2008年05月31日

法案が成立して、一番喜ぶのはだれか

公務員制度改革基本法案、新聞各紙社説こぞって歓迎ムードの中ちょっとだけ用心深いタイトルを掲げた東京新聞だったが内容的にはひょうきん族新聞社説とたいして変わらなんだ。

公務員改革 棚上げ部分が気になる(東京新聞社説2008/5/29)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2008052902013333.html

「法案が成立せず、現状維持になったら一番喜ぶのはだれか」

 公務員改革法案の審議が進まない中、自民党内の推進派や民主党から漏れていたささやきだ。



主張/公務員制度改革/正すべきは政官業の癒着構造(しんぶん赤旗2008/5/18)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-05-18/2008051802_01_0.html

公務員制度法案/政官業の癒着・無責任行政――これで改革できるのか
衆院本会議 塩川議員の質問(要旨)(しんぶん赤旗2008/5/11)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-05-11/2008051104_02_0.html

国家公務員制度基本法案の狙いは/企業による企業のための行政づくり(しんぶん赤旗2008/5/28)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-05-28/2008052802_02_0.html

財界の求める行政推進/衆院委 公務員法案を可決/共産党反対(しんぶん赤旗2008/5/29)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-05-29/2008052901_04_0.html

国家公務員基本法案
修正しても変わらず/癒着をさらに深める/労働基本権を認めず(しんぶん赤旗2008/5/30)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-05-30/2008053002_02_0.html

「法案が成立して、一番喜ぶのはだれか」
ちなみに今回も民主党は大活躍。
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2008年05月13日

民主と自民、これではどちらが政権取ろうが同じではないか

“宇宙軍拡”法案きょう採決
自公民が決定 質疑わずか2時間/衆院委(しんぶん赤旗2008/5/9)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-05-09/2008050901_02_0.html

平和憲法の理念なんて、いとも簡単に反故にしてしまう。「ねじれ国会」だとか「野党だ野党だ」とか「国民の生活が第一」とか言ったところで、本来誰の利益を代表しているかがあらわになればこういう結果に相成るということだろう。民主党には護憲派・リベラル多彩な議員がいる、そういう勢力に期待するのだ・・・とは良く聞かされる話だが、果たしてこの場面ではどんな活躍をしてくれたのか。
民主党に期待するなど、どうかしている。「政権交代」したところでこういうことなのだ。
まさに9条改憲のリハーサルを見せてもらってるというのに。

ほか関連記事をいくつかひろっておく。

主張/宇宙基本法案
「戦争する国」づくりの一環だ(しんぶん赤旗2007/8/5)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-08-05/2007080502_01_0.html

主張/宇宙基本法案
戦争態勢を強めることになる(しんぶん赤旗2008/5/6)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-05-06/2008050602_01_0.html

官僚の妨害言うが/軍事目的は隠せず(しんぶん赤旗2008/5/6 阿修羅より)
http://www.asyura2.com/08/senkyo50/msg/107.html

 文中の日経元記事はこちら ↓

    宇宙基本法の成立を妨害する官僚たち(日経BP Teck-ON 2008/5/1)
    http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080501/151265/?P=1

宇宙開発は平和限定に
吉井議員 基本法案を批判/自公民賛成衆院委可決(しんぶん赤旗2008/5/10)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-05-10/2008051001_02_0.html

「防衛目的」の拡大恐れる 宇宙基本法(西日本新聞社説2008/5/12)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/21807?c=181
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2008年05月03日

「都知事選」は教訓にしても「京都市長選」は教訓にできぬ?

山口補選で圧勝した平岡さん(マガジン9条トップページ)
http://www.magazine9.jp/index.html

とりあえず、おめでとう、と言いたい。


「とりあえず」にはとりあえず同感。

憲法を、特に9条の精神を大切にしたいという、強い意志をお持ちの方だということも分かりました。こんな方がいるのであれば、民主党にも少しは期待ができるかな、と感じたものです。


「少しは期待」?そんな少しの期待のために共産党には引っ込めと?
だいいち・・・
「今こそ憲法改正を」 中曽根元首相が新憲法制定推進大会で(産経新聞2008/5/1)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080501/plc0805012203008-n1.htm

民主党の長島昭久副幹事長は「民主党も憲法改正を党是としている。きょうの会合を機に憲法審査会を動かしたい」と語った。


せーごーせーが取れませぬ。

 社民党が推薦したのも、共産党があえて候補を立てなかったのも、平岡さんの日頃の言動を知っていたからでしょう。野党が結集すれば勝てる。その実証だったともいえます。


ええかげんにしてほしい。そんなもん先の京都市長選でとっくに実証してます。それどころか民主党敵に回してさえ危うく勝つとこでした。

あの「都知事選」のような無残な結果を招かないためにも…。


この最後の一文、奥歯に物が挟まったような言い方気になるが、それは置いといて。「都知事選」は教訓にしても「京都市長選」は教訓にしたくないらしいです。

京都市長に門川氏 951票差 中村氏振り切る(京都新聞社)
http://www.kyoto-np.co.jp/2008senkyo/mayor_kyoto/

京都市長選開票結果
門川 大作 158,472(自民、公明、民主府連、社民府連推薦)
中村 和雄 157,521(共産推薦)
村山 祥栄 84,750
岡田登史彦 24,702


《拙ブログ関連エントリー》
理想の結晶「9条」を守るためには理想を捨てよ?
http://ppfvblog.seesaa.net/article/36587799.html
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2007年11月06日

[YamaguchiJiro.com]小沢辞任の意味

07年11月:小沢辞任の意味(YamaguchiJiro.com2007/11/6)
http://www.yamaguchijiro.com/?eid=617

小沢辞任騒動を受けて山口二郎氏あわてております。
こんな状況当初より想定内のことである。アホくさ。

文章の後半なんか興奮してしまって何を言ってるんだか。

 野党として自己主張を続ければ、与党から国政の停滞という攻撃が浴びせられる。大連立は、政党の主体性を放棄し、見せ掛けの全体に引き込もうとする誘惑である。


どこぞの党が自己主張を続ければ「護憲の停滞」という攻撃を浴びせたのは他ならぬアンタである。
政党の主体性を放棄し、見せ掛けの全体に引き込もうと誘惑し続けたのはアンタである。

高々数時間の党首会談で敵対勢力との合意が見出せるほど、民主党の自己主張はいい加減なものだったのか。


そうです。

小泉、安倍時代に推進された改革路線も所詮はある部分の利害を反映したものであった。この路線で打ち捨てられた部分の利害を代表したのが参院選における民主党だったはずである。


正確に言えば「この路線で内捨てられた部分の利害を『利用』したのが参院選における民主党だったはずである』です。

民主党が政権をとりたいならば、自分たちの代表している部分の利害を徹底的に主張し、それを公共的な政策に鍛え上げるしか道はないはずである。


残念ながら「自分たちの利害」と「自分たちの代表している(ことになっている)部分の利害」は全くの別物。そこに民主党にとっての根本的な矛盾があるのだからして。
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2007年10月16日

本質隠しの法案合戦

新テロ特措法、民主が対案提出へ…アフガン民生支援盛る(読売新聞2007/10/16)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071016i101.htm?from=navr

焦点となっているアフガニスタンで活動する国際治安支援部隊(ISAF)への自衛隊参加に関しては「陸上自衛隊(の派遣)は一つの選択肢としてあり得るが、相当、党内でも異論が出るだろう」と語った。


 民主党はインド洋での海上自衛隊の給油継続を図る新テロ特措法案に反対する構えだ。対案には、小沢氏がISAF参加を主張していることを受け、ISAF関連の活動のうち、教育・医療など、アフガンでの民生支援や復興支援を中心に盛り込む方針だ。自衛隊をISAFの治安維持活動に参加させることは見送り、自衛隊を治安維持以外の活動のために派遣するかどうかは党内で検討する。


それ「対決」だそれ「対案」だの言ったところでそれが如何ほどのものなのでしょうか。「憲法九条」から見れば「自民・民主」いずれも「対決」しなければならない主張です。本質をはずした議論のぶつかり合い(ぶつかり合いと呼べるのかどうか)とメディアの空騒ぎは物事の本質をうやむやにします。
民主党の主張にしても「民生支援」復興支援」を強調してみせますが・・・

自衛隊をISAFの治安維持活動に参加させることは見送り・・・・


どうにも隠せません。やりたくもないことましてや断固反対していることを「見送り」とは言いませんからね。やりたくてしようがないけど今回は泣くなく「見送り」ます・・・という具合に使います、普通は。

以下、参考記事。本質的な対決姿勢とはこういう姿勢を言うんだと思いますが。

アフガンISAF部隊/派遣国が指揮し武力行使
参加は国連軍でも違憲なのに(しんぶん赤旗2007/10/16)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-10-16/2007101602_04_0.html

 小沢発言について日本共産党の志位和夫委員長は、九日放映のCS放送のインタビューで、たとえ正規の国連軍がつくられても、それへの兵力提供は「日本の国家意思としておこなわれる」から「憲法違反であることは明らか」だと指摘しました。同時に、ISAFは「もとより国連軍ではなく、(国連の指揮でなく)派兵した国々の指揮で活動し、その活動は戦争行為そのもの」だから、それへの参加が「憲法違反となることは、あまりにも明瞭(めいりょう)」だと強調しました。(本紙十一日付)

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2007年10月12日

「東京のテレビ局は政府・自公連立側の宣伝広報機関なのか」だと

平和・自立・調和の日本をつくるために(森田実の言わねばならぬ2007/10/9)
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C03751.HTML

「東京のテレビ局は政府・自公連立側の宣伝広報機関なのか」


参院選前までは「民主党の宣伝広報機関」でした(笑)
放蕩三昧、自民党の有り様に共産党に躍進されては大変とでも思ったのか・・・どうかは知らないが、民主党はそれなりに宣伝広報機関の恩恵を受けておるのだ。今頃泣き言を言うのはよしなさい。共産党を見てみなさい、いつも惨憺たる扱いよ(笑)
それにしても最後の一文、
「政権交代は起こりうると私は思っている。」
参院選圧勝もさすがにトーンダウン(笑)
次期衆院選は自民勝利でしょう。福田かつぎあげはダテではありませぬ。国民の絶妙のバランス感覚もダテではありません(笑)
いずれにしてもそんなシーソーゲームにはあまり興味はありません。本来の護憲派が少しでも勢力を伸ばすことでしか進歩はないでしょう。

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2007年10月06日

民主党は自民党反主流派

「民主党は自民党反主流派」小泉元首相、政策協議促す(朝日新聞2007/10/4)
http://www.asahi.com/politics/update/1004/TKY200710040301.html

小泉殿・・・民主党、必死に対決姿勢を示そうとしているのに、ネタばらししてはいけません。
posted by PPFV at 23:07| パリ | Comment(0) | TrackBack(3) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月05日

[朝日新聞]アフガン支援「政権取れば部隊参加」小沢氏

アフガン支援「政権取れば部隊参加」 小沢氏(朝日新聞2007/10/5)
http://www.asahi.com/politics/update/1005/TKY200710050157.html
《一部ばっすい》

 インド洋での給油活動については「国連活動でもない米軍等の活動に対する後方支援」とし、「(憲法が禁じる)集団的自衛権の行使をほぼ無制限に認めない限り、日本が支援できるはずがない」と批判した。

 一方で、小沢氏は国際社会への日本の対応について「平和維持への責任をシェアする覚悟が必要」と強調。「国連の活動に積極的に参加することは、たとえ結果的に武力の行使を含むものであってもむしろ憲法の理念に合致する」とし、「私が政権を取って外交・安保政策を決定する立場になれば、ISAFへの参加を実現したい」と踏み込んだ。さらにスーダン西部のダルフール地方への国連平和維持活動にも「当然参加すべきだ」と明記した。

 ただ、現実の派遣判断に関しては「合憲なら何でもやるということではない。国連決議があっても実際に日本が参加するかしないか、どの分野にどれだけ参加するかはその時の政府が政治判断する」との考えも示した。

 論文の結論部分では、貧困と食料不足に苦しむアフガンの現状に言及。「貧困を克服し、生活を安定させることがテロとの戦いの最も有効な方法。銃剣をもって人を治めることはできない。それが歴史の教訓であり、戦争の果てにたどり着いた人類の知恵だ」と民生支援を重視する姿勢も強調している。


なんともフラフラした感じ。
真意はどちらにあるのかわからないが、ナンボなんでも

『たとえ結果的に武力の行使を含むものであってもむしろ憲法の理念に合致する』

これ、護憲派が支持できる見解とは思えぬ。
むしろ真意はこれだろうと思うのが、従来の見解からすれば自然だと思うが。
posted by PPFV at 20:34| パリ 🌁| Comment(2) | TrackBack(3) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月28日

私の主張についていろいろ誤解があるようだが(小沢氏談)〜はい、その通り。

日米関係の成熟化で一致 小沢代表が元駐日米大使と会談(民主党HP 2007/9/27)
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=11884

はて、この発言をどう捉えるかな〜。いろいろ誤解があるんだそうだが、確かに誤解してる人多いと思われ。

その中で小沢代表は、テロ特措法の延長問題などを念頭に「最近、私の主張についていろいろ誤解があるようだが、日本はこれまでのように米国に全て依存してやっていくのではなく、米国にとっても頼りになる同盟国にならなければならない、というのが私の考えだ。米国に全て任せるのではなく、日本も国際社会で役割をシェアしていかなければならない」と述べ、日米両国が対等の同盟関係を築いて国際社会の平和と安定を図っていくべきだとの考えを明らかにした。

posted by PPFV at 00:13| パリ ☁| Comment(0) | TrackBack(4) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月16日

必見!YamaguchiJiro.com〜本文じゃなくてコメント

いつも「一宮城県民」さんのコメントだけが楽しみでのぞく山口二郎氏のブログですが、このところの忙しさでチェックしていませんでした(−−;
ところが当のご本人からお知らせいただきました。ありがたいことです。
かなりの長文ですが貴重な論考、必見です。ぜひ皆さんにも読んでいただきたいと思います。

07年9月:自民党政治の終わり(YamaguchiJiro.com 2007/9/3)に付けられたコメント
http://www.yamaguchijiro.com/?eid=601#comments
posted by PPFV at 02:40| パリ ☀| Comment(2) | TrackBack(8) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月04日

「反自公」を騙り、一方で「反自公勢力」を追い落とす民主党

この記事もスルーするぅ?

東大阪市議会
自公などが市長不信任/強行可決 「道理ない」市民批判(しんぶん赤旗2007/9/4)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-09-04/2007090401_02_0.html

《一部抜粋》

 三日に開会した東大阪市議会(四十八人)で、自民党・公明党の全議員、リベラル東大阪(民主系)の一部などの野党会派が長尾淳三市長に対する不信任決議案を提出し、三十八人の賛成多数で強行可決しました。不信任決議案には日本共産党の四議員のほか、六議員が反対しました。


公約実行してるのに
東大阪市長不信任強行/傍聴の市民怒る(しんぶん赤旗2007/9/4)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-09-04/2007090415_01_0.html
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2007年08月28日

「反石原」を騙り、一方で「石原クローン」を支援する民主党

上田氏が再選果たす 埼玉知事選、2新人破る(西日本新聞2007/8/26)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/20070826/20070826_005.shtml

 任期満了に伴う埼玉県知事選は26日投票、即日開票の結果、無所属現職の上田清司氏(59)が、無所属新人で共産党推薦の元参院議員吉川春子氏(66)と無所属新人の元高校教諭武田信弘氏(53)を破り、再選を果たした。

 上田氏が1期目4年間で進めてきた行財政改革の是非が争点となった。

 上田氏は県幹部の天下り規制など1期目の実績をアピールし、県職員の人数削減などで「県庁を最小、最強の地方政府にする」と訴えた。石原慎太郎東京都知事、松沢成文神奈川県知事の応援を得て、首都圏3都県の連携強化も強調した。

 民主党県連を中心に自民党県連、公明党県本部が支援する“与野党相乗り”の組織選挙を展開。夏休みと猛暑の影響や、参院選の選挙疲れがみられたものの、手堅く支持票をまとめた。

 吉川氏は「福祉削減の行革」と上田県政を批判、医師不足の解消などを訴えた。

 武田氏は高校入試制度の改革を訴えた。


まったくふざけた話である。「民主集中制」をどうこう批判する前に、こういうことこそ批判の対象にはならないのか。これも「党内に多様な意見を包含する民主党ゆえ」か?私には「無節操」にしか見えない。もしくは「詐欺的」とか。
小難しい共産党批判(といっても政策批判といえるものはあまり聞かない)も結構だが、率直に言って私には埼玉知事選におけるこういう民主党の態度こそ批判されるべきと思うが、常々「反石原」あるいは「改憲阻止」でよりマシ選択を迫っていた人たちは何故か沈黙。不思議だ。

↓この方はよりマシ選択ではないのかね。

県民の願い実現 吉川さん/国いいなりの県政 上田知事/違いくっきり(しんぶん赤旗2007/8/15)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-08-15/2007081503_01_0.html
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2007年07月28日

いつもは真実を伝えない「マスゴミ」じゃなかったっけ

いつもは真実を伝えないはずの「マスゴミ」だったはずだが、何故かその「マスゴミ」の「二大政党制キャンペーン祭り」に異議を唱えないリベラリストの何と多いことか。異議どころか完全に乗っかっちゃってるんだもんね〜。
以下、ネット上で冷静に異議を唱える数少ない方々(PPFV調べ、PPFVの調査能力はかなりお粗末なので他にご存知の方はご教示ください)。

政党「コミ戦」に乗るメディア(花・髪切と思考の浮游空間2007/7/16)
http://blog.goo.ne.jp/longicorn/e/74856d8a4a2be035e60d976d005ef67f

データの罠 世論はこうしてつくられる(花のニッパチ、心のままにII 2007/7/26)
http://www.orangeback.net/?p=258

つくられる世論(今日の出来事2007/7/28)
http://lin-fc3.dyndns.org/top/cgi/archives/2007/07/post_75.html

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2007年07月27日

「よりマシ」じゃなくて「より良い」投票行動のために

新自由主義的自民党政権に心底怒りを感じる方に。真正面から痛打を喰らわす投票行動のために。決して近視眼的投票行動で怒りの痛打を空振り(ヘタするとカウンターもあるかもよ)に終わらせないために。
怒りの投票行動の前にちょっと頭を冷やして読んで欲しいエントリーだ。

「自民党に勝てばいい論」に欠落しているもの(これでいいのか?2007/7/27)
http://korede.iinoka.net/archives/2007/07/post_39.html
《一部抜粋》しますが是非全文お読みください。

 かつての「非自民内閣」の実績、および現在の民主党の実績を考えれば、「自民党政権から民主党政権」というのが、「よりまし」などという安易な言葉で語れるものではない、という事が分かります。加えて言うと、そのような「自民党が失政を繰り返して国民の不満が高まった際に、その『受け皿』を民主党が担う」という事が、どのような勢力にとって望ましいのか、というのも考えて見ると面白いかと思っています。


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2007年07月25日

人のふんどしは履き心地悪いもの

07年7月:参院選と政局の行方(YamaguchiJiro.com2007/7/23)
http://yamaguchijiro.com/?eid=590
《一部引用》

 しかし、小沢代表のもとで、構造改革の負の側面を批判し、生活優先路線を取って、ここまで自民党を追い詰めたことは、正しい選択であった。かくなる上は、小沢を首相候補に押し立て、党が一致結束して政権交代まで突っ走るしか、道はないのではないか。


もはや民主党圧勝を信じて疑わない様子だが、はたして結果は如何に。本当に「構造改革の負の側面を批判し、生活優先路線を取って」の圧勝ならばそれもよかろうと思う。しかし自民党を追い詰めた要因が民主党のそんな態度にあるとは、どう頭ひっくり返しても思えない。一貫してそう主張してきたのは日本共産党である。自民党に対する国民の不満そして批判を見て、その衣を身にまとったに過ぎない。まさに「人のふんどしで相撲を取る」とはこのことだ。用が済めば早々に脱ぎ捨てるのがオチ。何といっても人のふんどしは気持ち悪いものだろうからね。

先日、紹介した下記エントリー。その後も大変有意なコメントがつけられている。是非ご覧ください。
このような有意なコメントを引き出してくれた点についてだけは山口二郎氏に感謝。

07年7月:言いたい:’07参院選/4 共産党へ=山口二郎さん(YamaguchiJiro.com2007/7/17)
http://yamaguchijiro.com/?eid=586
posted by PPFV at 20:20| パリ ☀| Comment(0) | TrackBack(3) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月24日

「悪政NOの民意」を吸い取る民主党

阿修羅にて紹介されていた。

3年前も・・・民主党躍進(土佐のまつりごと)
http://asyura2.com/07/senkyo39/msg/315.html
http://wajin.air-nifty.com/jcp/2007/07/3_2209.html

 3年前の参院選のことである。「自民大敗、民主党躍進」という活字が踊った。残念ながら、二大政党キャンペーンの中で 日本共産党は議席を減らした。その結果はどうであったか。暴走がひどくなつた・・・ 民主党は、財界よりの「現実的」方針を連発した。消費税アップの法案を提出、扶養控除などの廃止の法案を提出、介護保険の改悪を自公とともに賛成、憲法提言で9条を変えることを発表。「愛国心の涵養」という、右派から自民党案よりも支持された教育基本法改悪案を提案・・・ 
 しかし、「自己責任」が大手を振ってした流れから「格差と貧困」が問題になるように流れが変わり、市場原理主義とウルトラ右翼的思想の両面を持つ安倍政権への批判が起こっていることは、前向きの変化だ。
 自民の過半数維持は難しい状況。では、野党の中に筋金をいれるにはどうするか。そのことを多くの人に理解していただきたい。


まったくその通りだ。
「政権交代真理教」の方々の幻想をそれと認識してもらうには、いっそ民主党に勝ってもらって、その結果を目の当たりにしてもらうしかないかとも思っていたのだが、よくよく考えてみれば、民主党の果たす役割が何であるかは3年前にすでに思い知らされてるんじゃん。普段「喉もと過ぎれば熱さを忘れる」と日本選挙民を憂えるリベラリストの方々もすっかりそれを体現してしまっているところが悲しい。だまされてもついていく?まさに「真理教」たる所以か。
紹介したエントリー中で言及されている「前向きの変化」も決して民主党によって引き起こされたものではない。ひとえに自民党のデタラメそして不甲斐なさと日本共産党による追求によるものではないのか。
そしてまた「前向きな変化」によって生まれたはずの「悪政NOの民意」を民主党が吸い取るのだね。
こんなものに「寄生」されては育つものも育たない。
posted by PPFV at 16:04| パリ ☔| Comment(2) | TrackBack(12) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月21日

愛知県知事選に関する山口二郎氏の事実誤認もしくはデマ

7月19日に取り上げた山口二郎氏の記事に「時事徒然草」さんよりコメントがついた。「愛知県知事選」への言及(デマ)についてである。
ぜひ読んでいただきたいので引用させていただく。民主党支持者の方もどうぞご確認願います。

07年7月:言いたい:’07参院選/4 共産党へ=山口二郎さん(YamaguchiJiro.com)
http://yamaguchijiro.com/?day=20070717

《時事徒然草さんのコメント引用》

 私の言いたいことはほぼ「宮城県民」氏が言われているが、共産党の愛知県知事選に対する対応に関する山口氏の発言について、異論があるので申し上げたい。

 山口氏は言う、「腹が立ったのは愛知県知事選ですね。共産党が勝てる見込みのない候補をわざわざ立てて非自民の票を散らした・・・」と。

 しかし、これは全く事実が逆だ。日本共産党愛知県委員会は、当初、市民団体からの要請を受け、「革新県政の会」(日本共産党愛知県委員会とその他の市民団体によって構成されている。)として、知事候補であった石田氏を支援することを決め、石田氏の側もこれに好意的な姿勢を示していた。

 しかし、これに横槍をさしてきたのが、山口氏の愛してやまない民主党の愛知県連と連合愛知である。民主党愛知県連は「組織として共闘するつもりはない。石田氏が革新県政の会と協議の場につくことも望ましいことではない」(近藤昭一代表 06年11月12日 読売新聞 ウェブ版)とのべ、「革新県政の会」とのいっさいの共闘を拒否し、石田氏もこれに同調した。

 共産党はそれでも「革新県政の会としては、あくまで石田氏と政策の一致があり、いっしょに戦う意思があれば支援する方針だ」(本村映一書記長)として、何とか、共闘のチャンスを探ったが、それもかなわなかった。そのため、「革新県政の会」としては、別の候補を立てざるをえなかったのである。この一連の騒動は、地元紙の中日新聞でも報じられている。

 先の山口氏の発言にはこうした事実の検証がまるでない。公の新聞でものを言うにはあまりに軽率ではないか。

 もっとも、今は、参院選前である。民主党御用学者である山口氏が、民主党のために、他党を批判する発言をする、その心情は分からないでもない。しかし、事実の検証もなんらなく、一方的に他党を貶めるのは、全く悪意あるプロパガンダにほかならない。悪意あるプロパガンダは、「永田メール問題」で懲りたと思いきや、どうやら民主党にはまだ身内に悪意あるプロパガンディスト=デマゴーグを抱えていたようである。永田氏が赤っ恥をかいたように、山口氏もまた赤っ恥をかくことになるだろう。わが親愛なる山口氏のために、そうならないことを、祈るのみだ。

posted by PPFV at 22:45| パリ ☁| Comment(2) | TrackBack(3) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月19日

あなたほど改憲に貢献した政治学者は改憲派にもいないだろう

07年7月:言いたい:’07参院選/4 共産党へ=山口二郎さん(YamaguchiJiro.com)
http://yamaguchijiro.com/?day=20070717

 まず、あえて挑発的に言えば「たしかな野党」という共産党の自己規定が間違っていると思います。未来永劫、与党になるつもりはないのかと訊きたい。常に野党で、チェックとブレーキばかりではつまらないでしょう。

 あなた方は日本の政治を変える力を持っているんだよ、と言いたいのです。憲法・平和の問題、経済格差の是正の問題、経済界の言いなりになっている自民党政治に対する批判――具体的な政策では私もかなり一致するわけです。新自由主義と対米従属の政治を転換していくうえで共産党も重要な役割を果たすべきだと思っています。

 腹が立ったのは(今年2月、民主など推薦の新人が与党推薦の現職に僅差で敗れた)愛知県知事選ですね。共産党が勝てる見込みのない候補をわざわざ立てて非自民の票を散らしたわけで、私は当時、「政府・与党にはたしかな野党共産党が必要です」と皮肉ったんです。あくまで独自路線にこだわって与党を利するのか、野党としてまとまって安倍自民党と対決していくのか。新自由主義反対と、戦争はしないという2点でまとまれば十分です。

 私は、共産党は国会にどうしても必要だと思っています。自衛隊情報保全隊の「公安活動」も共産党だから暴露できた。問題は次の総選挙でしょうね。共産党は比例代表で大いに頑張ってください。小選挙区や知事選みたいに一つのいすを争う場合は、よりましな方を勝たす政治的な判断こそ必要です。そうすれば(公明党のように)キャスチングボートを握れる。共産党は「左翼の公明党」になるべきだと敢えて申し上げたいと思いますね。(毎日新聞7月16日)


愛知県知事選に関する事実誤認および現状認識なく、「確かな野党」を曲解の上情報収集さえしない政治学者〜山口二郎氏の記事はさて置き、その記事に対する「一宮城県民」氏の反論は必見。共産党が躍進しなければならない意味、民主党の問題点など実に鮮明だ。ぜひお読みいただきたい。「あなたほど改憲に貢献した政治学者は改憲派にもいないだろう」との指摘にはいくら頷いても頷き足りない。

2007/07/18 11:33 PM posted by: 一宮城県民
相変わらずのあなたの発言に対し、共産党の一支持者として私見を述べさせて頂く。

>未来永劫、与党になるつもりはないのかと訊きたい。

これについては、志位委員長がすでに発言している。批判対象の党首の発言くらいはチェックすべきであろう。

>常に野党で、チェックとブレーキばかりではつまらないでしょう。

つまらないかどうかは、あなたの決めることではない。
政界を揺るがせ、阿部政権にダメージを与えた事務所費問題を、最初に明るみに出したのは共産党と『しんぶん赤旗』である。
そして、案の定、この問題は民主党にも飛び火した。
確かに、民主党と共闘するには、「チェックとブレーキ」役を辞めないと難しそうではある。

それにしても、かつて社会党を破滅させた「与党にならなきゃ意味がない論」をまたぞろ持ち出すあなたの神経がわからない。
最大の護憲政党だった旧社会党に続き、今度は共産党を解体するつもりなのか。
あなたほど改憲に貢献した政治学者は改憲派にもいないだろう。

>新自由主義反対と、戦争はしないという2点でまとまれば十分です。

なぜ、「護憲」と言わないのか。『憲法の争点化は望むところ』とあなた自身言っていたではないか。
三年後には改憲発議が可能になる。今回の選挙で選ばれた参議院議員は、改憲への態度を明らかにすることが迫られる可能性が高い。
どうして、これ程重大な問題から逃げるのか。民主党が逃げれば、あなたも逃げるのか。あなたはかつてこう言ったはずだ。

>党内右派の跳ね上がりを恐れている場合ではない。安倍政権と同じような改憲派には出て行ってもらうくらいの気迫が必要である。これから2か月足らずの間、まさに正面からの論争が期待されている。

あなたが何を言っても、民主党はマニフェストにおいて「護憲」とはついに言わなかった。
それどころか次のように言っている。

「一、現行憲法の「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」を大切にしながら、足らざる点があれば補い、改めるべき点があれば改める。」
「一、自由闊達(かったつ)な憲法論議を各地で行う。国民の多くが改正を求め、国会内の広範かつ円満な合意形成ができる事項があるかどうか、慎重かつ積極的に検討する。」

「改めるべき点があれば改める」。約束したことすら守らないことが日常茶飯事である政治の世界で、この表現はもう、改憲しますといっているようなものだ。

(続く)

2007/07/18 11:37 PM posted by: 一宮城県民

民主党の小沢党首は、あなたのような夢想家ではない。
選挙で民主党が議席数で自民党を逆転しての政権獲得など有り得ないことを知っている。今、民主党が目指しているのは分裂した自民の一部と合流することによる政権獲得である。

あなた自身、最近では政権交代ではなく政党再編を口にすることが多くなっている。『マガジン9条』での提言では、こんな事を言っている。

>参院選で自公過半数割れしたら、政党再編はありうることです。自民党はどうしても過半数を取るために、同じような考えをする民主党議員に手を突っ込んでくるでしょう。それはそれでいい。自民党の中からも、飛び出してくる議員がいると思います。こんな右よりの自民党はもう耐えられないと言って。その時は「憲法改正を軸とした政党再編」はありうると思う。そうなったらちゃんと、総選挙で国民に問えばいいんだと思う。

何の違和感もなく自民党で活動できる即戦力の改憲派議員を大量に取りそろえ、必要に応じて供給できる体制を整えている民主党。
民主党への投票が議員の自民党への移籍という形で、結局は自民党への投票と同じ結果となるトンネル政党としての民主党。
野党をまとめる以前に自党すらまとめられない民主党。

あなたは、「あくまで独自路線にこだわって与党を利するのか、野党としてまとまって安倍自民党と対決していくのか」と仰るが、実際に自民党を利しているのは、自民党のバックアップ要員をキープしている民主党の方ではないのか。

この民主党の「不たしかな野党」ぶりへの無批判さは、さすがは山口先生といったところである。そして、現実政治に対する理解のなさもまた、山口先生ならではである。

政治家を動かすのは理念や政策ではない。議席とポストである。議席を失うリスクを冒してまで理念に殉じる政治家はかなり稀である。
当然、民主党から自民党へ、あるいは自民党から民主党へ移籍する場合も、最も重視されるのは憲法に対する態度などではない。選挙区事情である。
現在、自民党の衆議院比例区は郵政選挙での大勝の結果、党の実力以上の議席数となっており、もはや伸びしろはない。従って、どんなバリバリの改憲派議員であっても民主党からの移籍は不可能である。
こうした、選挙区事情のため、自民党に改憲派が、民主党に護憲派が集まるといったスッキリとした図式が成立する可能性は全くない。
当然、憲法をめぐるねじれは解消されず、今後も続くと見なければならないだろう。実際に起こるのは「憲法改正を軸とした政党再編」ではなく、「憲法改正を口実にした政党再編」でしかないだろう。
従って、自民・民主の両党に相当数の改憲派が存在する事態は変わらず、「総選挙で国民に問」う、ことも不可能である。

そして、民主党が目指しているのが分裂した自民の一部と合流することによる政権獲得であるである以上、自民の議員達が違和感を抱かずにすむ程度までしか左には進めない。今でも、既に限界に近いであろう。
護憲などと言えるはずがない。民主党が護憲と言えないのは、党内の分裂を避けるためだけではない。

小沢氏が目指しているのは、政権獲得、ただそれだけである。彼が護憲という理念を持っているとはあなたも思わないだろう。

朝日新聞と東大蒲島研究室による2005年衆議院議員候補者アンケートによると、「憲法を改正すべきか」の問いに対し、自民党では「改正すべき」と答えた候補者が87.2%。「どちらかといえば改正すべき」を含めると97%にもなる。
一方、民主党はというと、「改正すべき」が46.3%。「どちらかといえば改正すべき」を含めて71.3%。そして、「改正すべきでない」「どちらかといえば改正すべきでない」は、合わせても僅か17.3%。

これは、候補者であり当選者のそれとは完全には一致しないであろうが、大筋で同様の傾向にあると考えて良いだろう。
「どちらかといえば改正すべき」を含めると実に七割が改憲賛成の民主党が、改憲の党であることは明白である。
そして、自民党の護憲派は一割にも満たない一方で、民主党内の改憲派は「改正すべき」に限定してすら五割近い。
自民党の護憲派と民主党の改憲派の交換は、民主党の大赤字が確実であり、民主党に改憲派が残ったまま、自民党護憲派が合流した場合ですら政権獲得は不可能である。
要するに、憲法を軸とした政党再編で民主党が政権を獲得することは有り得ないのだ。
(続く)

2007/07/18 11:50 PM posted by: 一宮城県民

勿論、小沢氏はこんなことなど百も承知であろうから、自民を離党してくる議員を憲法に対する態度によって篩いにかけるような余裕も、意志も、小沢民主党にはないであろう。バリバリの改憲派であっても、政権獲得のためならば躊躇うことなく受け容れるだろう。
だから民主党は護憲とは口が裂けても言えないのだ。

むしろ、政権獲得後は積極的に改憲の旗を振ることすら充分あり得るだろう。野党に転落した自民党から、改憲の旗を奪い取ることは自民党の求心力を奪う妙手である。

それに民主党は護憲票を獲得するのに、護憲を約束する必要もない。あなたのように、民主党から護憲という言質を取ることも出来ないくせに、専ら護憲政党の支持者が読むメディアで、専ら護憲政党を攻撃し、現実には有り得ない政権獲得という幻想を振りまくことで、護憲票を民主党に移し替えることに血道を上げる人たちがいるからだ。

あなたのやっていることは順番が逆だ。衆議院小選挙区や参議院一人区や二人区で護憲の共産党候補が居るからこそ、民主党に対して護憲の要求ができるのだ。
「護憲を約束しない限り、護憲票は手に入らない。票が欲しければ、護憲を約束しろ。そうでなければ我々は共産党に入れる」。そう要求することが可能になるのだ。
あなたのお望み通り共産党が一方的に立候補をやめれば、もう、言質を要求することは不可能になる。どうしてそんなこともわからないのか。

民主党より左に候補者が居なくなれば、民主党は護憲の匂いを振りまくだけで、容易く全ての護憲票を獲得できる。そして、何の言質も無いのだから、まったく何のペナルティーもなしに、改憲発議に賛成できるのだ。

政治家は明言した事ですら裏切るし、嘘をつく。まして、言質を取れなければやりたい放題だ。

>共産党は比例代表で大いに頑張ってください。

民主党は今回のマニフェストで衆議院比例区の議席を減らすと言っている。共産・社民の護憲政党は消えて無くなれということだ。本気で野党共闘をするつもりがあるのなら、こんなことはしないだろう。

>小選挙区や知事選みたいに一つのいすを争う場合は、よりましな方を勝たす政治的な判断こそ必要です。

あなたは以前、『マガジン9条』での提言でも同様な事を言っていた。そもそも、憲法が争点になっていない都知事選について、9条擁護を趣旨とする『マガジン9条』で提言を発表すること自体異常であるし、護憲派内で無用な亀裂を生じさせかねない最低最悪の行為であるが、内容もまた、問題の多いものであった。

>イギリスには「タクティカル ボーティング (戦術的投票)」という言葉が、一般の市民の間に普通にありますが、日本でもそれをやらないとだめですよ。

イギリスには議席こそ少ないが、得票率では二大政党に匹敵する強力な第三党が存在する。「戦術的投票」をしない、死に票覚悟の有権者が大量にいなければ有り得ないことである。
政党としてイラク戦争に反対したのは、この第三党だけだったことは憶えておいてもよい事実である。

あなたの偏愛して止まないイギリス政治を見てみれば、有権者に「よりまし」を強要する二大政党制が、「戦争か平和か」が問われる決定的瞬間にまったく機能しないことがわかる。

第三党が存在しないアメリカは更に酷い状態で、911後の報復戦争に反対した議員はたった一人だけだった。二大政党が連めば、国民は何も出来ない。それが二大政党制である。

目の前にこんな悲惨な実例があるのに、あなたは、なぜか日本をそんな国にしたいらしい。私には理解できないことである。
(続く)

2007/07/18 11:52 PM posted by: 一宮城県民

>そうすれば(公明党のように)キャスチングボートを握れる。共産党は「左翼の公明党」になるべきだと敢えて申し上げたいと思いますね。

公明党の実態は創価学会政治部である。公明党は学会の政治へのチャンネルの一つでしかない。自民党を通じて政治を動かせるなら、彼らはそれで満足だろう。しかし、共産党は政党である。

それにしても、この箇所には、あなたの本音がとても良く出ていると思う。要するに、共産党は民主党の下請けの集票マシーンになれ、ということだ。

いったんこうした体制が出来上がってしまえば、もう、民主党の思うがままである。民主党が、どれだけ右に行こうが、共産党が受け容れがたい政策を進めようが、踏まれても、踏まれてもついて行く下駄の雪である。

そして、野党共闘の結果、めでたく自民党が分裂し、離党者が民主党に合流。念願の政権獲得。自民から流入で以前にも増して保守系議員の増えた民主党は、用済みの共産・社民に踏み絵を踏ませ(憲法でも、党名でも、綱領でも、何でもいい)、屈従しなければ、切り捨ててお終い。
こうならないと考える理由を私は知らない。実際、旧社会党はこれと似たり寄ったりの経緯を辿って解体消滅したはずである。

カレーライスをライスカレーに変えることが、まるで革命ででもあるかのように言い立てる、あなたの提言に従えば、遠からず国会から護憲政党は姿を消すだろう。それがあなたの望みなのか。


《参考記事》
<政権交代真理教>山口二郎氏の妄言を笑う/
どこへ行く、日本。(安倍の「戦後体制からの脱却(=戦前・戦争体制への回帰)」を日本国民は許してしまうのか)
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10040356905.html

《拙ブログ参考記事》
理想の結晶「9条」を守るためには理想を捨てよ?(2007/3/22)
http://ppfvblog.seesaa.net/article/36587799.html

「民主主義」を語る資格が根本から問われる(2007/3/21)
http://ppfvblog.seesaa.net/article/36517641.html

[YamaguchiJiro.com]反石原の統一戦線を(2007/3/14)
http://ppfvblog.seesaa.net/article/35899886.html
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2007年07月17日

ネット上のタワゴトとはうらはらに、リアルな世界の変化はもう無視できない

しばらくネットから離れている間に、こんなコメントいただきました。

政権を取る可能性が零の政党が何を言っても、誰もまともに受け取らないのでは。


政治ってそんな単純なもんだったんですかね〜。そんな方のために当ブログでは『「政権交代真理教」被害者を救う会』なるカテゴリーを用意しておりまので、よろしければご笑覧ください(参考になるかどうかは保証しません)。

とある近しい人に伺った話では、超保守王国の当地においてさえ、共産党のポスター掲示をお願いした30軒中断られたのは1軒だけ、あるいは民主党のポスターを掲示したお宅でさえ共産党のポスター掲示を快諾されたとのこと(なんと)。はたまた、とかく言われがちな「共産党はねぇ」的な反応はほとんどなく「頑張ってね」的反応が圧倒的に多いらしく、唯一公明党支持者宅にて「うそつき!」といわれたのが1軒(爆)だそう。「何がうそつきなんでしょうか?」と問い返したところ答えは「敷地に入るな」だと(オマエノカアサンデベソレベル、大爆)。

これを一地方のチョー特異な現象と思われるならばそれもヨロシ、勝手に思っててください(笑)。ネット上のタワゴトとはうらはらに、リアルな世界の変化は無視できないものになりつつある。うむ、本物の変化の予感です。変化のうねり、せめて民主党がその流れを引き戻すなどという愚挙を犯さぬことを切に願っています。
posted by PPFV at 19:43| パリ ☀| Comment(7) | TrackBack(6) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月06日

選挙ではどの党に投票しますか?(nifty投票)



こういったネット投票というのは、いわば玉入れ競争。アテにはならないし「百害あって一利なし」という側面もないことはないけれども見ているとちょっと面白い。
最初見たときには民主党なかなか苦戦していたようだが(キャプっとけば良かったけど)、阿修羅に投稿された1〜2時間のうちに俄然得票獲得の模様(誤解ないように言っておきますが投稿者の方はそのような意図は決してない方だと私は認識しています)。改めて「政権交代真理教信者」の多さを認識した次第で。

民主党に交代したところで変わりばえしないってば。

国民の怒りが盛り上がってきたら「はい政権交代」、国民の気持ちが納まる。けど基本何も変わらない。また怒りが盛り上がる。「はい政権交代」、気持ちは納まる(以後繰り返し)。
二大政党制ってそのための仕掛けだと思ってますが。

「小泉」がどうとか「安倍」がどうとか何をSTOPしようが何をENDしようが、次から次へとゾンビのように湧いてくる。そんな人材はいたって豊富。自民党をSTOPしても民主党ではダメ。ゾンビその2です。

多くの国民が怒り危機感を持っているらしい今回の選挙、大きな変化が期待できるチャンスでもある。なのに何で民主党やねん!と突っ込みを入れたくなるが、ある意味「民主党」の役割をしっかり果たしているとも言える(不満の受け皿)。
しっかり見ないと。まともな人間かと思ったら実はゾンビだった〜みたいなことになるよ。すでにゾンビの片鱗見せまくりだが。

ここはひとつ日本共産党が議席数を躍進させた状況を想像して欲しい。
百歩譲っていや万歩ほど譲って、天木直人氏いわく「この独断性、排他性、共産主義イデオロギー性には、さすがの私でさえもついていけない。」みたいな問題がもし仮にあるとしても(仮の話としても不愉快だな)、実績を見れば、国民に利する劇的な変化があろうことは容易に想像できる。「共産党はゾンビだ〜」などというアホな脅かしに躊躇している場合ではないのだ。
posted by PPFV at 21:21| パリ ☁| Comment(0) | TrackBack(10) | 政権交代真理教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする