を恐れない(拙ブログ2004/7/14)
http://ppfvblog.seesaa.net/article/15611324.html
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2009年08月26日

これこそ「死票」じゃね?

政権交代歓迎でも民主に不安 護憲派悩む1票(東京新聞2009/8/24)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009082402000227.html

当地では小選挙区「特徴のない自民」「靖国派の民主」「ミサイル好きの諸派」という冗談のような選択肢・・・とは昨日のコメントでも述べたとこだが、「悩む」というより選択肢を奪われたという点で「憤り」の方が大きい。

共産票が民主後押し 空白の148選挙区(東京新聞2009/8/26)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009082601000178.html

こんな世論調査結果もあるようだが、基本、いずれが政権とろうと財界主導の政治から脱却できない限り生活の改善は望み薄であるし、「自公政権続投による弊害」も「民主党政権による弊害」もほぼニアイコールと思っている私にとっては政党選択の意味は何もない。ヘタすると「民主党政権による弊害」は「大化け」する可能性すらある。悪い意味で。
したがって「ミサイル好きの諸派」は問題外としても、「特徴のない自民」「靖国派の民主」のどちらかについては許容できる範囲でよりマシな候補者を選ばざるを得ない。まことに不本意だけれども。そういう意味では「供託金没収による資金負担」という点は理解しつつも選挙区を絞り込んだ共産党の方針は残念だ。
それにしても「自民」と「民主」の選択とはね・・・いずれも許容できない「タコ」ならば「小選挙区:日本共産党」と書くしかないだろね。
人は当選の可能性の少ない候補者への投票を「死票」といい「戦略的投票を!」と言う。私にとってみればこれこそが紛れもない「死票」である。「戦略的投票」とやらの行き着く先は結果こんな有様だ。
posted by PPFV at 19:00| パリ | Comment(8) | TrackBack(0) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月24日

「マガジン9条」の不思議

マガジン9条
http://www.magazine9.jp/index.html

マガジン9条のトップページに「民主党は『憲法9条』をどう考えるのか」と題して、以下の記述がある(一部抜粋)

 そこで「民主党候補者に憲法9条を問うアンケート」を実施しました。鳩山由紀夫代表を始めとして90名以上の候補者から回答が寄せられました。これは、市民団体が実施するアンケートとしてはかなり画期的な回答数だといいます。私たちだけでなく、民主党の方々にとっても憲法9条は大事な問題だったのでしょう。
 回答はとても興味深いものです。6項目の選択肢では答えられないという「7・その他」が一番多かったというところに、民主党の現在の姿が集約されているように思われます。でもその理由を読むと、多くが「9条の意義を大切にし、安易な改正は許さない」としていることが分かります。



民主党立候補者に聞いた「憲法9条」あなたの考えは?(回答ページ)
http://www.magazine9.jp/mqr_1/result.php

このアンケート結果をもって「でもその理由を読むと、多くが『9条の意義を大切にし、安易な改正は許さない』としていることが分かります。」と締めくくるには大いに違和感を感じる。あくまで「7.その他」と答えた41人の候補者についての言及であるから決して民主党としての総意ではないことを確認しておく必要がある。誤読を招く表現は慎むべきだ。
「市民団体が実施するアンケートとしては画期的な回答数」とはいえ、候補者266人中91人の回答を多いと見るか少ないと見るか・・・そんなことより問題なのは答えていない175人だろう。ちなみに下記は「7.その他」と答えた「鳩山由紀夫さん」だが、はたして「安易な改正は許さない」態度と言えるのかどうか。

選挙区:北海道 9区

鳩山由紀夫さん

その他

理由:自衛の範囲を超えた武力行使や、国連決議によらない海外での武力行使を結果的に認めるような改憲には反対です。一方で、いくら9条を墨守してみても時々の内閣の都合で事実上の解釈改憲が進んでいます。政府が行う自衛権行使や国際協力について、国民が憲法の明文できちんと歯止めを設ける必要性が高まっています。自衛隊の「できないこと」を明確にするという観点であれば、条文を変えた方がより良くなる余地があると考えます。


「国連決議」があれば何でもありでは困ったものだし、自衛隊の「できないこと」を明確にする、ということは「できること」を明確にすることでもある。

それにしても「アンケートの必要もないほど『護憲』を鮮明にしている共産・社民」を積極的に支持しない「マガジン9条」の摩訶不思議。
posted by PPFV at 20:08| パリ | Comment(14) | TrackBack(3) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月10日

政権交代は気分次第、政権交代リバウンドの覚悟を

7割が「政権交代すべき」 前回自民に投票の100人が回答(東京新聞2009/8/7)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009080701000121.html

保守層の考えを知るに、あるいは政権交代後の動向を想像するに、大変興味深いアンケートの結果である。
前回衆院選で自民党に投票した100人中68人が政権交代するべきだと答えたという。小泉構造改革に始まって、国民生活を散々痛めつけられてきたのは自民党支持者も多くは同じ事だろう。「もう自民党などまっぴらだ」「金輪際こんな政治はごめんだ」と考えているとしたら、そりゃもっともなことだと私などは思うのだが、そのアンケートの内訳を見るとどうやらそういうことでもなさそうなのだ。
このような状況にも関わらず、前回自民党に投票して良かったと答えたのは100人中61人で、その理由として「改革は期待通りだった。その後の政権でだめになった」「政界の雰囲気を変えた」というのだ。改革にどんな期待をし、それにどう応えてもらったのか是非とも聞きたいところであるし、「その後の政権でだめになった」に至っては安倍氏は論外だとしても、福田氏については何もできなかった分だけまだマシであるし、麻生氏についていえば「構造改革路線」を変更した(というかせざるを得なかった)だけまだマシと思っている私にはどうにも理解できないところだ。
もっとも100人中52人は小泉構造改革を評価しているとのことだから、自らの生活の厳しさと小泉構造改革との関連は意識の外にあるようだから、「変化を求める有権者の意識が浮かび上がった」といってもいささか頼りない。いわく「自民党に反省を促したい」「官僚の天下りにメスを入れてほしい」だと。
先の小泉氏「自民党は一度野党になればいい」発言もそんなことを踏まえた余裕の発言と言えなくもない。

結局、良かれ悪しかれこういう人たちの意向(気分)が政権交代実現にあたっては大きな力を持つわけで、言い方悪いが「政権交代は気分次第」ということだ。当然、政権交代リバウンドを覚悟しなくてはいけない。
posted by PPFV at 20:42| パリ | Comment(10) | TrackBack(1) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月07日

国民はその国民にふさわしい政治を手に入れる

比例定数削減 「政権取れば法案だす」 民主政調会長(しんぶん赤旗2009/8/6)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-08-06/2009080602_03_1.html

民意の反映を「ムダ」という。
かくして国民はその国民にふさわしい政治を手に入れるわけですね。
政権交代真理教の成れの果て。

posted by PPFV at 00:28| パリ | Comment(10) | TrackBack(8) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月05日

民主党の躍進は「保守派」に支えられているからこそ

先の都議選の結果にしろ、次期衆院選での民主党勝利の予感にしろなんですが、どうもそのことを左派・リベラルの勝利のように思われている方がおられるような気がしてしようがないのですが、それってかなり違うんじゃないかというか、勘違いなんじゃないかと思うわけですが、いかがなもんでしょう。

政治の話は妙に難しくコネ繰り回すと、私のような素人にはやたら解りにくくて閉口してしまうんですが、「保守派」と「左派・リベラル」それぞれの支持政党を単純かつ大まかに考えてみると

保守派・・・自民党・公明党・民主党
左派・リベラル・・・民主党・社民党・共産党

ということになると思うんですが、さてこの構図がここ数年のひどい政治状況の中でどのように変化したんだろうかと考えるに、要因として大きそうなものから並べてみます・・・

1.自民党に愛想つかした「保守派」が民主党に転じた
    一度、民主党にやらせてみっかと。まあ私にも理解できます。
2.今まで選挙に行かなかった無党派層が政権交代ブームにより民主党に投票した
    これもまあ理解できます。
3.元来、社共支持の「左派・リベラル」が政権交代に期待し民主党に転じた
    ずっと言ってることですが、これは私には理解できない。
4.たぶん元来民主党支持の「左派・リベラル」は変化ないと思う
    でもこの人たちが「社共」の票を「民主」へと言ってる人たちなんですね、たぶん。
5.公明党についてはよくわからんですが、ミサイルが降ってきてもあまり変わらんでしょう。

1.と 2.どちらが多いかというと微妙なところではありますが、都議選の結果を見るに 2.が想像以上に多かったというのが正直な印象ですね。
3.はかなり少ないのではないかと想像します。だってそうでしょう母数が少ない事は常々言われていることですから。
4.については元来民主党支持者の方がここのところの政治状況によって他党に転じることは考えにくい。中には「社共」へ転じたひとがいるかもしれないけれど、やはり少数かな。

以上のことから、先の都議選で民主党が躍進した要因として考えられるのは「保守派の移動」と「無党派層の参加」に尽きると思われます。「左派・リベラル」の票がさほど動いていないことを考えれば、間違っても「左派・リベラル」の勝利などと言えるものではありません。そう考えると、特に都議会においては与党然とした民主党が躍進したことにも合点が行きます。
すなわち、民主党の躍進を支えるのはあくまで「保守派」「無党派層」であって、「社共」の協力などなくとも、その流れは次期衆院選においても同様の結果として現れる可能性は非常に濃厚であろうということです。

さて、ここで考えるのが「左派・リベラル」の中で「社共」に対し「民主党」に票を集めよという呼びかけの意味です。政党としてより「左派・リベラル」の思いに添うのはどこかという点についてはあまり議論の余地はないように思いますが、あくまで「勝てる」「政権交代できる」の一点においてその呼びかけはなされ「妥協」を求められてきました。しかし、上記の状況を考えるとそのことは「左派・リベラル」自らが「保守派」に合流することを求めることに他ならず、むしろ「政権交代」を実現するにはせずともよい協力のために、本来の「左派・リベラル」勢力を弱体化させることに熱を上げるというまことに愚かな行為に思えます。
posted by PPFV at 20:51| パリ | Comment(7) | TrackBack(1) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月29日

仲間内だからこそ通用する「オマエは引っ込んでろ」

09総選挙 国民の声が届かない二大政党制で本当にいいの?(わんばらんす2009/7/27)
http://wanbalance.blog75.fc2.com/blog-entry-1270.html

先日、TBいただきそのエントリー中で拙ブログのエントリーを取り上げていただきました。ありがたいことです。多少なりとも考えるきっかけにしていただければ、それは何より嬉しいことです。エントリーのタイトルにもあるように「二大政党制」に関して少なからぬ危機感を持っておられるようでしたが、翌日、次のエントリーをTBいただきました。

09総選挙。自公落として明るい未来。!(わんばらんす2009/7/28)
http://wanbalance.blog75.fc2.com/blog-entry-1271.html

思いなおされたようです。結局、私のエントリーは単に惑わせてしまっただけのようで、まことに申し訳ないことです。二大政党制に対する疑念をいかに払拭されたのか、先のエントリーにつけられたコメントがそれを払拭するに十分だったのか、あるいはその疑念は払拭されたわけではないが、まず第一の目的は「自公を落とす」ことにある、そのために疑念には目をつぶるということなのか、私にはわかりません。いずれにしても私には理解を超えたところではあります。

とはいえ、わんばらんす氏の決意は決意、その自由は保障されております。私もそれに対する意見があれば表明するだけのことでありますが、決して「民主党は立候補するな」とか「民主党は消えてなくなれ」などという批判(と言えるのかどうか)はありえないわけで、というか自ら民主主義を否定していると同時に批判として意味を成しません。

で、本題ですが。

ところが、共産党に対してはそんなことが平気で語られるのですね。自民党支持者からそんな批判が浴びせられることはありません。そりゃそうです、名実ともに敵対する関係ですから、「オマエは引っ込め」だの「オマエは消えろ」などという批判は「オマエノカアサンデベソ」レベルの批判でしかありません。しかし、民主党との関係においては共に自公と対決するという名目で、そんな批判が平気で語られるのですね。人によってはそれが一見もっともらしく聞こえるようです。共産党と民主党、「名」はさておき「実」のところでは敵対していると思わざるをえないと考える私には、それはひどく滑稽な批判に映ります。

敵対関係では成り立たない批判も、一見仲間内と見える関係では批判らしく聞こえるという・・・これも民主党が左派政党の議席減に貢献できる役割のひとつとも思えるわけですね。

参考スレッド:http://www.asyura2.com/09/dispute29/msg/444.html
posted by PPFV at 20:40| パリ | Comment(14) | TrackBack(10) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月25日

民主党に投票することは「白地小切手」を振り出すに等しい

民主党のひとり勝ちを心配する声が大きくなりつつあるようだが、正直申し上げて、「何をいまさら」といわざるを得ない。もはや、「ブレる」というよりも「翻る」という方が正しいようだ。思えば、民主党の態度はいつも「そう」だった。今回に限っていつもと違う態度を期待したのがそもそもおかしな話なのだ。
マスコミ共々一気にこのような流れになった以上、残念ながら次期衆院選において共産党が議席を減らす可能性は非常に高いように思う。政権交代を望むあまり結果そうなってしまうことを何より恐れていたわけだが、この流れはどうにも収まりそうにない。そしてそうなれば政治状況はほぼ間違いなく悪い方向にまた一歩すすむことになる。
自民党の失政、そこに世界同時不況に端を発する国民生活の窮乏など、「政権交代」を掲げる民主党にとっては願ってもない追い風となったわけだが、「二大政党制」は何より保守陣営の悲願である。その実現の可能性を前にしてメディアの論調が一気に民主党側に流れることは十分予想できたことだ。せめてブログ界ぐらい民主党批判に集中してもバランスとしてはまだまだ足りないくらいだ。民主党は「自民党と変わらぬ」どころか、より危険な側面を持っていることも多くの人たちは自覚している。ましてや「政権交代」が実現した後には自民党にさえできなかったことをも実行できる環境におかれることになる。何しろ「国民の信託」を得ているのだから。
民主党に投票することは「政権交代」と引き換えに「白地小切手」を振り出すに等しいと自覚すべきだ。

拙ブログ関連記事
いよいよ「保守二大政党制」ができ上がりつつあるということ
http://ppfvblog.seesaa.net/article/123641040.html
posted by PPFV at 22:24| パリ ☁| Comment(25) | TrackBack(3) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月23日

民主党ぼちぼち衣装替え?

民主が海賊対策に海自容認、外交で現実路線(読売新聞2009/7/23)
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090722-OYT1T01253.htm

予想されたこととはいえ、何ともあっさりですね。あの公明党北側氏さえもこうあきれ返ります。

衆院選:麻生首相、民主の海賊対策などを批判(毎日新聞2009/7/23)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090724k0000m010063000c.html

「現実路線に転換というなら、今まで非現実的な国会対応をしてきたことを自白したことになるのではないか」


悔しいけど、まあ正論です(けど、あんたに言われたくない)。現実路線、現実路線といいつつ限りなく自民党と近づいていくのでしょうが、それは保守二大政党制の宿命じゃないでしょうかね。
左派・リベラルな方々は、こんなことも「政権交代」のためには目をつぶるのでしょうけど、まだこれはほんの始まりに過ぎません。一体どこまで譲歩されるつもりでしょうか?

民主政策集の要旨(時事ドットコム2009/7/23)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009072300395

【憲法】改めるべき点があれば改めることを国民に提案。国民の多くが改正を求め、国会内の広範かつ円満な合意形成ができる事項があるかどうか慎重かつ積極的に検討

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2009年07月18日

何かありそうな期待、期待、期待

実績より「今後の期待」で投票76% 朝日新聞世論調査(朝日新聞2009/7/18)
http://www.asahi.com/politics/update/0718/TKY200907180281.html

政党の「これまでの実績」と「これからの期待」では、「期待」を重視する人が76%と、「実績」の20%を圧倒した。


ある意味、予想通りの世論調査結果とでもいいましょうか。
私としては「これまでの実績」の評価なくしては「これからの期待」はありえないと思っているのですが(たとえこれからどれくらいすばらしいことをやる!と宣言しているとしてもです)、「これからの期待」というものがいかに根拠薄弱あるいはムードに流されているのかを改めて示す結果といわざるを得ません。「政権交代」による何かわからないけれども何らかの変化がありそうという期待、期待、期待。

投票した政党が政権を担当し、実績が期待外れだったとき、次の選挙では「別の政党に投票」が59%で、「同じ政党に投票」の24%を大きく上回った。


実績を評価しない人にはたして「実績が期待外れだった」と評価できるのかはなはだ疑問ですが、また政界再編などによって、また新たな党名が与えられれば、また新たな期待をもって「投票先」に加えられることになるのでしょうか。
posted by PPFV at 23:32| パリ ☀| Comment(23) | TrackBack(2) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月15日

共産党の場合、「風」による楽勝は絶対にありません

都議選は結局、自民惨敗、民主躍進、共産は5議席減という結果でした。
一部、民主党支持者ブロガーの「マスゴミは民主党の敵だ」などという声などどこ吹く風、多くのメディアは中身を問うことなく「自民民主対決」「政権交代」ばかりをクローズアップしてきたわけですから、さもありなんという結果ではあります。
多くの国民が怒りや不満・不安を抱きつつ、そして政治を何とか変えたいという思いが投票率引上げに少なからず寄与したものと想像しますが、これだけ「自民か民主か」という圧倒的な声の中、多くの無党派層(あるいは初めて選挙に参加したであろう人たち)が民主党に希望を託したとしてもそれは無理からぬことではあります。政治にひとかたならぬ関心を持つブロガーの間でもそういう考えが多数を占めている現状ですから。そんな民主党の勝利を受けて(というか勝っても負けても結局は文句があるみたいですが)早速こんな共産党批判スレッドhttp://www.asyura2.com/09/senkyo67/msg/274.htmlが立ち上がります。「雨後のタケノコ」ならぬ「選挙後のセイケンコウタイダケ」。「路線変更しないと社民党の二の舞だぞ」なんだそうですが「路線変更して国民の信頼失った社民党」だと思っている私としてはこんな忠告は間逆で論外。ましてや「共産党など消滅しろ」なんつう人と一緒に盛り上がってるスレッドの「共産党への忠告」など説得力あるわけないのであります(そもそも説得しているんじゃないだろうが)。とはいえ個人的には「国民の側に立つ代弁者」である5議席を失ったことはとても残念なことであります。「風」を生かしきれなかったことに対する批判も散見されますが、この点に関しては以前毎日新聞に特集されていた記事での不破氏の発言が示唆に富んでいます。そもそも「風」と呼べるほどのものなのか。かりに「風」だとしてもそのようなものによる勝利ほど頼りないものもまたないわけですから。

特集ワイド:愚問ですが 今「マルクス」が売れるわけ 共産党・不破哲三さんに聞く(毎日新聞2009/6/26)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090626dde012010079000c.html

 −−このところのマルクスや「蟹工船」の人気は、共産党への期待とも受け取れます。衆院選で躍進しますかね。

 不破さん うちの場合、「風」による楽勝は絶対にありません。最後はこじ開けなければ開かないものですね。



さて、まずは都議会における今後の民主党の対応が注目されるところですが、そもそも「二大政党制」そのものが国民の選択(意思)を「自民党的政治」へと収束させるためのしくみだと思っています。民主党はその役割を担っているに過ぎません。おのずと結果は見えているのではないでしょうか。
posted by PPFV at 20:37| パリ ☀| Comment(10) | TrackBack(2) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月10日

もはや、民主党の優位性をもって政権交代を唱えることはできない

民主と橋下氏、急接近 原口“総務相”と意気投合 鳩山代表『連携取りたい』(東京新聞2009/7/9)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009070902000047.html

自民党も末期症状ならば、民主党もこのありさま。民主党支持者の間ではボロッカスに不評だった(あたりまえだけど)橋下氏ですが、この状況をどうとらえられているのでしょう。もはや、民主党の優位性をもって政権交代を唱えることは難しいようです。「どんな政党であれ政権交代による政治のダイナミズムこそが民主主義の証」とか「とにかく一つの政党が権力の座にいることは不健全」とか。民主党でなくても良い話ばかりです。
選挙民をまたもやあきらめの静かな海に漂わす「政権交代」の何がダイナミズムか。
posted by PPFV at 23:06| パリ ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

政権交代至上主義 VS 政権維持至上主義

発信箱:政権維持至上主義=与良正男(論説室)(毎日新聞2009/7/9) http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/
20090709k0000m070132000c.html


ふむ、何かすっきりしない話。
民主党の政権交代至上主義を「ごもっともな話だと思う」と認めつつ、「それじゃ自民党は政権維持至上主義ではないか」との事。まあそうですね、おっしゃる通り自民党は酷いもんです。でも、だからといって民主党が良いのか(あるいは良くなったのか)ということにはならない。むしろ自民の劣化が進んだだけとも言える。 あるいは、産経新聞と意見が一致したとはいえ、産経がまともになったからとは限らない。単に毎日が劣化しただけとも言える。
結局、この記事、筆者自身「政権交代至上主義です」といい続けてきたことを表明しているに過ぎない。  

そして「何をするのか」を責任持って書き込むのがマニフェスト。それを参考にどの政権がよいかを選ぶのは、あくまでも私たち国民=主権者なのである。


マニフェストを参考にして選ぶ?そんな程度で良いんでしょうかね。民主党のマニフェスト、どれだけのことが責任をもって行動にうつされた(あるいはうつそうと努力された)というのか。いや簡単な話「国民の生活が第一」のスローガンは、どこにどう行動として現れているのか、ちょっとばかり確かめればよいのだ。冗談じゃない。

私にとっては、こちらの話のほうが、ずっとすっきりする。

雑誌世界2009年8月号 編集後記
http://www.iwanami.co.jp/sekai/2009/08/pscript.html
posted by PPFV at 01:28| パリ ☀| Comment(1) | TrackBack(1) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月08日

政権交代しても、本質は何も変わらない(マガジン9条)

マガジン9条については以前大いに失望し苦言を呈したことがあります。

理想の結晶「9条」を守るためには理想を捨てよ?(2007/3/22)
http://ppfvblog.seesaa.net/article/36587799.html

今回、緊急企画として次の記事がアップされておりました。相変わらず山口二郎氏を使われるのは致し方ないとしても、多少なりとも軌道修正?された模様で大変喜ばしいことであります。

3人の論者に聞いた
今度の総選挙、「護憲派」はどう考える?どこに入れる?(マガジン9条)
http://www.magazine9.jp/other/sosenkyo/index.php

堤未実さんの意見について、前段「政権交代の意義」については賛同できませんが、後段「対立軸が見えない時こそ少数政党の議席は大切になる」については大いに賛同します。というか前段と後段の両立は不可能かと思うのですが、直近の問題としてとりあえずは「前段」からということなんでしょうか。

森達也さんの意見には、ほぼ賛成。うれしいことです。

”ショック療法”にはなるかもしれないが、政権交代しても、本質は何も変わらない(森達也氏)
http://www.magazine9.jp/other/sosenkyo/mori.php

マガジン9条だけでなく、ブログ界でも「政権交代」一辺倒の世論に疑問の声が上がりつつあり、ほんのちょっとですが軌道修正の兆候が見られるのはわずかな希望です。
posted by PPFV at 21:44| パリ ☁| Comment(12) | TrackBack(1) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする